Round. 2 蝶のように舞い、蚊のように刺せ 学級裁判編Ⅱ
学級裁判 再開
(たくさん話したはずなのに、何も進んでない。そんな焦りで、みんなの顔は曇っている。)
「議論は踊る。されど進まじ。」
「うう…踊る大議論線ですね…。」
「うんうん。日向と書いてヒナタと読むかヒュウガと読むかで、その人の人となりが分かるよね。」
「けど、どうする?まだ密室の謎も解けてねェのに。」
「華椿さが犯人じゃねぇなら、オラたつ、みーんな無理だ。」
「……わたくしは、知ること全て お話ししました。」
「もう1度 別の可能性を考える。…べき。」
(みんなが不安そうに言う。そんな中、冷静な声が聞こえた。)
「けどさ、いいの?信じちゃって。」
「えっと…どういうこと?」
「ハナハナが言ったこと、タカちゃんは否定できない状態なワケっしょ?」
「確かに。正直、高橋君が殺人鬼だったとは…信じきれないよ。」
「……わたくしが そんな嘘を言う必要がありますか?」
「少なくとも、1番 怪しいヤツからは脱せんじゃん?」
「泣き虫ドジっ子仕置人の華椿先生に そんな演技力がありますかね?」
「それだよ。さっきの話で、みんな肩透かし食らったっつーか、ハナハナへの警戒を解いちゃったワケ。そーゆー印象操作のために、なっがーい作り話した系?」
「作り話などではっ…!」
「おーっと、また泣くのナシな?キミに涙は似合わないゼ⭐︎」
「……泣きません。」
「一理あるにはあるな。証拠のない貴殿1人の発言を盲信すること、まかりならん。」
「したがって、やはり密室の点から考察せしことにせん。手前は密室で人を殺す方法に心当たりがある。」
「マジでか!どうやってだ?」
ノンストップ議論1開始
「毒物だ。三途河殿は毒物により命を落としたのではなかろうか。」
「三途河さんは刺されてた。…ので、あなたの言うことは おかしい。」
「それはフェイクだ。思い出して欲しい。ビクトリア朝時代の服や壁紙の材料を。」
「思い出すも何も、知らね。」
「当時は染色にヒ素を使っていた。これにより、使用者は体調を崩したり死んだりした。」
「この事件も同じではないだろうか。皮膚から薬物か何かを摂取したのだ。」
「おい、ゴン太…。俺ァ頭のデキが良くねンだ。どうして そんなことを言うのか、それが賛成意見なのか反対意見なのかも分かんねェよ。」
「うう…。ごめん。」
(あの証拠で賛成意見が言える…よね。)
△back
「それに賛成だよ!ーーって、虫さんが言ってるよ!」
「三途河さんの刺された背中は赤くなってたんだ。」
「赤く?」
「そりゃ…刺されたら赤くもなるのでは?」
「あー、ううん。なんか、かぶれた感じだよね?アタシも肌弱くて かぶれやすいんだけどさー、三途河も薬品とか植物とかでなるって言ってたよ。」
「つまり…三途河さんが事件前後で肌がかぶれるような場にいたということだね。」
「えー?でも、背中ピンポイントで赤くなってたんだよねー。」
「…やはりな。つまり……犯人は1人。」
「は、犯人が分かったのか!?」
「誰だべ!?」
「平 店継殿。貴殿だ。」
「えっ?」
「貴殿は服に薬物を仕込み、三途河殿を毒殺したのだ。」
「いやだな。再三言われている通り、三途河さんの死因はナイフによる刺殺のはずだろう?ベイビー。」
「それは偽装に他ならん。三途河殿は皮膚より毒物を摂取し、密室の中で逝去した。」
「その後、密室の中に足を踏み入れた全員の目が慣れる前に、ナイフで刺したのだ!」
「けど…それで、何で平が犯人なんだ?」
「平殿は三途河に召し物を献上したのだ。ならば、その服に毒薬が塗られていたと考えるが道理。」
「モノクマファイルにも刺殺…失血死とあるよ。」
「………。」
「こりゃ失敬。」
「かっるwww」
「背中の かぶれは、新しい服の生地が合わなかったから。…なのかも、しれない。」
「そうかもしれないね。…タイラテイラーとしては、情けない限りだよ。」
(そう言って、平君は俯いた。そして、すぐ顔を上げて言った。)
「…本当に、あのシアターは密室だったんだろうか。」
「え?」
「実は抜け道や通路になるものがあって…それをボクらが知らない可能性はないかい?」
「そういえば、マジックショーにも使える施設だって言ってましたよね?マジックショーということは、抜け穴があっても おかしくありません!」
「マジック用の抜け穴ってのは見なかったな。」
「右に同じ。しかし、抜け穴にできそうな”道”はあり。」
「ど、どういうことだ?」
(抜け道にできそうな道…?)
