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第3章 先導性オブ・ザ・デッド 非日常編

 

(”超高校級のブラスバンド部”の研究教室で私たちを迎えたのは、日本刀を胸 近くに刺され、血塗れた朝殻だった。)

 

「朝殻…。」

 

(麻里亜が苦しげな声を上げたのを聞き、ようやく目の前の状況を飲み込む。)

 

(また…起こってしまった……。)

 

(今回は…余計なことなんて…してないのに…。)

 

「おい、ここにいねーヤツは何で来ねーんだ!」

 

(アナウンスが鳴ったのに、しばらく経っても絵ノ本、壱岐、綾小路は現れない。)

 

「…探そう。」

 

「そ…そうだね。みんなで、さ、探そう。とりあえず、こ、こ、この階から!」

 

(声を震わせながら部屋から出て行くエイ鮫の後に続いて、みんなが研究教室から出て行った。)

 

 

 

【超高校級のママの研究教室】

 

(朝殻の研究教室の隣、大場の研究教室に入ると、既に大場が部屋の中にいた。)

 

「春川さん、ここには誰もいないわ。」

 

「そうみたいだね。」

 

(確かに、大場の研究教室に人の気配はない。満タンに水が入っていたはずの大きな水槽も空だ。)

 

(水すら入ってない水槽半分に敷き詰められたビー玉が室内の薄い照明を反射させている。)

 

「春川さん、他を探しましょう。」

 

(大場がバタバタと教室から出て行くのに続いた。)

 

 

 

【校舎4階 廊下】

 

「おい!こっちだ!何か音がする!」

 

(コンピュータールーム側へ来た。途端、3つ並んだ空き教室の前で羽成田が叫ぶ。)

 

(その扉を覗くとーー…)

 

「……っ!」

 

(まるでミノムシのようにガムテープで体を巻かれた綾小路が転がっていた。)

 

「テメー、ここで何してる!?」

 

(羽成田が彼の口のガムテープと体の拘束を外すと、彼は「やれやれ」と立ち上がった。)

 

「分からない…気付いたらーー」

 

「おい!こっちもだ!」

 

(廊下から また声がして、外を見ると、麻里亜が空き教室の1番右側の扉を覗き込んでいる。)

 

(その先にはーー壱岐が後ろ手に拘束されて倒れていた。)

 

「壱岐さん!」

 

(麻里亜とエイ鮫が駆け寄ると、壱岐が ゆっくり目を開けた。)

 

「あ…良かった…!」

 

「……ここは?」

 

「校舎4階の空き教室だよ。」

 

「…私、今日も寝ながら来ちゃったのね…。あ、な、何?これ?」

 

(ぼんやりと話す壱岐は、ようやく そこで自分が腕と足を麻縄で固定されていることに気付いた様子だった。)

 

「壱岐さんまで拘束されていたのか…?一体、何が…?」

 

(壱岐の腕には、しっかり縛られたことによる痛々しい痕が残っている。私が拘束を解くと、彼女は困惑した様子で立ち上がった。)

 

「他の人も拘束されていたの?」

 

「ああ。僕だよ。僕は毎朝そこの鳥居の日本刀を拝みに来ているんだが…いつの間にか あそこで倒れていたんだよ。」

 

「…ま、まさか、犯人に?」

 

「……犯人?」

 

「アナウンス聞こえなかったの?アサカナちゃんが殺されて発見されたんだよー!」

 

「…何だって?」

 

(いつの間にかタマも合流して、その場に8人が集まった。)

 

「タマ…テメーどこにいた?」

 

「私はコンピュータールーム見て来たんだよ!」

 

 

「……絵ノ本は、どこだ?」

 

「この階には いねーみてーだ。けど…真ん中の教室には、絵ノ本の持ち物らしきモンがあるぞ。」

 

(空き教室の真ん中の部屋を開けながら羽成田が言う。そこには、絵ノ本が背負っていたカバンが置いてあった。)

 

「違う階にいるのかな?手分けして探そう!」

 

「じゃあ私はアサカナちゃんの現場保存しとくよー!ついでに調査もしとこうかな?マリユーちゃん、一緒にいてくれる?」

 

「……分かった。」

 

「…私は、キーボを連れて来るよ。」

 

(それぞれが散って行く。みんな嫌な予感に動かされたように、余裕のない表情だった。)

 

 

 

【寄宿舎 春川の個室】

 

「春川さん!死体発見アナウンスが…!」

 

(部屋に入った途端、充電器にセットされたキーボが慌てたように言った。)

 

「……朝殻が…殺された。”超高校級のブラスバンド部”の研究教室で…。」

 

「え!?」

 

「まさか…ボクがバッテリー切れの間に…?」

 

「………。」

 

(確かに、昨日の夜 全員が個室に入って行くのを見た。朝殻や壱岐、綾小路、絵ノ本が宿舎から出たとしたら…キーボがバッテリー切れの間だ。)

