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第6章 左様ならば、ダンガンロンパ 非日常編

 

(エイ鮫の処刑が終わった。けれど、その場から私は動けずにいた。他の奴らも、黙ったままだ。)

 

(裁判場を満たす後悔、悲しみ、怒り…そして、絶望。)

 

(呑み込まれそうな沈黙の中、クソッと羽成田が悪態を吐く。)

 

「オレが…タマを止めときゃ…。」

 

「また…オレは……。」

 

「止められなかったのは、君だけではないよ。」

 

「………。」

 

「春川さん…大丈夫ですか?」

 

「春川…テメーのせいじゃねーぞ。オレのせいだ。オレが止めてりゃ…テメーがハメられることもなかったんだ。」

 

「……その責任感は、いずれ君の頭皮を蝕むことになるよ。」

 

「うるせーな!だからハゲの心配してんじゃねーよ!」

 

「とにかく!春川!テメーは、あいつの分も…今まで死んだヤツらの分も生きなきゃなんねー!」

 

「……。」

 

「オレらは、あいつらの分まで幸せになる責任があんだよ!」

 

「……幸せ?」

 

「ああ!あいつらのことを忘れず、あいつらの分まで笑わなきゃなんねー!これは義務だ!」

 

「何だろう…『幸福は義務だ』と言われている気分だよ。」

 

 

「安心しろ、春川!テメーは、オレが幸せにしてやる!」

 

「……。」

 

「まるでプロポーズのようなフレーズですね。」

 

「ったりめーだ!プロポーズなんだからな!オレは、惚れた女は何があっても幸せにしろってジジイに教えられて育ってんだよ!」

 

「……は?」

 

「惚れ…何を言ってるんだい?」

 

「春川、テメーに惚れた。ここから出たら結婚してくれ!」

 

「……何言ってんの、あんた。」

 

「極度の緊張状態に置かれ続けた場合、人間も壊れてしまうそうですが…羽成田クン、大丈夫ですか?壊れてしまいましたか?」

 

「…というより、生存本能で番を求めているのかもしれないね。」

 

「うっせーぞ、外野!春川みたいにクソ度胸があって、正しい交渉ができる女に惚れるのは普通のことだろうが!」

 

「それは、単にキミのタイプというだけでは?」

 

「君は僕らを信じないんじゃなかったのかい?家族というコミュニティに信頼は不可欠な要素だろうに。」

 

「…ンなモン、結婚して一緒に住んでからでもいいんだよ!」

 

「いや…それは嘘だろう。信頼できない人と家族契約を結ぶなんてインポッシブルだ。」

 

「……。」

 

「…とにかく、羽成田クン。プロポーズをしている場合ではありません。」

 

「そうそう。オマエラには、これから大事な仕事があるんだからね。」

 

「まだ いやがったのか。一生に1度のプロポーズ邪魔しやがって。」

 

「…ま、春川とは ここから出たらずっと一緒にいることになるし、またの機会にする。覚悟してろ!」

 

「…完全にプロポーズを受け入れられる気でいますね。」

 

「…この状況で殺されたいの、あんた?」

 

「羽成田君、そういうのを死亡フラグというらしいよ。」

 

(色々 考えるべきことがあったはずなのに、羽成田のせいで吹っ飛んだ。)

 

 

「モノクマ。ボク達の大事な仕事とは…?」

 

「うぷぷぷぷ。裁判中も言ったよね。次の展開を考えてるって。」

 

「そうだね。3人では、ここでのコロシアイのルールが成り立たない。」

 

「オレらは、もうコロシアイなんか起こさねーぞ。」

 

「オマエラには、このコロシアイの真実を探ってもらうよ。ま、春川さんは既に ご存知のことも多いだろうけどね。」

 

「……。」

 

「というわけで、これから学園内探索は無制限に開放します。」

 

「元々、校則には『制限はない』と記載があったはずだが…。」

 

「うーん、そうだな。例えば、キーボクンの破壊活動込みで、学園内を探索していいよ!どお?春川さん。懐かしいでしょ?」

 