1. 通気口
2. 地下道
3. ロッカー
「そっから どこ行くんだべ?お花畑だべ?オメの頭ん中が花畑みてぇだな。」
「うわあ、それは素敵だね!ゴン太の頭の中に虫さんも住んでくれるかもしれない。」
「グロいこと言うんは やめれ!!」
△back
「そっか!ーー虫さんが教えてくれたよ!」
「通気口だよね!シアターの通気口は、三途河さんのいる放送室に繋がってたんだ。」
「へー。」
「……何か言いたげだな。」
「いや別にww」
「……。」
「でもー、あの通気口、天井近くにあったよね?しかも、小さいし。あんなとこから出入りできないよ。」
「女子だったら何とかなんねーか?」
「無理。…だけど、小学生くらいなら通れる。」
「ちょっとしたコロボックルなら入れそうだよねww」
「ちょっとしたコロボックルって何だべ。」
「しかし、天井近くの通気口ですよ。そんな所から出入りができる人なんてーー…」
(華椿さんが言いながらハッとして、彼とゴン太を見比べた。)
▼放送室に侵入できたのは?
「………。」
「どうしたの?華椿さん、ゴン太をジッと見て…。」
「………。」
△back
「キミしかいない!ーーって、虫さんが言ってるよ!」
「星君…。星君の身体能力なら…天井近くの通気口から出入りすることができる…よね。」
「……。」
(星君が ゆっくりゴン太を見た。)
「ご、ごめん!疑うつもりじゃないんだけどーー…」
「確かに…俺なら密室なんて関係なく放送室に入れるはずだな。」
「え?」
「どうした?あんたの考えは一理あるって言ってるのさ。」
「え?でも…。」
「い、一理ある?一理アルミンって…認めるんですか?星先生が放送ルームに入って、三途河先生を!?こ、これが密室のトリック!?」
「いいや。俺は放送室になんざ行ってないさ。」
「どういうことかな?」
「俺が認めるのはーー…」
「いや、何でもねーよ。」
「ナニナニ?意味深〜〜ww」
「どういうことだべ?」
「えっと、三途河を殺したのは星ってこと?」
「……それは違うぜ。」
「しかし、華椿殿を除けば現場に入れたのは貴殿1人。」
「いいえ。わたくしはカメラに映っていた通り、外にいたのです。星さん1人です。」
「…やれやれ。」
反論ショーダウン 開始
「これは はっきり言っておくが…俺は上映中、放送ルームに行ってない。」
「暗かったから、証明はできねーけどな。」
「だが、それなら他の誰も自分がシアターにいたとは証明できねーはずだぜ?」
「でも…シアターから放送ルームへ行くドアは鍵が掛かってたし、正面玄関も誰かが出入りしたら すぐ分かるはずだよ。」
「…それもそうだな。それで俺だけが放送ルームに移動できたっていうのは乱暴な推理じゃねーか?」
「この中で通気口を通れるのは俺だけだからってな。それだけじゃ…クールな推理とは言えねーな。」
「俺が通気口を通ったって根拠はねーはずだぜ?」
「まだまだだな。」
「うん…。ゴン太は まだまだ…なんだ。」
△back
「その言葉、斬らせてもらう!ーーって、虫さんが言ってるよ!」
「放送ルームにいた蜘蛛さん…。あの蜘蛛さんは、事件前後に通気口から出てきたんだ。それは…星君が通気口を通ったからじゃないのかな。」
「……フッ。」
「あ、鼻で笑ったべ!」
「虫は動き回るモンだろ。そんなもん、根拠にならねー。」
(星君は いつものように笑って、また悲しそうな顔をした。)
「違うんだ。星君…。」
「あの蜘蛛さんは1度 巣を作ったら、ほとんど動かないタイプの蜘蛛さんなんだ。だから、出てきたことは変なんだよ。」
「なるほど。いわゆる、待ち伏せ型の非徘徊型ハンターか。」
「確かに、放送ルームにクモいたな。」
「……あれは通気口だ。換気スイッチを押せば、風が通ってクモの子も顔を出すんじゃねーか。」
「けれど…捜査時間に換気扇なんて点いていたかい?」
「なかった。…それに、放送室に入れた人。…は、今のところ、あなただけ。」
「そ、そうです…!それに、ショーの開催者じゃなくて手伝った人が犯人…なんて、どっかで聞いたことあるじゃないですか!」
「…そうかい。」
「……もう反論しないのですか?」
「…そうだな。反論しないといけないんだが…な。」
「星君?」
(そのまま星君が黙ってしまった。)
「……事件直後、声を出し合うことはなかったのですか?本当に、星さんはシアターにいなかったのですか?」
「大きい音がした後、みんな色々 騒いでたよな。星の声を聞いた奴は?」