 

「…とにかく、絵ノ本が行方不明だから…みんなで探してるんだよ。」

 

「…分かりました。行きましょう。春川さん。」

 

「とりあえず、絵ノ本の研究教室に行こう。」

 

(キーボを肩に乗せて校舎へ走る。絵ノ本の研究教室の前に来た時、それは聞こえた。)

 

 

『死体が発見されました!オマエラ、発見現場の校舎4階”超高校級のママ”の研究教室まで集まってください!』

 

「…………。」

 

「ど、どういうことですか?死体発見アナウンスが…また流されたんですか!?」

 

「……行こう。」

 

 

 

【超高校級のママの研究教室】

 

(私たちが教室内に入った時、既に全員が集まっていた。そして、その瞬間 目に飛び込んで来たのはーー…)

 

(3つ並んだ巨大水槽の真ん中の水中で眠っているような、絵ノ本 夜奈加の姿。)

 

(朝殻だけじゃなく…絵ノ本まで…殺された?)

 

(”前回”も…3回目の殺人で、夜長と茶柱…2人が殺された…。)

 

 

「大変です!早く、助けないと!」

 

「……。」

 

「…無駄だよ。彼女を発見して すぐ、死体発見放送が流れたんだ。」

 

「そうそう、この場での第一発見者は私。それで、アヤキクちゃんが教室に入って来た瞬間、アナウンスが流れたんだー。」

 

「ああ。ついさっき、9時過ぎのことだね。」

 

(朝殻の死体を発見した後には、絵ノ本は いなかった。絵ノ本を探してる間に…殺された…?)

 

「……何で、2人…も…?」

 

「……とにかく、彼女を このままにしておく訳にはいかないわ。」

 

「…水から出してあげないとね。大場さん、手伝うわよ。」

 

(大場と壱岐が、右側の空の水槽前のはしごを登って真ん中の水槽内の絵ノ本を引き上げる。そこでーー)

 

「やあ みんな!水死体も含めて良い顔色だね!」

 

「……ッ、モノクマ!」

 

「うぷぷ。ボカァ幸せだなぁ。セオリーを忘れないでいてくれる時が、ボカァ1番幸せなんだよ。」

 

「誰も知らねーような古いネタ言ってんじゃねー!」

 

「キミは分かってるじゃないか。誰かが拾ってくれるだけでマンモスうれぴーよ!」

 

(訳の分からないことを言いながら、モノクマはモノクマファイルを配り始める。)

 

 

「ねー、モノクマ。これって、やっぱり最初に見つけたアサカナちゃんのクロを探すってことだよね?」

 

「そうだね!前回の裁判前に言った通りだよ!」

 

(そうだ…。既に校則に、その記載がされていた。”前回”は…茶柱が殺された後に追加された校則が。)

 

(大場と壱岐が絵ノ本の死体を横たえる。それを見ながら ひとしきり笑ったモノクマは消えた。)

 

「クソが…。何で…2人も…死んでんだよ。」

 

「2人も殺されたって…もしかして、ハネゾラちゃんが犯人?」

 

「ああ!?何でだよ!?」

 

「だって『最初に発見された死体を殺した人がクロ』ってルールは前からあった。他の人が、もう1人 殺してもクロになることはできない。」

 

「アサカナちゃんが殺された後にエノヨナちゃんを殺すなら、同一犯しかあり得ないでしょ。」

 

「でも…犯人が2人 殺す理由もないんじゃないかな…?」

 

「そうかな?じゃあ、アサカナちゃんが死んでたことを知らなかった誰かか、アサカナちゃんよりエノヨナちゃんが先に殺されたってことかな?」

 

「……。」

 

 

「とにかく…時間がないぞ。朝殻と絵ノ本を殺した犯人を…見つけるんじゃ。」

 

(みんなが散って行く。その中で、エイ鮫が足を震わせながら私に近付いて来た。)

 

「春川さん…。一緒に、捜査してもいい?春川さんの役に立つように…頑張るから。」

 

「……あんた、震えてるけど。」

 

「ここも…薄暗いからね。でも、絵ノ本さんに…朝殻さん…。2人も殺されちゃったんだもん…。頑張る、よ。」

 

(エイ鮫は真剣な顔で言った。そして…)

 

「く、暗い所では手を握っててもいい?」

 

「……。」

 

「邪魔になるかもしれませんね。」

 

「…ごめん。と、とりあえず、モノクマファイルを確認しよう?」

 

(モノクマファイルを開く。「03」とナンバリングされた それには、2人分の情報が入っていた。)

 

(被害者は”超高校級のブラスバンド部” 朝殻 奏。死体発見現場は、校舎4階にある”超高校級のブラスバンド部”の研究教室。)

 