「今回は、エグイサルの邪魔も入らないし、サクサク進むんじゃないかな?」

 

「ど…どういうことですか?」

 

(キーボの破壊行為が制限されないなら…5階に行くことができる。”前回”首謀者の部屋に繋がっていた図書室やトイレも、調べられる。)

 

(それに…昨日の夜 見つけた物も…何とかできるかもしれない。ーーでも…)

 

「オマエラは最後の学級裁判で、このコロシアイの真実を解き明かすこと。」

 

「コロシアイの真実とは、どういう定義だい?」

 

「このコロシアイの意味、首謀者の行方、そして、オマエラは何者なのか?それが解明できなければ全員もれなく即処刑!」

 

(でも…その真実を探すことは…『ダンガンロンパ』を終わらせることに繋がるの?)

 

(モノクマの言った通り行動することは…結局、視聴者を喜ばせること…だ。)

 

「おやおや?春川さん、浮かない顔だね。ここの真実を全て解明した暁には、春川さんが望む結末が待っているかもしれないのに。」

 

「……!」

 

(『ダンガンロンパ』を…終わらせられる…?)

 

「……あんたが、それを許すはずがない。」

 

「というより、春川さんが望む結末を迎える資格は、真実を手にした後って話だよ。権利を勝ち取りたければ義務を果たせってね!」

 

(そんな言葉を残して、モノクマは笑いながら消えた。)

 

「全員処刑…か。ふざけやがって。春川、とりあえず、前回のコロシアイについて詳しく話してくれ。」

 

「そうですね。それで、ある程度このコロシアイの真実に近付けるはずです。」

 

「……分かった。」

 

 

(私は、”前回”のコロシアイについて、詳細を話した。参加者や動機、殺人の方法についても。けれど…)

 

私たちがフィクションであるという話は、どうしても…できずにいた。)

 

(自分の帰る場所と信じた家族や友人、自分の存在すら、嘘。あの絶望を味わってしまったら…)

 

(きっと、コロシアイの真実を見つけるどころではなくなる。白銀を見つけて『ダンガンロンパ』を終わらせることが…難しくなる。)

 

(口を結んで考えていると、羽成田に肩を叩かれた。)

 

「心配すんな。春川。コロシアイを終わらせることはできる。」

 

「そうだね。ベストを尽くそう。」

 

(そして、全員で散り散りに探索を開始した。)

 

 

「…とはいえ、学園内の探索は ほぼ終えています。どこを見ましょうか?」

 

「まずは…校舎5階だよ。」

 

 

 

【超高校級のVチューバーの研究教室】

 

(校舎6階。エイ鮫の研究教室に来た。ここから、5階に降りられるはず。)

 

(色の違う床の前で、肩から降りて宙に浮かぶキーボを見た。)

 

「キーボ、この床…壊せる?」

 

「はい。できなくないでしょう。…ただ、反作用でボクが飛んで行かないように、支えていてくれませんか?」

 

「反作用?」

 

「ロケットと同じ原理です。地上に向かって衝撃波を撃てば、上へ飛んで行ってしまうので。」

 

「…分かった。」

 

(キーボの背中に手のひらを当てる。キーボは床に手をかざし…)

 

(一瞬で、床は吹き飛んだ。)

 

「我ながら、凄まじい破壊力です。消費電力も凄まじいですが…。」

 

 

 

【校舎5階 廊下】

 

(校舎6階に空いた穴から5階に降りた。5階は”前回”と同じ。教会みたいな内装で、静まり返っていた。)

 

「ここが…5階。首謀者は……」

 

「人の気配はないね。モノクマが調べろって言うくらいだし、どっかに逃げたのかもね。」

 

「とりあえず…そこの扉、壊してくれる?」

 

(”前回”、白銀の研究教室があった扉を指差した。私が背中を支えると、キーボがレーザービームのようなものを放ち、扉は全壊した。)

 

(中に足を踏み入れる。”前回”と同じく、スタジオみたいな教室。変わったところといえば、隅の衣装が男性モノになっているくらいだ。)

 