「どうだったべかな。……ん?星さ、話してたべ。あん時。」
「……。」
「ほら、暗ぐなっちまっだ時、獄原さが聞いてたべ。『こんら演出じゃねんべが?電気のスイッツさ、いずごだぁ?』づって。」
「そんで、星さが『ドアの右にあるっぺよ』っづってただ。」
「…そんなに、なまってなかった。」
「あ!た、確かに、聞いたよ!どこからかは分からないけど、確かにゴン太が聞いたら、星君が答えてくれたよ!」
「電気のスイッチは…結局 見つけられなかったんだけど。」
「なーんだ、じゃ、やっぱり星にも無理なんだね!」
「そっかー?どっから声がしたか分かんねんだよね?色々 方法はあるくね?」
「そうだね。通気口から話したのかもしれない。」
「キッチンの換気扇。…を、分解して掃除する時。…も、外の音は よく聞こえる。」
「え?じゃあ、通気口から声を上げて その場にいたと見せかけた?こ、これも どこかで聞いた話ですね!?」
「最悪、放送ルームから放送するって手もあるぜ⭐︎」
「さすがに放送と生声なら違いが分かる。伊豆野殿が。」
「でもよ、普通に話すのと通気口から話すのも聞こえ方に違いがあるんじゃねーか?伊豆野?」
「んだな。通気口から話したら、だいぶ音も響くはずだぁ。だども、覚えでね。」
「無理もないよ。みんな動揺していたからね。」
「星さんが通気口を通って放送室に入ったとしたら…三途河さんは結構びっくりするはずでしょう?」
「そういや…驚いた声は上げてなかったな。」
「てゆーか、爆笑しそうだよね。三途河は。」
「ホッシーなら音もなく忍び寄って殺すこともできそうだけどねー。静かなモンだったよ。」
「……。」
「静かだった?上映中に刺されて、三途河さんは悲鳴ひとつ上げなかったのですか?」
「んー、悲鳴ってゆーか、なんか困惑したような声?」
『そして、これが春のーー…』
(三途河さんが言って、不自然な沈黙があった。)
『……ごめんなさい。何でも、…ぐっふ…ッ!』
「一瞬、咳き込むような声はあっただが、いつもの笑い爆発だと思っただな。」
「背中を刺されれば、普通もっと苦しげな声を上げませんか?三途河さんは悲鳴を上げる間もなく亡くなったというのですか?」
「それは きっと、一子相伝の暗殺拳か何かで…いえ、何にもありません。」
「簡単だ。三途河殿の口を何かで塞…ぐのは不可能だな。星殿の身長では。」
「うわっ。地雷っぽいの普通に踏むのなww」
「や、やっぱり、星に犯行は無理じゃねェか?」
「声が出せないような状態にしたのかもしれないよ。」
「で、でも、本当に倒れる直前まで、三途河さんは放送してくれてたよね?痛がる様子はなかったよ。」
「あんまし痛くなかったらあり得るんじゃない?女の子が初めてでも痛がんないってフィクションだけかと思ってた。」
「何の話すてんだ!ナイフ刺されて痛くねぇはずね。」
「痛みに気付かない方法。…があれば、三途河さんは放送を続けたかもしれない。」
「まさか…そんな方法なんてあるはずないさ。」
(刺しても痛みに気付かない…。あ、そういえば…虫さんと同じだ。刺すと同時に注入すればいい。)
(それができそうなものはー医学的見地
閃きアナグラム 開始
や
す い
▼閃いた!
「そっか。……蚊さんと同じなんだ。」
「なん言ってんだべ?」
「蚊さんと同じなんだよ!」
「火山?」
「蚊。即ち、血を吸う虫のことであろう。」
「うん。蚊さんの針は とても細くてゴン太たちみたいな大型動物にとっては、あまり痛くないんだけど…さらに唾液で痛みを緩和させてるんだ。」
「獄原君以外のヒトが大型動物かどうか…この際、置いておきましょう。」
「よく聞くよな。痛みに気付かれないように蚊が唾液も注入、それがヒトのヒスタミン誘発して痒くなるって。」
「最近の研究では生物の唾液に痛みの緩和剤があるとか、ネコのマタタビ現象が蚊を退けるためだとかいう報告がある。」
「蚊さんは、抜く時の痛みを最小限にするため、唾液を注入するんだ。」
「なるほど。血が出るのは針を抜いた時…入れる時より抜く時の方が気付かれやすいんですね。」
「うん。」
「それが何だってんだ?この事件に関係あんのか?」
「麻酔薬を使えば、同じ状況を作れるんだ。」
「麻酔薬?医務室にあったやつ?」
「そういやあったね。医務室に。オペレベルの麻酔ができるって薬wwんで、麻酔薬を注入すれば、痛みに気付かないって寸法ね。」
「…なかなか想像し難いですね。」
「…でも、それなら声を上げることもない。」