(死亡推定時刻は午前6時半頃。死因は刃物裂傷による失血死。)

 

(被害者は”超高校級の絵本作家” 絵ノ本 夜奈加。死体発見現場は、校舎4階にある”超高校級のママ”の研究教室内の水槽の中。)

 

死因は不明…か。)

 

「絵ノ本さんの情報は少ないですね…。」

 

「死因も分からないんだね…。溺死…とかなのかな…。」

 

 コトダマゲット!【モノクマファイル3】 

 

「死因は、死体を調べれば分かるかもしれない。」

 

(大場たちが水槽から引き上げて横たわらせた絵ノ本の死体に近付いた。)

 

(絵ノ本の体は、全身 濡れていて冷たい。目立つ外傷は見られない…が。)

 

「…何か…キラキラしてる。」

 

「キラキラ?」

 

「うん。これ…金箔だよ。」

 

(絵ノ本の体には、いたるところに あの日本刀の金箔が付いている。……ということは…。)

 

「春川さん、絵ノ本さんのフードに何か入っています。」

 

(言われて絵ノ本のフードを見ると、確かに透明の丸い物体が入っていた。)

 

「何これ?ビー玉…にしては柔らかいけど…。」

 

高吸水性ポリマーですね。園芸などによく使われます。」

 

「こうきゅうすいせい…?」

 

「確か…よく水を吸う物質だったね。オムツに使われてる。」

 

「さすが、”超高校級の保育士”だね。」

 

「高吸水性ポリマーは、よく水を吸う故に水を吸うとほぼ水と同じ特徴を持つそうです。」

 

(園芸用品は倉庫にあったけど…どうして絵ノ本の体に…?)

 

 コトダマゲット!【高吸水性ポリマー】 

 

(水槽に近付き、目を凝らす。絵ノ本には確かに外傷がなかった。その証拠に、水槽内の水は真新しく綺麗なものだった。)

 

「春川さん!何か水槽に落ちてるよ!あれって…?」

 

「……日本刀の鞘だね。」

 

(水の中に、見覚えのある金の棒が沈んでいる。金箔の日本刀の鞘だ。)

 

「春川さん、水槽から取り出しましょう。ですが、ボクは水中ではお役に立てません。どうぞ ここに置いていってください。」

 

(キーボを水槽前に置いて、私は右側の水槽のはしごを使い水槽の上に立った。水槽は深くて、とても手で取り出せそうにない。)

 

「大場、何か棒状のものない?」

 

「掃除用具でいいかしら?」

 

(大場に問いかけると、デッキブラシを渡された。それを使って鞘を引き上げる。間違いなく金箔の日本刀の鞘だった。)

 

「鞘とデッキブラシにも高吸水性ポリマーが付いてる…。」

 

 コトダマゲット!【金箔の日本刀の鞘】 

 

(水槽の上には、タイマーが付いている。正面向かって左と真ん中は『0:00』、はしごのある右側の水槽だけ『0:30』と表示されていた。)

 

「大場、ここの水槽はタイマー式だって言ってたね。」

 

「ええ。自動で水槽の水を入れ替えるらしいわ。夜時間に水抜きされて、朝9時に新しい水が入るのよ。」

 

「えっと、でも右の水槽だけ水入ってないよね?もう9時半なのに…。」

 

「タイマーが狂ったのかしら?」

 

「狂った?」

 

朝の7時にタイマーが自動でセットされて、2時間後に水槽に水が入るってモノクマが言ってたわ。」

 

「何ですか、そのややこしいシステムは。」

 

 コトダマゲット!【巨大水槽】【右の水槽のタイマー】 

 

(水槽の上から降りると、大場が用具入れを開けて中を指差した。)

 

「壱岐さんや綾小路君を拘束した道具…たぶん、ここから持ち出されたのね。」

 

「え?そうなの?」

 

「ええ、昨日まではあったガムテープと縄が なくなってるのよ。あと…昨日は なかったものもあるわね。」

 

「なかったものですか?」

 

「ええ、この袋。」

 

(大場が指差す先には、倉庫で見た高吸水性ポリマーの袋が数袋あった。)

 

「昨日までなかったんですよね?どうして こんなところに?」

 

「さあ?」

 

 

「ちわーす!三河屋でーす!」

 

「うわっ!な、何!?」

 

「ボクは速い!安い!脆い!のホコタテ運送…じゃなかった、モノクマ運送です!」

 

「……あなたみたいなの、新種でも絶対 引っこ抜かれないからね。」

 

「引っこ抜かれてキミだけについて行くのに?」

 

「……何か用?」

 

「モノクマ運送について、話しておいてあげなきゃいけないと思ってね。」

 

「モノクマ運送?」

 

「そうそう。モノクマ運送は、とっても優秀!必要なものを迅速丁寧、懇切お節介にお届けします。」

 

「水槽に彩りを添えるために、今日の午前2時着で高吸水性ポリマーを”超高校級のママ”の研究教室まで お届けしました。」

 

「ポリマーでは彩りにならないと思いますが…。」

 

「どなたもいらっしゃいませんでしたので、水槽前に置き配させていただきました。」

 

「そりゃそうだよ。午前2時に誰か いたら、ホラーだもん。えっと、大場さんが頼んだのかな?」

 

「頼んでないわよ?何に使うかも分からないわ。水槽前に置き配って言ってたけど、片付けたのも あたしじゃないわ。」

 

(どうして、モノクマは倉庫にあったものを わざわざ運んだ…?クロに協力したってこと?)