「ここは、哀染クン…“超高校級のアイドル”の研究教室でしょうか?」

 

「ここには、”前回” 白銀の研究教室があったんだよ。その時と、あまり変わってない。」

 

「では、首謀者は、ここにいたのかもしれませんね。」

 

(部屋の隅々まで調べた。けれど。)

 

「……おかしい。」

 

「え?」

 

人が生活した痕跡がないんだよ。」

 

「ここに首謀者が20日近くいたなら、飲食の跡くらいあるはず。でも…このバーカウンターの飲料も飲まれた様子がない…。」

 

「この教室ではなかった…ということですね。次に行きましょう。」

 

 

(”前回” 白銀の研究教室だった教室を出て、最原の研究教室だった教室に来た。)

 

(キーボが扉を破壊して、中に入る。内装を含めて、”前回”と変わらない。)

 

「ここは…“超高校級の探偵助手”の研究教室…でしょうか。先日、モノクマが色々 持ってきましたね。」

 

(そうだ。モノクマが持ってきた和戸の手記には、赤松と会ったという記載があった。ただの設定だろうけど…気になるね。)

 

 コトダマゲット!【和戸の手記】 

 

「ここにも…飲食などの痕跡がありませんね。」

 

「……次に行こう。」

 

(私たちは部屋を出て、さらに奥の扉へ向かった。)

 

 

「なんだか…禍々しいドアですね。」

 

(”前回”、天海の研究教室だった教室前に立つと、キーボが呟いた。”前回”…私は この部屋に入っていない。)

 

「では、この扉も破壊します。また背中を支えてください。」

 

(私がキーボの背中を支えると、キーボは扉を破壊した。扉の向こうには、薄暗い空間が広がっていた。)

 

(ここが…”超高校級の生存者”の研究教室…?いや…それか…)

 

「ここは、ボクが作られる前に殺されたという、“超高校級の希望”の研究教室でしょうか。とても希望が持てるような色合いではないですが…。」

 

(キーボに似た男の研究教室として、天海の研究教室とは大きく変わっている可能性もあるね。)

 

「……。」

 

「どうしたの?」

 

「あ…いえ、ボクの言葉に、”内なる声”が『それは違うよ!』とか『異議あり!』とか叫んでいるんです。」

 

(視聴者が…?)

 

「『この研究教室は、前回とほぼ同じ』…”内なる声”は、そう言ってますね。」

 

「……”前回”、ここは“超高校級の生存者”の研究教室だったんだよ。」

 

「えっ。それは…今の春川さんのような存在ですか?」

 

「……そう。私は”前回”見てなかったけど、そこと大きく変わらないってことだね。」

 

「な、なるほど…?しかし…どうしてボクの”内なる声”は、春川さんが経験したコロシアイについて知っているんでしょうか?」

 

(視聴者の声。視聴者が、”前回”の話をキーボに伝えてる。)

 

(まだ、『ダンガンロンパ』を観てる奴が大勢いるんだ…。)

 

(そういえば、キーボは2回目の事件前にも、視聴者が多いというようなことを言ってたね。)

 

 

「いえ、何だか”内なる声”が昨日より騒がしくて…それに、年齢が急に上がったような…?」

 

 

「キーボ。あんたの”内なる声”は、複数人いるの?」

 

「え?」

 

「声が聞こえたり聞こえなかったり、声の年齢層が上がったりするんでしょ。」

 

「え、ええ。そうですね…。声の年齢層というか、ボクの音声読み取り機能が内蔵音声で読み上げているのですが…」

 

「静かな時もあれば、うるさい時もあり…理解不能な言葉を使う時もありますね。麻里亜クンのような話し方の時もありました。」

 

(やっぱり…”前回”と同じように、複数の視聴者がいた。)

 

(…麻里亜みたいなニヒルな喋り方の奴は”前回”の視聴者の声でも見聞きしてないけど…。)

 

 

「春川さん、ボクの”内なる声”について、何か知っているんですか?」

 

「……。それより、先に首謀者を見つけないとでしょ?」

 

「………そうですね。」

 