「うん。例えば刃物の先に その麻酔薬を塗っておけば、蚊さんがしてるみたいに痛みを感じないんだよ!」
「どうだろうか。たとえ即効性のある麻酔だったとしても…刃物で刺された痛みを感じないほどになるであろうか。」
「えーと…なら、先に蚊さんみたいに細い針で麻酔を注入したんじゃないかな。」
「あ、それなら、普通の医療っぽいですね。ボクら高校生にできるかは分かりませんが。」
「フッ…。」
(みんなが言う中、星君が小さく呟いた。)
「それで…俺なら、その麻酔を使って犯行が可能ってことか?」
「そうだね。ゴンちゃんが嬉々として語ってくれたように、ホッシーが犯人だってねww」
「あ…。ち、違うよ。ゴン太は…。」
(ゴン太が訂正しようとすると、星君は強い口調で言った。)
「ためらうな。あんたは こいつらの笑顔を守りたい…そうだろ?」
「星君…。」
「自分で考えると決めたなら、そのまま立ち止まらず考えることだな。」
(星君は そのまま続けた。でも、ゴン太には難しかった。だってーー…)
「星君…悲しそうに見えるよ。ゴン太、星君に そんな顔させたくないよ。」
「……。」
「ゴン太は、みんなの笑顔を守りたい。みんなの中には…星君も入ってるんだよ。」
「………!」
(星君は一瞬びっくりしたような顔をした。そして、また俯いた。)
「フッ…。俺も まだまだだな。」
「えっ?」
「柄にもねーことを考えてたのさ。」
「柄にもないこと?無地ってこと?無地といえば、無印良品って何で外国で名前違うんだろうねー。」
「それは元の名前では欧米人には覚えられにくくーー…いや、どうでもいいな。星殿、続け給へ。」
「今回の事件は…まさしく俺のせいだと思ってたのさ。」
「え!?ほ、星が犯人ってことか?」
「な、何だって?そうなのかい?」
「星先生が憎き殺人犯…?そんな、嘘…ですよね。」
「……。」
「否定。…は、しないの?」
「俺は三途河が殺されたのは、あいつが俺に近付いたからだと思ったのさ。」
「ど、どういうこと?」
「……。」
(ゴン太が問いかけても、星君は首を横に振るだけだった。)
「獄原。あんたは、俺が通気口を通って三途河を刺し、またシアターに戻ってきたと推理するんだな?」
「…ゴン太の推理というより、虫さんが そう言ってるんだ。」
「……フッ。まあ、いい。だが…その考えには、まだ穴があるぜ。」
「穴?何だべ?」
「俺が普通に刺せば、返り血を浴びるはずだ。あんた達と合流した時、俺は返り血を浴びていたか?」
「返り血 浴びてた奴なんていなかったぞ?」
「うんうん。服に血なんか付けてたら、平が すぐ気付きそうだよね。」
「ああ。血が付いた人か…いなかったよ。返り血は犯人に かからなかっただけじゃないのかな。」
「いいえ。背中を あの角度で刺せば、刃物を抜く時、大量の血を浴びるはずです。いくら星さんといえど、血しぶきを躱すことは不可能です。」
「血を防げるようなもの。…も、なかった。」
(そ、そうだ。返り血を浴びた人なんていなかった。それに、室内には返り血を防ぐ布とかもなかった。)
(これは、どういうことなんだろう…。)
1. 犯人は密室にいなかった
2. 犯人は被害者
3. 犯人はこの中にいない
「気付いて…しまいました。」
「ゴン太先生の声帯なら星先生のモノマネができます!だから、ゴン太先生が聞いた星先生の声は、ゴン太先生の偽装では!?」
「えっ?えっ?ど、どういうこと??」
△back
「ーーそっか!虫さんが教えてくれたよ!」
「返り血を浴びた人がいないってことは、犯人は三途河さんの近くにいなかったんだ。」
「じゃ、じゃあ、星だけが密室に入れるからっつーのは、おかしくねェか?」
「待たれよ。犯人が近くにいないのに どうやって密室内の被害者を刺せたのだ。」
「そ、そうです!どうやって三途河先生にナイフや麻酔針を刺すんですか!?」
「確かにー、麻酔薬チクッてするのも、ナイフ チクッてするのも、近くにいないとできないよね。」
「ナイフはチクッじゃ済まねぇべ。」
「ナイフはドスッが良かろう。ドスだけに。」
「なー。つーか、あの麻酔薬って塗り薬じゃなかった??」
「え?」
「ほら、タカちゃん生きてた時に教えてくれたじゃん?」
「けど、他にも変な薬ばっかりだよ。『素人向け外科手術用!麻酔薬』なんかもあるし。…少量塗るだけでオペレベルの部分麻酔ができるらしい。」
(そういえば…。高橋君が言ってた。でも、どうしてだろう?)