 

(そんなことを考えている間に、モノクマは消えていなくなった。)

 

 コトダマゲット!【モノクマ運送】 

 

「みんな、ちょっと見て欲しいんだけど…。」

 

(壱岐が見たことのあるノートとカバンを手に近付いてきた。)

 

「あら、それって…絵ノ本さんが背負ってたカバンね。」

 

「あ、あと絵ノ本さんのノートだね。壱岐さんたちが縛られてた空き教室の真ん中にカバンが落ちてたんだよね。」

 

「ええ。絵ノ本さんを探す時、持っていたのだけれど…カバンの中の絵本…少し、気になるのよね。」

 

「気になる?」

 

(壱岐がノートの最後のページを見せる。そこには、昨日 私たちが見たウサギの絵が描かれていた。)

 

 

「あ…これ、絵ノ本さんが昨日描いてた絵だよ。昨日のは、まだ途中だったんだね。これは…水の中…かな?」

 

(昨日見た、倒れたウサギの絵。そのウサギは水中にいるようだった。)

 

「これだけなら…気にならないんだけどね。」

 

(壱岐がページをめくって見せた。)

 

 

 

「ウサギの前のページに黄色いニワトリが…刃物で刺されていますね…。隣のは…ワニでしょうか?」

 

「どのページの動物も血みどろだね…。」

 

(学習帳いっぱいに、どこか猟奇的な動物の絵。それぞれにページ数も振られている。」

 

「この53ページ目の黄色いニワトリと、最後のウサギ…これって?」

 

「ええ。刃物で殺された朝殻さん。水槽で死んでいた絵ノ本さん。2人の状況に そっくりよね。」

 

「もしかして、推理モノで たまに聞く見立て殺人ってこと?」

 

(見立て殺人。”前回”の事件の捜査時間でも、誰かが言ってたね。)

 

「まだ、そうと決まった訳ではないけれど…このノートも証拠になりそうね…。」

 

 コトダマゲット!【絵ノ本のノート】 

 

「壱岐さんは犯人によって拘束された可能性が高いです。犯人の姿は見ていませんか?」

 

「いいえ…記憶がないのよ。4階に来た記憶も…。」

 

「えっ?」

 

「たぶん…寝ている間にフラフラここまで来てしまったのね。その間に、拘束されたんだと思うわ。」

 

「夢遊病と言ってましたね。」

 

「それは…大変ね…。」

 

「あんた、部屋で自分を拘束して寝るって言ってたけど…。」

 

「もちろん昨日の夜は、そんなことはしていないわ。足だけならともかく、腕の拘束までは自分で できないもの。」

 

「そうだね。しかも、壱岐さんは後ろ手に縛られてたし…。」

 

「確かにね…。」

 

 

「……春川さん、そろそろ朝殻さんの現場を調べなくてはいけませんよ。」

 

(そうだ。今回の学級裁判で見つけるクロは、朝殻を殺した犯人。)

 

(でも、”前回”…真宮寺は2人を殺した。殺人のトリックを偶然 目撃した夜長を殺し…そのトリックを使って茶柱を殺した…。)

 

「春川さん、廊下では…手を握っててね?」

 

(扉の前でエイ鮫に強く手を握られる。彼女の手を引いて、朝殻の研究教室へ向かった。)

 

 

 

【超高校級のブラスバンド部の研究教室】

 

「朝殻さんの現場は、至る所が血まみれですね…。」

 

「う、うん…。絵ノ本さんのノートと朝殻さんの状況が同じっていうのも…引っかかるよね。あ、春川さん、ありがとう。」

 

(エイ鮫が私の手を離して辺りを見回した。)

 

(”前回”…真宮寺は、死者の書の儀式中のように蝋人形を逆さ吊りにした。それは、夜長の研究教室を密室にするためのカモフラージュだった。)

 

(今回も、現場は密室だった。犯人は どうやってーー…)

 

 

 死体を調べる

 教室周辺を調べる

全部調べたね

 

 

 

(朝殻の死体に近付いて、彼女を見つめる。大きな音響設備に背を預けるように倒れた死体。)

 