(研究教室内を くまなく調べた。けれど、”前回” 最原と夢野が見つけたという記憶媒体も映像も、それを隠していた金庫も見当たらない。)

 

(それに…ここにも、人が生活していた痕跡はなかった。)

 

「ここには、首謀者はいなかったのでしょうか。羽成田クンが以前 見たという影は、やはり見間違いだったんですね。」

 

「他に、隠し部屋や通路があるかもしれない。」

 

「分かりました。気の向くままに破壊してみましょう!」

 

 

「ストーップ!」

 

「ムム!モノクマ!ついに、邪魔しにきましたね!」

 

「違うよ!徒然なるままに校舎を壊したら、他の人やコロシアイの真実も瓦礫に埋まるよって忠告しにけり候!」

 

「春川さんが心当たりがある場所以外、隠し部屋も通路もありはしません!でないと、フェアじゃないし!」

 

「本当ですか?」

 

「ボクは正直なクマだって言ってるだろー!」

 

「…と、いうわけで、春川さんの心当たりの内、ハズレの所は あらかじめ分かりやすくしておいたから。不用意に壁や柱を破壊しないでよね!」

 

(まくし立てるだけ まくし立てて、モノクマは去っていった。)

 

「ここには…隠し部屋などはないということでしょうか。」

 

「確かに…今 壁や柱を破壊したら、校舎内のヒントまで壊す可能性があるね。」

 

「……では、仕方ありません。どこを調べましょうか。心当たりがあるとのことですが…。」

 

「そうだね…。」

 

 

 1階 女子トイレに行く

 図書室に行く

全部見たね

 

 

【校舎1階 女子トイレ】

 

「あ、ちょ、ちょっと!春川さん!トイレに行くなら、ボクは遠慮しますよ!」

 

(校舎1階、女子トイレに入ろうとすると、節電のためか肩にいたキーボが真っ赤になって飛び上がった。)

 

「…そうじゃなくて、”前回”の隠し部屋はトイレと繋がってたんだよ。」

 

「そ、そうなんですか。」

 

(飛び上がったキーボが肩に戻ってきた。ズシリとした体重を感じながら、女子トイレの用具入れを開けた。)

 

(ここは、初日も調べた。けれど、初日と明らかに異なるものがあった。)

 

「『ハズレ。ここには今回 通路はないよ。うぷぷ』…モノクマからのメッセージですね。」

 

(ふざけたイラスト付きの貼り紙を、キーボが読み上げた。)

 

(……次に行くよ。)

 

 

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【校舎地下 図書室】

 

「おや、春川さん。キーボ君。」

 

(図書室の扉を開けると、綾小路に出迎えられた。)

 

「綾小路クン!読書をしている場合ではありませんよ!」

 

「これまで読んでいなかった本にヒントがないか、確認しているんだよ。ここで読んでいないのは、この棚だけだからね。」

 

「え…もう他の棚の本は読んだんですか!?」

 

「学者だからね。速読術くらい、身に付けているのさ。」

 

「そういえば ここに来る前、格納庫を見てきたが…タマさんの死体は消えていたよ。僕らが裁判場にいた間に、今まで通り…跡形もなく…ね。」

 

「今までと同じ…ですね。血の跡や匂いなどを消すのは難しいはずですが…。」

 

(フィクション世界なら…死体の痕跡も証拠も全て消すことができるんだろうね。)

 

「……?」

 

(そこで、ある違和感を感じた。しかし、その正体が何なのかは分からなかった。)

 

 コトダマゲット!【事件の痕跡】 

 

「そうだ。春川さん、これを見てくれないかな。」

 

(綾小路が差し出してきたのは、1枚の貼り紙と折り畳まれた数枚のA4用紙。貼り紙には、『ハズレ』という文字が書いてある。)

 

「モノクマが言ってた『ここには隠し部屋や通路はない』というサインですね。」

 

「それより、見てほしいのはこっちだよ。」

 

(綾小路から折り畳まれた紙を受け取り、開く。そこに印刷されていたものは…)

 

『ダンガンロンパ』オーディションご参加のお願い?」

 