(そのことに、大きく虫さんが反応してるのは。)
バグズブレインピッキング 開始
Q. どのように被害者は麻酔を摂取した?
1.麻酔針を刺して
2.麻酔薬を塗って
3.麻酔薬を飲んで
Q. 麻酔薬が塗られた根拠は?
1.笑い上戸 2.衣服の乱れ 3.肌のかぶれ
Q. 麻酔薬の経路は?
1.服の内側に塗られていた
2.化粧水に混ぜられていた
3.サンオイルよろしく塗り込まれた
「麻酔薬は…被害者の肌に塗られていたんだ。だから、三途河さんの肌にはかぶれた跡があった。」
「犯人が三途河さんの腰に塗った…ということですか?」
「オイオーイwwビーチでジョカノにサンオイル塗ってあげるシチュでもない限り無理っしょww」
「んだば、三途河さと すてでぇな関係の男が犯人だべ!」
「男とも限らぬ。」
「いや…そんな奴いたか?」
「昨日と今日、三途河と よく一緒にいたのは星だけど…。」
「……。」
「…麻酔薬が服の内側に塗られていたとしたら?」
「…え?」
「虫さんが言ってるんだ。麻酔薬を服の内側に染み込ませて被害者に渡せばいいって。」
(でも…それってーー…)
「……なるほどな。あんたは犯人に目星がついたってことか。」
「……。」
「うん。この事件の犯人は…」
▼事件の犯人は?
「犯人は?何?」
「うん…犯人は この人かなと。」
「正気。…の、沙汰。…とは、思えない。」
△back
「キミしかいない!ーーって、虫さんが言ってるよ!」
「平君。平君は、三途河さんに服をプレゼントしたよね。」
「…え?」
「今朝、三途河さんは平君が作った服を着てたよね。」
「そういえば…そうだったな。」
「そんで、プラネタリウム前にベルトしてあげてたんだっけ?その時、ついでに刺しちゃったとか?」
「何を言ってるんだい?その時は虎林さんも一緒にいたんだよ?そもそも、その後 彼女は生きていたじゃないか。」
「うん。ピンピンしてたよ。痛がってる様子とかもなかったし。」
「うん。麻酔のせいで彼女は気付かなかったんだよ。」
「三途河は その時、すでに平の服を着ていた。服に麻酔が塗られてたんなら、刺されてケロッとしてても…一応 説明はつく。」
「一応だけどね。本当、フィクションじゃなければ説明できないけどね。」
「部分麻酔みてぇなもんか?疲労骨折でベキベキの足でも、徹夜で踊り明かせるっちことけ?」
「朝まで踊り明かすなら、マツケンサンバ一択。」
「…彼女は放送ルームで死んでいたんだよ?プラネタリウム前に刺されたっていうなら…どうして、放送ルームで?」
「まさか、実は だんだん弱っていて、放送ルームで力尽きた…なんて言わないよね?」
(三途河さんが放送ルームで死んでいた理由はーー…)
2. 放送ルームで転んだ
「スペイン語には、こんな言葉があるよ。『用心深い人は2人分の価値がある』…今のキミには半人分の価値しかない。」
「えっと…ありがとう!ゴン太にも価値があるってことだよね!」
△back
「三途河さんは上映中にナイフを抜いたことで、たくさん血が出て死んじゃったんだ。」
「なるほど。密室の放送ルームでナイフに気付き、それを抜いた。その際、出血多量で…か。」
「そこだけ聞くとアホみたいな事件だねww」
「プラネタリウム上映中に やっと刺されたことによる違和感に気付いたのですね。」
「どうかな…。平君。」
(平君は しばらくゴン太の顔を見た後、首を振った。)
「やれやれ。冗談にもならないよ、ベイビー。」
(その目は いつも通り穏やかに見えた…けれど、悲しそうだった。)
「服の中に麻酔が塗られていた。確かに、それならボクが怪しいのも頷ける。けれど、彼女の肌に麻酔薬を載せられるのはボクだけとは限らないだろう?」
「本当に彼女とステディな関係の男子がいたかもしれないし、女子が珍しい化粧水とか何とか言って彼女に塗らせたのかもしれない。」
「えっと…三途河さんは肌が弱いみたいだったから、いきなり新しい化粧水を腰に塗ったりしない…って虫さんが…。」
「……。」
(平君の目が冷たい色を見せた気がした。)
(彼は冷たいをゴン太に向けたまま口を開いた。)
理論武装 開始
「キミの主張は妄想の域を出ないよ。」
「ボクが服に麻酔薬を仕込み、彼女を刺した?彼女は上映中に気付いてナイフを抜いた?」
「それで、密室の中で出血多量?」
「ザルだらけだよ。もし、彼女が上映中にナイフに気付かなかったら?気付いても医学的見知から抜かなかったら?」
「ナイフに気付いたからといって、彼女がナイフを すぐ抜くと思うのかい?」
「少なくとも、彼女なら止血できない状態で抜かないだろう!」