(その胸の近くを、”前回”も使われた日本刀が深く貫いていて、周囲にはおびただしい量の血が残っている。)

 

(でも、刺された位置からして…即死じゃない。)

 

「死因は…この刀だよね。」

 

「そうだね。」

 

「うわあ!だから、急に出てこないでよ!」

 

「キミこそ、毎回毎回 叫ばないでよ!若い女性に悲鳴を上げられ続けて……変な扉を開けそうだよ!」

 

「…何しにまた出て来たの。」

 

「もー、冷たいなぁ。オマエラが死因を考えあぐねてるようだから来てやったのに!朝殻さんの死因は間違いなく、この金箔の日本刀だよ。」

 

「彼女の死体からは、一切 毒物や薬物、打撃痕は見つかってないよ!」

 

「朝殻さんの死因については、既にモノクマファイルで確認済みですが…。」

 

「死因が知りたいのは絵ノ本さんだよ。」

 

(キーボ達の疑問にモノクマは答えず、笑いを浮かべて立ち去った。)

 

「とにかく…朝殻さんの死因は間違いなく、この、鳥居の下に飾られていた刀ということですね。綾小路クンが歓喜のあまり うずくまる程の品だそうですが。」

 

「と、鳥居…じゃあ…廊下、あ…後で行ってみないとね。」

 

 コトダマゲット!【金箔の日本刀】 

 

「……あれ、春川さん。朝殻さんの手元…。」

 

(エイ鮫が朝殻の右手近くを指差した。そこにはアルファベットが並んでいる。)

 

「『Gei』…何でしょうか。」

 

「そんな単語あるかな…?ゲ…イ……いや、スペル違うよね。」

 

(このアルファベット…朝殻が残したもの?)

 

 

「どう、ハルマキちゃん?もう犯人分かっちゃった?」

 

「…今回は2人も殺されておる。絶対に…許すわけにはいかんぞ。」

 

(教室内にいたタマと麻里亜が死体に近付いてきた。)

 

「……私は探偵じゃないんだから、まだ何とも言えないよ。」

 

「でも、犯人について1つ分かったことがあるよね?」

 

「え!何!?」

 

「ズバリ…犯人は、殺人に慣れてない人だよ!」

 

「それは当たり前でしょう。殺人に慣れてるのはキミくらいしかいませんから。」

 

「……そうだね。ね、ハルマキちゃん?」

 

「……何で私に言うの。」

 

「でも、慣れているかどうか なんて、どうして分かるの?」

 

「即死させてないからだよ!被害者に手掛かりを残させないために、即死させるのがセオリーなんだ。」

 

「結局、変なトリックを使わないで、知らない人を即死させる。それが1番バレない殺人なんだよ。」

 

「だって、この血文字が被害者によるダイイングメッセージだったりしたら一発屋みたいにお縄だもん!」

 

「犯人が書いたとも考えられるのでは?」

 

「確かにのう。犯人が密室を作ったならば、十分あり得る話じゃ。」

 

「犯人が ここで殺して密室を作ったかどうか?これが、議論のポイントになりそうだね!」

 

「この血文字は朝殻さんが書いたか、犯人が書いたか…それが大事なんだね。」

 

「そうだね!ダイイングメッセージで大事なのは、犯人には気付かれず、他の人には気付いてもらえること。そんな思い出を残せたら最高だよね。」

 

「ダイイングメッセージを思い出と言うのは、どうかと思いますよ。」

 

 コトダマゲット!【血文字】 

 

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(教室内は血が至る所に残っている。死体の近くだけじゃない。扉付近にも血痕があった。)

 

「春川さん、ドア内側の鍵の部分にも、血痕があります。」

 

「……。」

 

(研究教室のドアは夜長の研究教室と同じだ。内側から鍵を掛けることができる。そして、今朝 正面の鍵は掛けられた状態だった。)

 

(正面扉の外側を見ると、外側ドアのノブと外の床にも血が付着していた。)

 

 コトダマゲット!【ドアの血痕】 

 

「エイ鮫、裏口のドアも鍵は掛かってるんだよね?」

 

「え?うん。掛かってるよ。」

 

(裏口 近くにいるエイ鮫に声を掛ける。”前回”同様、簡素な鍵が付けられた裏口も、確かに鍵が掛かっている。)

 

(私は裏口を開けて裏口扉の外側を見た。)

 

「ボロボロですね?元からでしょうか?」

 

(そこには、無数の傷跡が見られた。何かでドアノブを打ち付けたような跡だ。)

 

(”前回”…この扉に こんな傷はなかった。)

 

(この裏口の傷に、正面扉の血。これは…)

 

 

back

 

 

 

「そろそろ、他の場所も調べた方が良さそうだね。」

 

「う、うん…。」

 

(途端に震え出すエイ鮫の手を取って、研究教室から外に出た。)

 

