こんにちは!幼児教室講師のトラウマウサギです!
今回は、赤ちゃん~幼児期の子どもの言葉の発達についてご紹介していきましょう。
言語習得について、子どもたちは天才。
例えば動詞の過去形や受け身など、勉強したわけでもないのに、周りの大人の話を聞くうちにいつのまにか習得してしまいます。

特に0~3歳までは、大人からの言葉によって母語の基礎の語彙の土台を作る時期。
英語教育についてのページで述べた通り、この0~3歳までの期間は母語での語りかけに徹するのが吉。
参考:無料でできる幼児の英語教育!初期投資0円で子どもをバイリンガルに育てるには|おすすめアプリ・動画・歌・オンライン教室も
今回はこの大事な0歳期にどんなことをすれば、子どもの言葉を育てられるのかをみていきましょう。
赤ちゃんはいつから話し始める?言葉の理解はいつから?
0歳児の赤ちゃんの発達は人それぞれ。
早い時期から話し始める子もいれば、割と無口だったのに突然堰を切ったかのように話し出す子もいます。
1歳頃には、多くの子どもが意味のある1つの単語を話せるようになります。
早い子ならだいたい9~10ヶ月。
ちなみに、話さない子どもでも、10ヶ月頃にはすでに「大人が何を言っているのか」ある程度理解できているそうです。

話初めは「早い方が良い」ということはないでしょうが、話し始めの時期や言葉の発達は、 赤ちゃん期に親がどのような語りかけをしたかによって変わり ます。
言葉の発達はIQ値に影響する
これまでの記事でも紹介した通り、 IQは頭の良さを数値化したもの です。このIQの高さは次の5つの要素に支えられています。
・記憶力
・思考力
・概念センス(表現力や語彙力)
・図形センス
・記号的センス(数、色の理解)
はい、バッチリ入ってます、表現力や語彙力。つまり言葉の発達。
発達学の専門用語として「概念」と呼ばれています。
この概念の発達も、それまでどのような言葉がけがなされたかによって異なります。
参考:IQの高い子どもを育てる!知育(知能教育)は幼児教室じゃなくても家でできる!
言葉を上手く話せる子は頭が良い
言葉の発達はIQに関わる通り、上手に話す子=頭が良い子とされています。



さて、言葉が発達している子どもが頭が良いとされるのは、例えば算数や外国語をするにしても、母語の存在が必ず重要になるからです。


そして、言葉に対して自信のある子どもほど、話し始めも早くなりやすいとされます。

「話した→たくさん褒められた」の経験の多い子どもは、将来コミュニケーション能力も非常に高くなります。


0歳の子どもの言葉の発達を促すには
表現力・語彙力などの言葉の発達は、親や周りが赤ちゃん~幼少期にたくさんお話してあげることで養われます。
これは当然と言えば当然のこと。
赤ちゃんだって動物だって、話しかければ「刺激」として脳に伝わります。

たとえ産まれて間もない赤ちゃんでも、さまざまな声かけをすることで、表現力・語彙力のたくましい子どもに育っていきます。
そして、赤ちゃんのときにたくさん声かけされた子どもは総じて話し初めも早かったりします。(もちろんそうでない場合もあります)
この声かけにも、赤ちゃん~3歳児の時期ならではのコツがありますので、詳しく見ていきましょう!
1.子どもの目線に合わせて、名称は短く、物語は豊富に
赤ちゃんに名称を聞かせたいのか、表現を聞かせたいのか、そのねらいによって語りかけ方が変わります。
物の名前を話すときは、簡潔に。
例えば、子どもの視線の先にリンゴがあったなら、「リンゴ、リンゴがあったね」などのように。
絵本などでも同じように、見ているページの物を指さして名称を簡潔にお話してみましょう。
逆に、物語を読み聞かせ表現を聞かせるときは、長いお話でも途中で止めずに読み続けましょう。
途中で「聞いてないかな?」と思っても、できれば最後まで読むようにしてみましょう。
0歳児におすすめの絵本をお探しの方はこちら↓↓
2020年知育に良い絵本ランキング!言葉を発達させる【0歳~3歳用】幼児教室講師おすすめ絵本
2.ポジティブな言葉が子どもの発達に繋がる
赤ちゃん期は、ポジティブな言葉をたくさん聞かせてあげましょう。
「別にわからないでしょ」と思うかもしれませんが、ネガティブな言葉を発している大人の表情や話し方は、意外と赤ちゃんに伝わっています。
子育ては楽しいことばかりではありませんが、声かけの時間は赤ちゃんの可愛さだけに集中して、ポジティブな気持ちで臨むのが理想的です。
3.赤ちゃん言葉は使わずに
赤ちゃんに対する声かけの際に、舌っ足らずの赤ちゃん言葉で語りかける人は多いですが、それでは素晴らしい言葉の発達は望めないかもしれません。

けれど、赤ちゃんは、大人の発音や言葉を聞いて、まずは模倣するもの。
舌足らずで話せばそのような口や唇の動きで発音するようになるかもしれませんし、幼児期になっても赤ちゃん言葉で話し続けるようになるかもしれません。
IQのことや言葉の発達を考えるのであれば、赤ちゃん言葉は避けましょう。
「ブーブ」とか「ワンワン」などの単語も、「車」「犬」で伝えるのがベストです。
でも、子どもが「ワンワン」と言っても否定はしたくないですよね!そんな時、「ワンワン鳴く犬だね!」といってあげると良いかもしれません!
うちの子どもの言葉が遅い…言葉の遅れを感じたら…
2歳頃まで、子どもの言葉の発達には個人差があります。
3歳になっても、間違うことを嫌ったり、お話があまり好きでない性格であれば、話し出さない子も珍しくありません。

気になる場合は専門家の意見を聞きに行くことが必要です。
が、大事なのは、親の不安を子どもに伝えないこと!
決して「自分のせい」「声かけ・取り組みが足りなかったんだ」と思い込まないこと!
親御さんがナーバスになることで、子どもがより言葉を発するのが怖くなってしまう場合があります。

参考:カウンセリングのプロに聞いた!ご飯食べない…トイレトレーニング…自宅で知育できない…の悩み相談
言葉が遅いと感じた人も、例えば専門家に障害の疑いを言われた場合でも、先に述べた声かけ、次回の3歳からの取り組みは有効です。
参考:幼児期に言葉のIQを伸ばす!知っているだけで子供の表現力を育てる3歳からの過ごし方
0歳~3歳の子どもは語りかけで言葉が発達!
いかがでしたか?
概念が発達した子どもは、頭が良い子どもとされています。
0歳期からたくさんたくさん語りかけることで、1歳ごろにはストックした言葉がぶわ~っと出てくることも多いです!
今回は0歳~3歳について紹介しました。
少しお兄さんお姉さんになったときの、言葉のIQを高める遊びについてはこちら↓↓
幼児期に言葉のIQを伸ばす!知っているだけで子供の表現力を育てる3歳からの過ごし方
さて、赤ちゃんにとっては見るもの全てが学びになります。
目を向けているものに対して、言葉をかけるだけで、言葉の発達を促せます。
応えはなくても、楽しい気持ちでお話してみてくださいね!
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