「そもそも、上映前 彼女の背にナイフなんて刺さってなかっただろう!?」
○ト △ベル ×二 ◻︎重
「ベルトは二重になっていたんだよね。春ノ島で三途河さんは二重ベルトを注文してた。」
「……。」
「…そう、虫さんが言ってるんだ。」
「しっかり締まる方が姿勢矯正にいいからキツめがいいのよ。できるなら、二重ベルトにして頂戴。」
「…承りました。」
「なるほど…二重に巻いたベルトとベルトの間にナイフを挟み、被害者に刺す。それなら、わたくし達からはナイフが見えません。」
「しかも、三途河が背中の違和感に気付き、ベルトを外すだけでナイフが抜ける。」
「現場に落ちていたナイフは、ベルトに刺さったものが落ちたんですね!」
「……。」
(平君は苦しげな顔でゴン太を見た後、小さく笑った。)
「違うよ。」
「え!?」
「そ、そうだよねー?私、平と三途河のベルト着けるの手伝ったけど、刺されたとか そういう感じなかったよ?」
「それじゃ、すぐバレちゃうからね。あのベルトは特別製にしたんだ。いわゆる仕掛けベルトさ。」
「……え?」
「オメが犯人っちことけ?」
「はは。ここまで暴かれたらジタバタできないよ。お祖父様の名に懸けて。」
「そ、それは、犯人を追い詰める側のセリフでは…?」
「仕掛けベルト…か。ベルトも調べたが、特に変わったところはなかったはずだぜ?」
「だから、特別製なのさ。ベルトを締めれば仕込みナイフが飛び出し、ベルトを外した後は自然にベルトからナイフが抜ける…ね。」
「着用時以外はナイフの分 出張った形がイビツで、美しくないんだけどね。ベルトを締めてしまえば、美しいウエストラインが手に入るよ。」
「…驚いたな。そんな仕掛けベルトまで作れるのか。」
「ほんと!さすがにテイラーの領域を超えてない?」
「……まあね。」
「麻酔薬が本当に効くかは賭けだったんだけど…ベルトをキツくするほど痛みに鈍くなるから、キツく締めることも大事だったのさ。」
「もしかして…だから私に手伝わせたの?」
「ベイビーも一緒なら、疑われにくくもなるからね。けど、プラネタリウム上映中 密室で亡くなるなんていうのは、びっくりしたよ。」
「狙ってやったわけではない。…と、いうこと?」
「そうだよ。彼女がベルトを外すのは、寝る前だと思っていたのさ。」
「上映中に三途河さがベルトさ外したのは誤算だったんだべな。」
「肌が弱い彼女は麻酔薬で肌がかぶれていた。おそらく、上映中に麻酔が切れてきて痒みか痛みがあった。それで、ベルトを外したのさ。」
「死因:痒くて。…って、イヤだわ!何だよー。通気口が どうのってのは、結局 何だったんww」
「無理矢理ミスリードってヤツですね。お馴染みの。」
「通気口のクモが移動したのは、おそらく通気口の換気扇の電源が入っていたからだよ。」
「え?でも、捜査中はーー…」
「捜査中ボクが消しておいたのさ。多分、ゴン太君が電気を点けようとした時にオンになったんだろうね。」
「あ!」
「ほ、星君!電気は どこ!?」
「扉の右側だ!」
(右…こっちかな。)
(前回の裁判後 覚えた側の壁を探る。何かスイッチのようなものに触れた気がしたけれど、電気は点かない。)
「あれ!?スイッチ押したのに、電気が点かないよ!?」
「ふむ。全然全く何にも気付かなんだ。」
「洋服のテイラーが仕掛けベルトを作れるの。…か、聞きたい。」
「た、確かに。靴やベルトを作っちまうのも凄ェけど…ナイフ仕込みのベルトなんてさ…。」
「……お家柄…かな。」
「…お家柄。」
「ど、どういうことですか?」
「ハイハーイ!お家の事情を話し出すと長くなるから、こっからはサクサクパンダでいきましょう!」
「ではでは〜サクサックマっと、事件のまとめを〜…前回と同様、代表選手 ゴン太クンと星クン!」
(モノクマが楽しそうに言って、ゴン太たちを見た。)
「やれやれ…だな。」
(ゴン太は星君と目を合わせて、頷いて見せた。)
クライマックス推理
「事件は昼、三途河が主催したプラネタリウムの上映中に起こった。」
「プラネタリウムの間に、シアターの隣で星の説明をしてくれていた三途河さんがナイフを刺されて死んでいたんだ。」
「密室殺人ってやつだったな。だが、三途河は密室でナイフを刺されたわけじゃねー。密室で刺されていたナイフを抜いたことで出血多量に陥ったんだ。」
「犯人は、あらかじめ内側に麻酔が付着した服を三途河に渡していた。着用するだけで死への階段を登らせる服を…な。」
「蚊さんと同じで…三途河さんは刺されても痛みに気付かない状態になってしまったんだ。」
「翌朝、犯人は朝の最終チェックを行う三途河と俺の前に現れた。そして、三途河にベルトを贈った。」