「えっと…日本刀があったのは廊下…それに、壱岐さんと綾小路君が拘束されてた空き教室も調べた方がいいかな?」

 

「綾小路君の話も詳しく聞いておきたいですね。」

 

 

 鳥居を見る

 空き教室を見る

全部見たね

 

 

 

【校舎4階 廊下】

 

(日本刀があった廊下の鳥居の下に来た。羽成田が1人で鳥居辺りを調べている)

 

「羽成田クン。2人以上で行動というルールだったでしょう。なぜ1人なんですか?」

 

「うるせーな。もし犯人と2人になっちまったら危ねーだろ。」

 

「だからって…。」

 

「いいだろ。死体の近くじゃねーんだからよ。綾小路のヤツも、3階に行っちまったぞ。」

 

「……もう。」

 

「あんたは何をそんなに熱心に見てたの?」

 

「これだよ。」

 

(羽成田が指差す先には、赤い鳥居の色とは少し違う赤。)

 

「これって…もしかして、血痕?」

 

「ああ。気付きにくいが、ここだけ色が違う。」

 

(凶器があった場所の近くに、血痕…か。)

 

 コトダマゲット!【鳥居の血痕】 

 

「でも、やっぱり協力して証拠を集めた方がいいよ。綾小路君も1人ってことだよね?」

 

「キミは自由取引チームですよね?同じチームの綾小路クンとなら一緒に行動しても…」

 

「自由取引チームの方が、今は信用ならねーよ。」

 

「え?な、何で?」

 

「2人殺されてんだぞ?しかも、2人が拘束されてる。これが どういうことか分かるか?」

 

「……。分からないや。」

 

「チッ…。動機を思い出しやがれ。」

 

(羽成田は吐き捨てるように言って、研究教室の方へ歩いて行った。)

 

「ちょっと、羽成田クンーー…まあ、研究教室には他の人もいますし、証拠隠滅などの心配はないですね。」

 

「羽成田君が言ってたの…動機って、モノクマメダルのこと?」

 

「そうだね。卒業のときに現金に換えられるっていう…ね。」

 

 コトダマゲット!【モノクマメダル】 

 

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【校舎4階 空き教室】

 

(4階の階段近くにある3つ並んだ空き教室。向かって左に綾小路が、右に壱岐が拘束されていた。真ん中には、絵ノ本のカバンが残されていた。)

 

(”前回” 茶柱が殺されたのも…真ん中の空き教室だ…。)

 

(教室内の状況は”前回”と変わりない。室内は薄暗く、灯りはロウソクだけだ。)

 

「えっと、綾小路君はガムテープで拘束されてたよね。」

 

(綾小路がいた空き教室には彼を拘束したテープの残骸と、ガムテープ本体が転がっている。)

 

 コトダマゲット!【ガムテープ】 

 

壱岐さんは麻縄で腕と足を縛られていました。」

 

「何で わざわざ別のもの使ったんだろうね。」

 

 コトダマゲット!【麻縄】 

 

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(4階は だいたい調べられた。)

 

「羽成田クンによると、綾小路クンは3階にいるとのことでしたね。彼は犯人の顔を見ているかもしれません。」

 

「行ってみよう。」

 

 

 

【超高校級の暗殺者の研究教室】

 

(校舎3階の物音がする教室に入る。タマの”超高校級の暗殺者”の研究教室だ。)

 

「やあ、君たちも来たのかい?」

 

(腕まくりをして教室内を見ていた綾小路が、こちらを向いた。)

 

「綾小路クン、1人で行動しないという約束でしたよね?どうして1人なんですか!」

 

「ああ。羽成田君に拒否されたからね。仕方ないんだよ。」

 

「羽成田君は どうしちゃったの?いつも以上に周りを警戒してたけど…」

 

「全員 犯人に見えてるんだろうね。」

 

「まあ、彼のことは置いておきましょう。…綾小路クンは犯人に拘束された可能性が高いです。犯人の顔を見ていませんか?」

 

「残念ながら、背後から やられたみたいでね。」

 

「殴られたの?」

 

「それが…覚えていないんだよ。今朝 鳥居の日本刀を拝みに来たことまでは覚えているんだけどね。」

 

「凶器の日本刀ですか。確かに、綾小路クンは あの日本刀に心酔してましたね。」

 

「まあね。殺人に使われるなんて…本当に許せないよ。」

 

 

「……あんたは、ここで何してたの?」

 

「ああ。ここには絵ノ本さんを探している時にも来たんだが、その時 違和感があってね。確認に来たのさ。」

 

「違和感?」

 

「この前なかったものが、そこに置いてあるからね。」

 

(綾小路が指差す先には、細々した武器が並ぶ棚。その上に置かれた瓶。あれは…)

 

睡眠薬の瓶…だよ。”超高校級の幽霊”の研究教室から持ち出されてた…。」

 

「えっ、それって…。」

 

「前回の事件前、火事の時とは別に隠し持たれていたという睡眠薬だね。犯人は今回 睡眠薬を使用したのか…。」

 

「この瓶、だもんね…。そうなのかも。」

 

 コトダマゲット!【睡眠薬の空瓶】 

 

「あれ、綾小路君、腕に何か付いてるよ?」

 

(腕を捲っていた綾小路を見て、エイ鮫が指をさして示した。)

 

「どうしたの?」

 

「いや…火傷か何かの痕だよ。」

 

(綾小路は何でもないといった様子で腕まくりを解き、それを着物の下に隠した。)

 

(…火傷。綾小路が拘束されていた部屋にはロウソクがあったから…それで?)