「……っ。」

 

「この棚の本を出した時、本棚に挟まっていたんだ。『ダンガンロンパ』に聞き覚えがあったから気になってね。」

 

「そういえば…春川さん。今朝の裁判でそんなことを…」

 

「……内容を読むよ。」

 

(私は印刷された文字を読み上げた。)

 

 

ダンガンロンパ オーディションご参加のお願い

この度は、『ダンガンロンパ』にご応募くださり、誠にありがとうございました。厳選な書類審査の結果、あなたは合格されましたので、ここに通知いたします。つきましては、以下の日程でオーディションにご参加いただきたく存じます。

なお、オーディションを通過された方は、『ダンガンロンパ』にご参加いただきます。別紙の参加規約をご確認ください。オーディションに参加された時点で、参加規約に同意したものとさせていただきます。

 

(ダンガンロンパの…オーディション。私たちが53回目のコロシアイの前に受けた。そう、白銀は言っていた。その通知…?)

 

(私は手が震え出すのも構わず、2枚目の用紙を読み進めた。)

 

1. 本規約は、チームダンガンロンパ(以下、当チームとする)と次作『ダンガンロンパ』参加者(以下、参加者とする)との間の、『ダンガンロンパ』に関する一切に適用されるものとします。

2. 『ダンガンロンパ』は、コロシアイゲームです。フィクション世界で受けた身体的・精神的な障害及びトラブルについて、当チームは一切責任を負わないものとします。

3. 参加者の『ダンガンロンパ』に参加することを含めた情報の漏洩を一切禁止します。なお、違反した場合は第三者機関と協議の上、違反者は違約金を支払うものとします。

(中略)

15. 参加者が出演する前回の『ダンガンロンパ』を視聴することはできません。(説明会・オリエンテーションは『ダンガンロンパ』放送日に合わせて開催されます。また、前回の記憶を保有していると判断された場合、当チームにより記憶の操作をさせていただきます。)

 

(ズラリと並んだ文字列を読んだ。心臓が早鐘のように鳴っていて、うるさい。)

 

「春川さん。いつも以上に顔が青いよ?」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「…大丈夫。」

 

(”私”は…こんな手紙を受け取って、『ダンガンロンパ』のオーディションに参加したっていうの…?)

 

(こんな通知には、もちろん見覚えがない。けれど、白銀が言ってたことが本当なら、私たちは通知を受け取り…オーディションに参加したはずだ。)

 

「春川さん、『ダンガンロンパ』とは何ですか?」

 

「……。」

 

「まあまあ、キーボ君。こんな今にも倒れそうな顔色の人に根掘り葉掘り聞くものじゃないよ。」

 

「春川さん。落ち着いたら…話してくれるんだろう?いずれ君は話してくれる。…というのが、僕のアナリシスなんだけど。」

 

「……そうだね。後で…話すよ。」

 

 コトダマゲット!【オーディション通知】 

 

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「さて…春川さん、これで心当たりの場所は終わりですか?」

 

(最原はキーボが学園を破壊した後に、思い出しライトを作る教室を見つけたって言ってたけど…)

 

(今回、思い出しライトは新たに作られていないはず。それなら…)

 

「もう1ヶ所…行くべきところがあるよ。」

 

 

 

【超高校級の保育士の研究教室】

 

タマの研究教室。昨日の夜、タマが首謀者を名乗って…クロスボウで矢を放った後、ここに来た。)

 

(ここが あいつの本当の研究教室なら…何かあるんじゃないかって。)

 

(保育士の研究教室の扉を開くと、中にいた羽成田が こちらを見た。)

 

「春川。」

 

「羽成田クン。ボクもいますよ。」

 

「ああ。テメーは目に入らなかった。」

 

「キミは目が良いと言っていたじゃないですか!」

 

「何か見つかった?」

 

「……さっき、エイ鮫の研究教室へ行ってきた。」

 

「ボクらも行きましたよ。5階に行くために。」

 

「ああ。床が一部 抜けてたな。首謀者らしきヤツはいたのか?」

 

