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【になる】と【となる】の違いと使い分け:文法と意味・英語言い換えを徹底解説 difference

先生
先生
…こうして、私は日本語教師になったんです!
へえ、日本語オタクが講じて教師になったんですね。
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
…こうして、私は日本語教師となったんです!
…なぜ2回言うんですか?
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
いえ、「になる」と「となる」の違いでどのように印象が変わるか統計を取ってるんです。
急にやめてくださいよっ!もう、先生はほんとに日本語オタクですね。
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
教師や講師なんて〇〇オタクが講じてなる人ばっかりでしょう。
それは偏見では??
トラウマウサギ
トラウマウサギ

 

日本語の「○○になる」と「○○となる」は、どちらも「変化」を表す動詞であり、英語では「become」や「come to」と訳されます。しかし、その使い方やニュアンスには微妙な違いがあり、使い分けが重要です。この違いを理解し、適切に使うことで、文章や会話の精度が格段に向上します。

 

 

【になる】と【となる】の違いと使い分け・文法用法

「○○になる」「○○となる」は、意味も形も非常に似ています。日本人はどのように使い分けているのでしょうか。違いはどんなところにあるのでしょうか。

使い分けや文法用法、英語の言い換えや例文と一緒に見ていきましょう。

 

【になる】の意味・文法と英語言い換え

「○○になる」は、物事が自然に変化する過程や、他人の行動によって変化が生じる場合に使われます。これは日常会話や書き言葉の両方で広く使用され、名詞、動詞、形容詞に接続できます。

「物事の自然な変化」「他人による変化」を表す

英語:become, come to, grow up to

文法用法:名詞・動詞・形容詞に接続

N+になる

V+ことになる

な形容詞+になる

い形容詞+くなる

話し言葉、書き言葉どちらでもよく使われる

例文:

「5時になりました。家に帰りましょう。」

「彼女は成長して立派な淑女(レディ)になるでしょう。」

「明日東京から友だちが来ることになった。」

「修学旅行は京都に行くことになった。」

「会議がキャンセルされて、暇になりましたね。」

「あなたのことが好きになりました。」

「こね続けると、生地が柔らかくなる。」

「だんだん痛くなってきた。」

 

【となる】の意味・文法と英語言い換え

「物事の意外な変化」「人為的な変化」を表す

英語:become, come to, grow up to

用法:名詞・動詞に接続

N+となる

V+こととなる

時間/な形容詞に接続しにくい

書き言葉でよく使われる

例文:

「彼は晴れて大学生となった。」

「初代総理大臣となったのは、伊藤博文だ。」

「このまま行けば彼が当選者となるだろう。」

「彼はその後、厳しい道を歩むこととなる。」

「たくさん勉強することとなるでしょうね。」

 

【になる】と【となる】の違い・使い分け

「○○になる」と「○○となる」の違いは、変化の結果が予想内か予想外かという点にあります。つまり、後の状態が 意外なのかそうでないか にあります。

「彼は大学生になった。」

「彼は大学生となった。」

「大学生になった」というと、彼または書き手にとって大学生になることは自然で予想された変化を示し、当たり前の印象を与えます。

「大学生となった」というと、書き手が大学生になることを意外に思っている、意外性や特別な事情があったことを感じさせる表現です。「大学生となる」までに、色々な困難があったかのような書き方ですね。

「東京タワーを見ることになった。」

「東京タワーを見ることとなった。」

「見ることになった」というと、自然な流れでそういう話になった、誰かの提案によりそうなったという印象です。

「見ることとなった」というと、何か大きな理由があってそうなったような印象ですね。

先生
先生
「かくして、俺たちはその謎の死体を見ることとなったのだ…。」とか、ミステリ小説などでありそうですね。

また、【になる】と【となる】の大きな違いは、【となる】は形容詞(+形容動詞)に接続しにくいということです。文法的な使い分けが求められます。

「この辺はにぎやかになったね。」

「君、表情が固くなってるよ。」

×「この辺はにぎやかとなったね。」

 

【になる】【となる】の英語の言い換えはbecome?

。「○○になる」「○○となる」の英語表現としてよく使われるのは「become」ですが、文脈によっては「come to」や「get」「grow」などが適切な場合もあります。

「He became a Japanese teacher. 」(彼は日本語教師になった。)

「This will become a big issue.」(これは大きな問題になるだろう。)

「She grew into a beautiful woman. 」(彼女は美しい女性になった。)

「My brother has become taller than our mother.」(私の兄は母よりも背が高くなった。)

先生
先生
【になる】【となる】の媒介語を「become」と教えてしまうのも微妙なところ。なぜかというと、用法が違うからです。

 

例えば、以下の文はどのように訳しますか?

「彼のことを好きになった。」→「I’ve become to love him.」?

これは実は間違い。この表現は「become」を使えない「になった文」です。正解は…

「I’ve come to love him.」

そう…「become」は動詞(to do)と接続できないんです!!英語の「好き」は動詞ですから、接続しにくいんですね。ちなみに、日本語文法で「好きだ」はナ形容詞(形容動詞)です。

先生
先生
媒介語で説明するなら、「become」は動詞と接続しない、【になる】は動詞・形容詞・名詞全てと接続できることを知っておきましょう。

 

まとめ

  • 【になる】と【となる】の違い

【になる】は、自然な変化を表す。

【となる】は、意外な変化を表す。形容詞に接続しにくい。

  • 【になる】と【となる】の英語言い換え

「become」「come to」「grow」「get」など

 

この違いを押さえて、正確な日本語の使い分けを身につけましょう。

 

前回記事:【だけに】【だけあって】【だけのことはある】の違いは?

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