「そのベルトは、締めるとナイフが出てくる特別製で…三途河さんはベルトをすることで背中にナイフが深く刺さってしまった。」
「それでも、麻酔によって彼女はナイフに気付かなかったんだ。キツくベルトを締めると痛みに鈍くなる…んだったよね?それも理由かもしれない。」
「ああ…。そして、違和感すらなく、三途河はプラネタリウムを開催した。背中にナイフが刺さったまま…な。」
「上映中、三途河さんは背中に違和感を持ち始めた。肌が弱かった彼女は、背中が痒くなっちゃった…って話だったよね。」
「そして、彼女はベルトを外した。ナイフを固定していたベルトを…。」
「それによりナイフが抜かれ、三途河は密室の中で1人…命を落とした。」
「三途河さんに麻酔薬とナイフ入りの服を渡した犯人は、平 店継君…だよね。」
「これが…虫さんと、みんなで考えた真実だよ。」
「……ゴン太君、星君。 ありがとう。」
「え!?」
(事件のまとめをしたところで、平君が そう言った。その目に光はなかった。)
「…礼を言われる筋合いはねーな。」
「そ、そうだよ。平君…。」
(平君は笑った顔をしている。でも、ゴン太には泣いているようにも見えた。)
「ボクは殺人ベルトを作って彼女に渡した。罪人だ。」
「で、でも、平は昨日できたベルトを、今朝 渡したんだよね?ためらってたってことじゃないの?」
「んー?ってか、本人にベルト渡したら仕掛けバレちゃうからじゃね?」
「……。ためらっていたさ。けれど…昨夜、あの図を見て覚悟を決めた。」
「…あの図?」
「…もしかして、モノクマが見せてきたやつですか?」
「漢字の『虫』を付け足し生き物を作る…あの?」
「蝶とかカタツムリとか貝とか描いてあったやつだな!」
「あれが何?オレには意味不明な絵にしか見えなかったけど?」
「……。」
「あれは…たぶん、悪人にしか読み解けない。」
「…どういうことだ?」
「ボクは才能を使って未来を汚してきた悪人なんだ。」
「………。」
「”超高校級のテイラー”なんて、名乗れない。それなら…もう生きている価値もない。」
「いつか…こんな日が来ると思っていたのさ。」
「平君?」
(平君が言うことが よく分からない。一生懸命 考えても、答えは見えてこなかった。)
「ハイハイ、後が つかえていますので。クライマックス推理が終わったらサクサックマっと投票時間でーす!」
「ワックワクでドッキドキの〜投票ターイムってする時間がなくなるからね!!」
(モノクマに言われて手元の投票ボタンを押した。)
(1回目よりゴン太の指は動かなかった。震えて感覚がなくて…違う人の指みたいだ。)
学級裁判 閉廷
「はい、正解。”超高校級の天文学者” 三途河 明日見さんを殺したクロは、”超高校級のテイラー” 平 店継クンでしたっと。」
「ごめんね、みんな。キミ達が導き出した通り、ボクが三途河さんを殺した。」
「マ…マジかよ。じゃあ…お前、これから…」
「ああ。おしおきを受けるよ。」
「なじょして そんだに落ち着いてんだ!」
「ね、ねぇ、何とかならないの?確かに、三途河は死んじゃったけど、平が死ぬことないじゃん?」
「そ…うですね。そうですよ!悪いことをしたからといって死んでいいわけじゃありません!」
「処刑。…をする権利は誰にもない。」
「フム。モノクマよ、おしおきのシステムは、どうにかならないものか。」
「ふむふむ。みんな、おしおきを1回 経験しただけあって、よく考えてるね?」
「あ、ああ。だから、あんな残酷なのじゃなくて、もう少しマシなヤツをさ…。」
(そっか。そうだよ。確かに平君は三途河さんを殺してしまったけど、だからといって、平君が殺されるのは おかしい。)
(河合さんみたいに…おしおきされていいはずがない。)
「モノクマ、平君は必ず罪を償うよ!ゴン太が協力する!!だからーー…」
「ぬるーい!」
「え。」
「ぬるいぬるいぬるい!!男湯でヨーグルト作れそうなくらい ぬるい!!」
「忘れてないよね?これは、命を賭けたゲームなのです。」
「これが正真正銘2回目の裁判だからね。もしかしたら許されるかもとか思っちゃうんだろうけどね?おしおきなしでとか思うんだろうけどね?」
「けどね!許されると思うなよ!!ルールはルール!!この島で既に死者5人出てるんだ!そろそろ人の死にも慣れてもらうよ!」
「タカちゃん死ぬ前にも、2死体 上がってっからね。」
「でも、こんなの おかしいよ!」
「あー、もう!この下りは、もういいの!いくら学級裁判初心者だといっても、これ以上の無駄発言にはペナルティを課します!」
「……!」
(もし、ゴン太がモノクマと戦えば…平君は助かるかもしれない。ゴン太なら、きっと みんなを守れる。)