「いなかったよ。」

 

「…やっぱりな。モノクマが探索を解禁した時点で、どっか別のところに逃げたんだ。」

 

「…まあ、それはいい。オレは6階のエイ鮫の研究教室のコンピューターをいじってたんだが…。」

 

「コンピューターですか。」

 

「ああ。あのコンピューターにゴフェル計画のレポートがあったからな。そしたら、前はなかったファイルが追加されてた。」

 

「どんなファイル?」

 

名簿だよ。プリンターはあったが、あそこの端末機は複雑すぎて操作できなかったからな。書き写した。」

 

(そう言って羽成田が差し出したメモ紙。そこにはーー…)

 

 

朝殻 奏…星 竜馬

綾小路 菊麿…茶柱 転子、夜長 アンジー

壱岐 霊子…真宮寺 是清

市ヶ谷 保…キーボ

鱏鮫 理央…白銀 つむぎ

絵ノ本 夜奈加…獄原 ゴン太

大場 大吾郎…王馬 小吉

雄狩 芳子…入間 美兎

タマ=アミール・ナオル…天海 蘭太郎

羽成田 宇宙…東条 斬美

麻里亜 郵介…百田 解斗

和戸 新始…赤松 楓

 

「これは…何?」

 

「…ボク達の名前と…先ほど春川さんが話していた人たちの名前…ですか?春川さんや哀染クン、もう1人の名前はありませんが…」

 

(最原と夢野の名前もないね。)

 

「……。」

 

「春川。テメーが さっき話してた東条ってのは…東条 斬美のことか?」

 

「……そうだけど。」

 

「オレは、東条に会ったことがある。」

 

「!」

 

「前に少し話したろ。オレにメンテナンスを教えたヤツのこと。」

 

「某国の富豪の家で専属パイロットやってた時だ。最初は無償だったが、その内 腕を買われて正式に雇われることになった。」

 

「そんな時、あいつが…東条がメイドとして来たんだよ。富豪は東条を気に入ってな。東条にプライベートジェットの操縦まで依頼しやがった。」

 

「おかげでオレはお払い箱になったんだ。……それで帰国して、元の無償奉仕パイロットに逆戻りしたんだよ。」

 

(…どういうこと?どうして、東条と羽成田が?これも…設定?)

 

「羽成田クン、どうして さっき春川さんが話していた時に言わなかったんですか?」

 

「………。」

 

「……信じられない話だもんね。」

 

「…っ、ちげーぞ。信じてねーわけじゃねー。」

 

「……。」

 

「私のことを信じなくてもいいよ。でも、この名簿は…私が話したコロシアイを裏付けるものじゃない?」

 

「……そうだな。」

 

「しかし…今回の参加者と前回の参加者の名前が並べられているのは、どういうことでしょうか。」

 

「オレと東条みたく、同じ場所で働いたことがあったんじゃねーか?」

 

「ボクの名前もありますが、市ヶ谷さんと働いたことはありませんよ。」

 

「……。」

 

「和戸と…赤松。」

 

「え?ああ。赤松というのは、和戸クンの日記にも名前がありましたね。」

 

「新始の日記…?この名前があったのか?…ってことは、これは…。」

 

(……関係があった人物。今回と”前回”の参加者の。)

 

(これによると、白銀と関係があったのはーー…エイ鮫だ。けど…)

 

 

「わたしね、天海君のことが好きだったんだ。」

 

 

(エイ鮫が天海を知っていたのは…どうして?)