 

 コトダマゲット!【火傷の痕】 

 

 

【校舎4階 廊下】

 

「どうして犯人は2人も殺したんでしょうか。」

 

「そう…だね。外に出たいだけなら…1人でいいのに…。」

 

(4階に戻るなり、エイ鮫が私の手にしがみついてきた。そこで…)

 

「た〜すけて〜」

 

「ひぎゃあ!」

 

「何ですか!?今の声は!?」

 

「空き教室からだね。」

 

(空き教室の真ん中から聞こえる細い声。)

 

「いやあああ!おおお、おばおばお化けだよ…!幽霊だよ、きっと!えっ!?春川さん、行くの!?やだ、置いてかないで!」

 

(後ろから抱きついてくるエイ鮫の悲鳴を聞きながら、私は空き教室の扉を開けた。そこにはーー)

 

「助けて〜。」

 

(タマがガムテープで ぐるぐる巻きにされて転がっている。)

 

「え!?タマさん!どうしたの!?」

 

「まさか、また犯人に…!?」

 

「ううん。自分で自分を拘束してみたら、取れなくなっちゃって…。」

 

「…は?どういうこと?」

 

「ガムテープをドアノブとかに固定して自分でクルクル回ると、ミノムシごっこ できるんだよー!」

 

「そ…そうなんだ?」

 

「この状況で遊んでいたんですか?というか、キミも1人行動になってるじゃないですか!」

 

「ちょっとだけだよー。戻れなくなっちゃったんだもん。しょうがないじゃん!」

 

「ちょっと待ってね、今 切るから。」

 

「ありがとー!ひどい目にあったよ。」

 

「自分でしたんですよね?」

 

「うん。まさか自立できなくなるとは思わなかったよ。キーボーイと一緒だね!」

 

「ボクは自律思考型ロボットですが!?」

 

 

「…あんた、今日 自分の研究教室に入った?」

 

「入ってないよ?朝 起きて、みんなと ここに来て、後は ずっとマリユーちゃんと一緒だったもん。」

 

(それが本当なら、あの研究教室にあった睡眠薬はーー…)

 

「タマさんの研究教室…さっき綾小路君がいたよね。」

 

「え?アヤキクちゃんめー!勝手に入るなんて!あそこには素人が入ったら即お陀仏級の危ないものが いっぱいなのに!」

 

(タマは怒った顔を作って空き部屋から出て行った。)

 

 

「……春川さん、犯人…分かりそう?」

 

「……どうだろうね。」

 

「……。」

 

「大丈夫だよ!みんなで犯人を見つけるんだよ!」

 

(突然、エイ鮫が至近距離で声を上げた。)

 

「春川さんは1人じゃないよ!わたしもいるし、キーボ君もいる。みんなが一緒だからね!」

 

「……。」

 

「…って、わたしみたいなメタ推理しかできないタイプの探偵モノオタクに言われてもって感じだろうけど…。」

 

「……。」

 

「でもね、自分だけで何とかしようなんて…思わなくてもいいんだよ。」

 

「……暗くて足ガクガクさせた奴に言われてもね…。」

 

「……そ、そうだよね。」

 

(その時、周囲にアナウンスの音が響き渡った。)

 

 

『時間になりました!オマエラ、裁きの祠に集まってください!』

 

「あ…。もう、10時…朝殻さんを発見してから、そんなに時間が経ってたんだね。」

 

「行きましょう。」

 

「うん。春川さん、暗いところで手 繋いでくれて ありがとう。」

 

「……私…も…」

 

「え?」

 

「………何でもない。」

 

 

 

【裁きの祠】

 

(裁きの祠に全員が集まった。)

 

「春川さん…今回は、2人も死んでいます。ボクが夜、きちんと見張っていれば…防げたはずです。」

 

「……。」

 

「だからこそ、確実に犯人を見つけましょう。乗り越えましょう。この…命懸けの学級裁判を…!」

 

「……。」

 

 

(”前回”と同じように、今回も2人殺された。”前回”も使われた凶器が使われた。)

 

(どうしてか、”前回”を思わせるような殺し方が続いている。)

 

(これはーーどういうこと?)