(そうだよ。そうしておけば、最初から家に帰してもらえたかもしれなかったのに。みんな、死ななくても済んだかもしれないのに。)
(どうして、気が付かなかったんだろう。やっぱり…ゴン太はーー…)
(ーーううん、今は そんなことを考えている場合じゃない。)
「ゴン太クン。ダメだよ。」
(ゴン太がモノクマに向き直り、手を握りしめた時、静かな声がした。)
「キミの拳は、犯罪者を守るために振るうべきじゃない。」
「大丈夫だよ!平君、きっと…ゴン太が守って…」
「いいんだ。罪を犯した者は裁かれるべきだったんだから。」
「……。」
「ふーん、なんか覚悟ガン決まりなワケね?」
「はーい!では、ガン決まりのオマエラにガン決まる刺激をプレゼント!!」
「たぶん…ボクは河合さんと同じだ。」
「どういうこと?」
「そして…華椿さん。キミとも、同じなのかもしれないね。」
「……。」
「ボクらは、死にたくないけど…死ぬべきなんだ。」
「平く…」
(平君が言う意味が分からなくて問い返そうとした時、平君の首に何かが はめられた。)
(それは、”河合さんの時”にも見たものだ。そう認識するより前にゴン太の身体は平君の方へ向かっていた。)
「平君、ゴン太に捕まって!!」
「……。」
「え!?」
(平君に伸ばしたゴン太の手は、届かなかった。代わりに彼は小さく呟いて、その場から消えてしまった。)
「”超高校級のテイラー” 平 店継クンのために、スペシャルな おしおきを用意しましたー!!」
おしおき
“超高校級のテイラー” 平 店継の処刑執行
『テイラーの原罪』
平 店継は、古びた仕立て屋の作業台に座っていた。傍らには、裸のマネキン。
まるで裸であることを恥じらうかのように、顔も身体も腕と足で覆い隠すように小さく丸まっている。リンゴを食べた直後の男女が思い出された。
目測で採寸して、作業台で型を作る。布を割き、糸で合わせる。祖父の代から紡がれた古びた製法。けれど、最も伝統と丈夫さを保てる作り方だ。
何度も往復してきた手順を辿れば、やがてジャケットが完成した。
時間がない割には上出来だ。マネキンにジャケットを羽織らせると、マネキンは顔を上げた。心なしか、朗らかな顔をしている。
ーーああ、良かった。表情が見えなかったから、キミにどんなジャケットが似合うか分からなかったんだよ、ベイビー。
けれど、とてもよく似合っているね。
マネキンに笑いかければ、ジャケットにより命が吹き込まれたように彼は立ち上がった。
その手に握るのはナイフ。
もう1度マネキンの顔を見上げると、いつの間にかモノクマのマスクのようなものを被っている。マスクの左目が赤く目が光り輝き、それは進み出した。
ナイフが自身を割く。深紅の糸のように血が飛び散ったかと思ったら、噴水のような赤が飛び出した。
彼の真新しいジャケットが返り血で赤く染まる。
その赤は、原罪の象徴たるリンゴのように真っ赤だった。
…………
……
…
「命を吹き込むなんて、おこがましいよね。神に近付こうとする者は、漏れなく翼を折られるのさ。」
「ーーなんちゃって!!新たなキャラクターを作って殺して楽しませるのも、おんなじだよね!うぷぷぷぷ。」
「誰かの幸せ願う、ネコ型ロボットとタコ型宇宙人、翼を折られそう。字余り。怖いドラゑもん代表・モノクマ。」
(そんなことを言って、モノクマはいなくなった。)
「……。」
(ーー守れなかった。)
(平君も。三途河さんも。)
(河合さんも。高橋君も。その前に死んでしまった2人も。)
(たくさん考えても。頑張って真実を見つけ出しても。)
(やっぱり、ゴン太はーー…)
(…ううん、ダメだ。考え続けることも…紳士のたしなみ…なんだ。)
(ーーそういえば、平君が首輪に引っ張られる前に言っていた。)
「オレンジの片割れを探していた。」
(あれは…どういうことなんだろう。)
Round.2 蝶のように舞い、蚊のように刺せ 完
Round.3 に続く
今回も最高でした!
ずっと気になっていた換気扇がまさかのミスリードで驚きました。そういえば電気をつけようとしてつかなかったくだりありましたね、なんで気が付かなかったんだろう…
蚊を連想させるトリックもゴン太が主人公ならでは!って感じですごくいいなと思いました。
オレンジの片割れもなんのことなのかすごくきになります〜!
換気扇ミスリードの役割果たしてくれてましたか?やったーー!実は私も本家1章でガッツリミスリードに引っかかったのでお仲間です(笑)ゴン太主人公ならではのこだわりにも気付いていただけて感謝感謝です!いつもコメントありがとうございます!