 

 コトダマゲット!【参加者の名簿】 

 

「それで、羽成田クン。この部屋では何か発見しましたか?」

 

「いや、何もねーな。ここがタマの研究教室なら、何かあるかと思ったんだけどよ。」

 

「あんた、機械は強いんだよね。」

 

「ああ。まあな。」

 

(私は、絵本が並べられた棚に1冊の本を差し込んだ。)

 

(ゴゴゴと音を立てて、壁からキーボードやボタンの多い機械が現れた。)

 

「な、何ですか!これは!?」

 

「……昨日の夜、タマと話した後で ここを調べた時 見つけたんだよ。本棚の絵本を並べ替えると出てくる仕組みだったみたいだね。」

 

「けど…この機械を どうするか分からない。羽成田、どうにかできる?」

 

「……惚れた女に頼まれたなら、できなくてもやってやんよ。」

 

「あんた…それ まだ言ってんの。」

 

「どれどれ?あ?なんだ、こんなんオートセキュリティ切って適当に…」

 

(羽成田が機械に何かを打ち込む。すると、研究教室の壁から大きな音がした。)

 

(壁を見ると、分厚い壁に穴が開いている。ちょうど星の研究教室にあったシャワールームへの扉 辺り。そして、その先に空間が広がっているようだった。)

 

隠し扉ですね。」

 

「壁を調べた時…空間があるような音はしなかったけど…。そうか。こんなに壁が分厚くなってたんだね。」

 

(私たちは、穴が開いた その先に足を踏み入れた。)

 

 

「ここは…隠し部屋ですね。」

 

「食堂の食いモンとか、倉庫にあった菓子が食い荒らされてんな。」

 

(”前回” 星の研究教室のシャワールームだった空間は、古い事務所のようになっていた。あちこちに食べ残しや菓子の袋が散乱している。)

 

「あ、おい。これ見ろ…!」

 

(1つのデスクの上に置かれているのは、動機ビデオ。迷わず、それを手に取り起動させた。すると、やはりモノクマの憎たらしい声が流れ始めた。)

 

 

『さーて、大好評につき復活後、降臨を果たした動機ビデオの時間だよ。』

 

『”超高校級の保育士” タマ・アミール=ナオルさん。彼女は、幼い頃に拾われた孤児院のために働く保育士……は仮の姿。しかして、その実態は…』

 

『…孤児院の裏稼業を支える“超高校級のスパイ”!そんな彼女にとって孤児院の皆さんは家族であり、同僚であり、かけがいのない仲間。』

 

『どんな危険な場所でも潜入し、有益な情報を盗み出すタマさんの原動力は…まさに、この仲間たちでした。』

 

『さて…この後この孤児院の皆さんが、とんでもない目にあってしまうわけですが…うぷぷ。それが何かは内緒だよ。自分自身の目で確かめてくださいねー!』

 

 

「………。」

 

「タマさんの動機ビデオ…ですね。」

 

「何だ?タマが…スパイだったってことか?」

 

「そう…みたいだね。保育士なんて嘘だった。あいつも。」

 

「……。」

 

「この動機ビデオが、ここにあるってことは、あいつがここに来たってことだろ?テメーらは気付かなかったのか?」

 

「ずっと ここにいたわけじゃないからね。絵本の仕掛けも、昨日 初めて気付いたよ。」

 

「タマは いつ、ここに気付いたんだ…?」

 

「さあね。ここは他の奴らも出入りしてたし…いつ絵本が動かされたかなんて分からないよ。」

 

「絵ノ本さんが絵本を読みに来てましたからね。」

 

 コトダマゲット!【タマの動機ビデオ】 

 

「春川さん。どうですか?他に、首謀者の居場所などに心当たりはありませんか?」

 

「……。」

 

(5階には誰もいなかった。隠し通路は、図書室とトイレだったけど、ここにも何もなかった。昨日 見つけたタマの研究教室の仕掛けの先にも…いない。)

 

(その他の可能性を考えても…思いつかない。私が考えていると、不意に羽成田が私の手を掴んだ。)

 

「春川。」

 

「……何。今 考えてるんだけど。」

 

「ああ。テメーの その顔を見て、オレは決めた。」

 

「…何を?」

 

「オレはーー…」

 

(羽成田が口を大きく開いたところで、周囲のモニターから光が放たれた。)

 

 

『時間になりました!裁きの祠に…と思ったけど、まずは、校舎地下のAVルームに集まってください!」

 

 

【校舎地下 AVルーム】

 

(羽成田と校舎の地下に降りて、図書室の先、AVルームに入った。中には、既に綾小路がいた。)

 