 

 

(『ダンガンロンパ』は、今度は私に”超高校級の生存者”を演じさせようとしている。)

 

(そんな思惑には乗らない。私は、『ダンガンロンパ』を終わらせる。)

 

(首謀者の白銀を…この裁判で、引きずり出して…。)

 

(終わらせてやるんだ。)

 

(この、嘘ばかりの学級裁判を……!!)

 

 

 

コトダマリスト

【モノクマファイル3】

被害者は”超高校級のブラスバンド部” 朝殻 奏。死体発見現場は、校舎4階にある”超高校級のブラスバンド部”の研究教室。死亡推定時刻は午前6時半頃。死因は刃物裂傷による失血死。

被害者は”超高校級の絵本作家” 絵ノ本 夜奈加。死体発見現場は、校舎4階にある”超高校級のママ”の研究教室内の水槽の中。死因は不明。

【金箔の日本刀】

朝殻の死体の胸に刺さっていた。古い刀の為、金箔が剥がれやすくなっている。研究教室近くの鳥居の下から持ち出されたもので、歴史的価値が高いらしい。

【金箔の日本刀の鞘】

研究教室近くの鳥居に飾られていた金箔の日本刀の鞘。絵ノ本が発見された”超高校級のママ”の研究教室の水槽から見つかった。

【血文字】

“超高校級のブラスバンド部”の研究教室で朝殻の手元に書かれていた。『Gei』と書かれている。

【裏口ドア】

“超高校級のブラスバンド部”の研究教室の裏口ドアは鍵が掛けられていた。ドアの外側はノブ部分に何かで打ち付けたような無数の傷跡が残っている。

【ドアの血痕】

“超高校級のブラスバンド部”の研究教室の正面ドアの外側と内側に血痕が残っている。内側の鍵部分にも血が付いていた。

【巨大水槽】

“超高校級のママ”の研究教室 正面の巨大水槽。真ん中から絵ノ本の死体が発見された。タイマー式で毎日 自動で水の入れ替えがされる。タイマー起動は7時で、2時間後に水が入れられる。

【右の水槽のタイマー】
絵ノ本が発見された水槽の隣の水槽には、捜査時間にも水が張られていなかった。水槽上部のタイマーには『0:30』と表示されていた。
【絵ノ本の体の金箔】

絵ノ本の死体には、至る所に金箔が付着していた。

【高吸水性ポリマー】

絵ノ本のフードに入っていた園芸用ポリマー。よく水を吸う物質で、給水後 水と同じ性質を持つ。倉庫にあったものと思われる。

【鳥居の血痕】

研究教室近くの鳥居には、血痕が付着していた。

【モノクマメダル】

今回の動機。毎日 配られるメダル。今回クロとして卒業したら、1枚1000ドルと交換できる。

【絵ノ本の絵本】

絵ノ本のカバンに入っていた絵本。彼女が前日に描いたウサギの絵の他、動物たちの絵が描かれている。53ページ目のニワトリと54ページ目のウサギの様子は事件に酷似している。

【ガムテープ】

空き教室の1番左の部屋には、綾小路がガムテープで拘束されていた。ガムテープの本体も同じ教室で発見された。”超高校級のママ”の研究教室から持ち出されたと思われる。

【麻縄】

空き教室の1番右の部屋には、壱岐が麻縄で拘束されていた。”超高校級のママ”の研究教室から持ち出されたと思われる。

【睡眠薬の空瓶】

“超高校級の暗殺者の研究教室”で空の睡眠薬の瓶が発見された。睡眠薬は火事より前から持ち出されていた。

【火傷の痕】

綾小路の腕には火傷のような痕が残っている。

【モノクマ運送】

昨日の午前2時頃、モノクマは誰に頼まれたわけでもなく、”超高校級のママ”の研究教室に置き配した。配達したものは、倉庫にあった高吸水性ポリマー数袋。

 

 

学級裁判編に続く

 

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「第3章 先導性オブ・ザ・デッド 非日常編【創作ダンガンロンパV4if/創作論破】danganronpa」への2件のフィードバック

  1. いつも引き込まれる面白いお話をありがとうございます!
    3章だからもしかして2人犠牲者が…?と途中からビクビクしていたら本当に2人犠牲になってしまって、悲しい気持ちと共にワクワク感が止まらないです笑
    ハルマキちゃんにも何だか不穏な空気が漂っていますしこれからどうなるのかがとても気になります。

    作者様の書くダンガンロンパが本当に大好きなので次回の更新も楽しみにしています!

    1. トラウマウサギ

      コメントありがとうございます。ワクワクしてくださっているとのこと、嬉しいです!更新を待ってくださるというお言葉、励みになってます。コメントを拝見して、嬉しい気持ちと共にスーダン1章を思い出してお腹の音が止まりません笑

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