【ので】【から】【ため】の違いとは?丁寧なのはどれ?論文・レポートなど書き言葉に良いのは?理由の助詞の区別と使い分け


トラウマウサギ
トラウマウサギ
いやあ、もう年末、忙しいですね。少し暇が恋しいですよ。4月なんてコロナで自粛期間だったから、暇だったので、動画ばかり観てましたよ。
おや、私もですよ。「コロナで自粛期間だったので、暇だったから、動画ばかり観てましたよ。」
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
あれ?なんだか今印象が違ったような…。
はい。今日は「~ので」と「~から」そして「〜ため」の使い分けや区別を見ていきましょう。
先生
先生

 


「~ので、」と「~から、」「〜ため、」はどれも理由・原因を話すときに使う言葉。

日本人は感覚的に使い分けて、「同じ意味」と思いがちですが、実は違いがあります。

 

【ので】と【から】の違い・区別

「~ので」と「~から」は、丁寧さや書き言葉・話し言葉の違いと思われがち。

ですが、実はそれだけではありません。

 

【ので】とは

原因を表す助詞

より客観的な因果関係

【から】より丁寧でフォーマルな印象

「この会社は福利厚生がしっかりしているので、働きやすい。」

「普段から勉強をしっかりしているので、抜き打ちテストがあっても平気です。」

 

【から】とは

理由を表す助詞

主観的な結びつき

【ので】より強い意志がある

「ここは危険ですから、離れていてください。」

「彼が悪いことをしたから、私は怒ったんです。」

「明日はテストだから、今日は勉強頑張らないと。」

 

例えば・・・

①「風邪をひいたので、今日は休みます。」

②「風邪をひいたから、今日は休みます。」

①は丁寧な印象を与え、「風邪をひいた」というのは客観的事実であり原因であり、「休みたい!」という気持ちは強く出ません。

②は、風邪をひいたことを理由に、より「休みたい!」という気持ちが強く現れます。

①「電車が止まったので、遅れました。」

②「電車が止まったから、遅れました。」

①では、電車が止まったことと、自分が遅れたことには客観的因果関係が存在します。

②では、「電車が止まったことが遅れた理由だと本人が強く思っている」というニュアンスが強くなります。

「休む」「遅れる」「日にちを変えてほしい」などの「いいわけ」をする場合は、【ので】を使うのが良いかもしれません。

特に、フォーマル・ビジネスの場面では、【ので】を使うことをおすすめします。

 

【ので】と【から】の使い分け方

下の例を見てみましょう。

より気持ちが強いのはどちらだと思いますか?

①「君がとても好きなので、付き合ってほしい。」

②「君がとても好きだから、付き合ってほしい。」

①だと、意味は伝わりますが、気持ちは伝わりにくいです。

「好き」の気持ちが客観的で冷静で、自己分析した上で言っているように感じませんか?

【ので】は、より客観的で丁寧な言い方です。

②なら、気持ちが伝わりやすく、「付き合ってほしい」理由が「好きだから」と分かりやすいです。

【から】は、気持ちや強い主張をするときに使いましょう。

先生
先生
ちなみに欧米では、告白の文化があまりなく「付き合って」なんて言わないようです。付き合い始めの見極めが難しそうですね。

①「お金が足りないので、貸したお金を返して。」

②「お金が足りないから、貸したお金を返して。」

これはどうでしょう。

①より、②の方が「返して」という強い気持ちを表しています。

 【ので】【から】の使い分けとして、「こう使ったから間違い!」というものはない です。

「電車が止まったから遅れました。」も「君が好きなので付き合いたい。」も、文法的に絶対間違いとはいえません。

また、たいていの場合、日本人でも違和感を覚えることがあまりないです。

 フォーマルや丁寧さを重視したいなら【ので】、気持ちを強く伝え主張したいなら【から】を使う と覚えておくと良いでしょう。

 

【ので】【から】と【ため】の違い・区別

「〜ので」と「〜から」の大きな違いは、気持ちの度合い。

そして、原因と理由の違いにあります。

参考:「原因」「理由」の違いとは?

この2つと同じ意味を持つ「〜のため」はどうでしょうか。

 

【ため】とは

原因や理由を描写・記述する助詞

【から】や【ので】より堅い印象を与える

ニュースや論文・レポートなどでよく使われる。

「コロナウイルス蔓延防止のため、自粛要請が出された。」

「結婚したため、姓が変わっております。」

「日本は外国語、欧米化を進めたため、アジアでいち早く工業国化した。」

 

例えば・・・

①「コロナウイルスが世界に広がったから、海外旅行に行けない。」

②「コロナウイルスが世界に広がったので、海外旅行に行けない。」

③「コロナウイルスが世界に広がったため、海外旅行に行けない。」

①<②<③の順に堅い印象を受ける表現。

【から】と【ので】が話し手の意思や判断を伝える表現であるのに対し、【ため】は出来事の描写・記述をする場合に使われます。

つまり、話し相手に伝える表現ではなく、ニュースやレポート・論文など、不特定多数に伝える表現です。

【ため】を使うと、根拠がはっきりした客観的なデータに基づくものだという印象を与えられます。

 

【ので】【から】【ため】書き言葉で使われるのは?

さて、【ので】と【から】【ため】の使い分けについての質問と一緒に出るのが、「書き言葉ではどれが良いの?」というもの。

答えは、どれも使われます

ここまで述べた通り、【ので】は客観的、【から】は主観的要素が入ります。

【ため】は、【ので】よりさらに堅い印象を与える、多くの人に伝える表現です。

したがって、書き言葉では、その書き物の種類によって【ので】【から】【ため】の使い分けが必要です。

【ため】が使われる場合→公文書・ビジネス・論文・レポートなど

【ので】が使われる場合→ビジネス・セミフォーマル・論文・レポートなど

【から】が使われる場合→プライベートな手紙やメール・小説など

 

まとめ

  • 【ので】は、客観的な原因。フォーマルで丁寧に伝えるとき使う。
  • 【から】は、主観的な理由。気持ちを強く伝えるときはこちらを使う。

ただし、文法的にどちらを使っても意味は通じる。

  • 【ため】は出来事の描写・記述。堅い表現や書き言葉で使う。

 

「~ので」「~から」の違いは、【原因】と【理由】の違い。

じゃあ原因と理由の違いとは??となった方は、下からどうぞ↓↓

 

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