【重要】【重大】【大切】【大事】の違いは?例文・英文から読み解くdifference


先生
先生
重要な手紙を燃やしてしまいました…!
ええ!そんなことありますか??
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
ええ、重大なミスです。ウサギ先生一生の不覚。
先生
先生
大切で大事な手紙だったんですよ!
……先生、「重要」「重大」「大切」「大事」を使いたいだけで、燃やしたのはウソですね?
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
おお、トラウマウサギくん、分かってきましたね。
そりゃそうですよ、現代社会でどうやったら大事な手紙が燃えるんですか。
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
たしかに、燃えたんじゃないんです。ワクチン接種券に紙タバコと間違えて火をつけてしまって、焦げただけです。
……!?そんなことあります!??
トラウマウサギ
トラウマウサギ

 

【重要】【重大】【大切】【大事】の違いとは何でしょうか?

考えたことがありますか?

それぞれに言い換えをしやすい言葉ではありますが、実は違いもあります。

ここでは、それぞれの意味や使い分けを例文や英文から見ていきましょう。

 

 

【重要】と【重大】の違いとは?

【重要】と【重大】の違いはどんなところにあるのでしょうか。

 

【重要】の意味・英語・例文

物事の本質にかかわること

きわめて大切であること

類義語:重大、大切、大事、意義深い、意味のある、必須、決定的、肝心など

英語:important, crucial, critical, significant

「この言葉は重要です。覚えておきましょう。」

「彼は国の重要人物だ。」

「国家の重要機密を取り扱う。」

「重要な会議で司会を任されて、緊張している。」

「キリスタン文書は日本語の歴史において重要な資料だ。」

 

【重大】の意味・英語・例文

大変な結果や影響をもたらすこと

大きな影響を与えるさま

類義語:重要、深刻、大事、大変など

英語:important, serious, significant, noteworthy

「式の司会だなんて、責任重大だ。」

「今になって事の重大さに気付いたか。」

「重大な任務を背負う。」

「今、この会議の重大な局面に来ている。」

「2020年、コロナの蔓延は重大な問題となった。」

 

例えば・・・

【重要】と【重大】の違いとは、その 影響や結果にネガティブな要素が入るか どうか。

「重要な任務だ。失敗のないようにせねば。」

「重大な任務を負った。失敗できない。」

【重要】という言葉自体には、「悪い結果」や「悪い影響」の意味はありません

したがって、「重要な任務」をプレッシャーに感じているかどうかの書き手の気持ちは分かりません。

一方、【重大】には、言葉自体に「悪い結果」「悪い影響」というネガティブな印象も垣間見えます。

「重大な任務」を書き手がプレッシャーに感じているような印象がありますね。

 

【大切】と【大事】の違いとは?

【重要】【重大】の類義語とされる【大切】【大事】には、どのような違いがあるのでしょうか。

 

【大切】の意味・英語・例文

心から必要として慎重に扱うさま

愛して尊重すること

類義語:大事、重要、値打ちがある、愛顧など

英語:important, valuable, precious

「大切にしていたおもちゃをなくして、子どもは大泣きした。」

「祖母の遺した大切なクシなんです。」

「君に出会えて大切なことに気がついた。」

「僕と君の大切な話。」

「何でもない日々が何より大切だ。」

 

【大事】の意味・英語・例文

重要なこと、重大なものとして丁寧に扱うこと

類義語:大切、重要、決定的など

英語:important, serious, significant, critical

「大事なものは備え付けの金庫に入れておいてください。」

「大事な会議で寝坊した!」

「大事に育てた朝顔が花を咲かせた。」

「大事なことなので2度言います。」

 

例えば・・・

【大切】と【重要】の違いは、 個人的な愛情や思い入れなど、気持ちが含まれるか どうか。

【大切】は、気持ちが大いに含まれます。

一方、【大事】には、気持ちが入っているかどうかは関係ありません

「大切な手紙」というと、友人や親族、恋人からの手紙を連想します。

「大事な手紙」だと、仕事や手続きに関する手紙である可能性が高いですね。

トラウマウサギ
トラウマウサギ
ここからいうと、ワクチン接種券の手紙は「大事」ですが、「大切」ではないということですか?
先生
先生
そうとも言えます。けれど、海外で働きたい!という気持ちがある私にとっては、「大切」でもあります。

仕事や手続きのことであっても、important なものを気持ちと切り離すことは不可能です。

そのため、【大切】と【重要】は気持ちの有無を意識せずに使われます。

つまり、現在の日本語で明確に使い分けている人はほぼいません

ただし、以下のような使い方では使い分けられます。

「もう熱も下がったが、大事をとって仕事を休んだ。」

×「もう熱も下がったが、大切をとって仕事を休んだ。」

 

【重要】【重大】と【大切】【大事】の違いとは?

【重要】と【重大】の違い、【大切】と【大事】の違いを見てきました。

さて、それでは【重要】【重大】【大切】【大事】4つに違いはあるのでしょうか。

【重要】と【重大】は、物事の核心や欠かせない要素

【大切】と【大事】は、それらを丁寧に扱う様子

「これは、重要な問題です。」

「これは、重大な問題です。」

「これは、大切な問題です。」

「これは、大事な問題です。」

「重要な問題」は、本質を問うような、今後を左右するような問題のことでしょう。

「重大な問題」は、大きなマイナスの影響を与える問題であり、発言者が問題に対してネガティブな感情を持っていることが伺えます。

「大切な問題」は、問題を慎重に扱い、解決しようという発言者の気持ちが現れた言い方です。

「大事な問題」は、発言者個人の気持ちはなくとも、丁寧に扱い解決すべき問題だと考えられるでしょう。

先生
先生
とはいえ、【重要】【重大】と【大切】【大事】は、すべてそれぞれの言葉の類義語となる言葉です。多くの人は意味の違いを意識して使い分けてはいないでしょう。

 

まとめ

  • 【重要】は、物事の本質となるもの。
  • 【重大】は、大きな影響を与える物事。物事にネガティブな印象を受ける。
  • 【大切】は、個人的な強い気持ちを持って丁寧に扱うさま。
  • 【大事】は、個人的気持ちはなくとも丁寧に扱うさま。

 

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