「おや、2人連れ立って…さっそくデートかい?」

 

「デートではありませんよ。ボクもいましたからね。」

 

「綾小路…あんた、夜長と茶柱を知ってる?」

 

「夜長?茶柱?さっき君が話していた、前回のコロシアイ参加者の名前かな?」

 

「テメーの名前と並べて2人の名前があったんだ。覚えはねーのか?」

 

「……いや、覚えはないよ。」

 

「あ?じゃあ、この名簿は何なんだよ?」

 

「名簿?……フム。僕らの名前と先程の春川さんが言っていた前のコロシアイの参加者の名前があるね。名前がない人もいるようだが…。」

 

「しかし…僕は、この夜長と茶柱という名前は知らないよ。」

 

(…どういうこと?関係がある人物…じゃない?)

 

 

「そういえば、羽成田クン。さっきは何を言いかけたんですか?」

 

「あ?」

 

「春川さんの腕を掴んで、何かを言おうとしていたじゃないですか。」

 

「どうせ、また愛の告白だろう。ドラマチックかつロマンチックなプロポーズラインが浮かんだんじゃないかい?」

 

「ちげーよ!」

 

「では、何を言おうとしていたんですか?」

 

「何なんだい?」

 

「だー!うるせえな!!」

 

「オレは、テメーらを信じる!そう言おうとしたんだよ!」

 

「信じる?君は人を信じられないんじゃなかったのかい?」

 

「うるせぇ!もう やめだ!面倒くせぇ!ごちゃごちゃ考えるより、オレは自分の直感を信じることにする!」

 

(羽成田が自信満々に言い放つ。何の根拠もない、自信に満ちた顔だ。)

 

「フム。直感か。マユツバと言われる他方で、相手の目の動きや表情筋に対する違和感もしくは違和感のなさから もたらされるというからね。」

 

「盲信は危険ですが、疑心暗鬼に陥るよりはいいでしょう。」

 

「……ベラベラベラベラ、うるせーんだよ。テメーらは…。」

 

「………。」

 

「どうした、春川。オレに惚れ直したか?」

 

「羽成田クン、『惚れ直した』というのは、1度でも惚れた過去がないと使えない言葉ですよ。」

 

 

「……。」

 

「私は…まだ…あんた達に黙ってたことが……」

 

「しー!」

 

(私が言いかけた時、モノクマが現れた。)

 

「春川さん!そこから先は、お口チャックだよ!春川さんの手を…というか口を煩わせないために、ボクがヒト肌…というかクマ肌 脱ぎますから!」

 

「『ひとはだ脱ぐ』の”ひと”は”人”ではないんだが…。」

 

「どーでいいんです!そんなことは!それより、今からオマエラにスペシャルな映像を観てもらいます!」

 

(モノクマが、おもむろにモニターのスイッチを入れる。画面に映し出されたのは、『ダンガンロンパV3』の文字。)

 

「……ッ!!」

 

「これは、以前この才囚学園で起こった悲劇…まずは、1章から5章まで、ダイジェストで お送りします!」

 

(モノクマがいう間に、画面は体育館に変わる。”前回”の参加者が…私たちが、モノクマと対峙する様子が映し出された。)

 

「な…何だ?」

 

「あれ…?この人たちは…。」

 

「ちょっと待ってください!今のって…!」

 

「上映中は お静かに!私語は厳禁につき、一言でも声を放った人には厳しい処刑を ご体験いただきます。」

 

「……。」

 

「……。」

 

(それは、“前回”のコロシアイの映像だった。視聴者に向けて放送されたものなのだろう、キーボ視点で見たコロシアイの様子が映されている。)

 

(赤松の処刑までを1章、それから2回目の事件までを2章、同じように3章、4章、5章と、物語のようにチャプターで区切られた、私たちの過去。)

 

(あの時の気持ちが鮮明に思い起こされて、私は無意識に爪を噛んでいた。)

 

「ーーここまでが、5章でございます。長らくの ご鑑賞ありがとうございました。では、ここでトイレ休憩を挟みましょう!」

 

 

「……。」

 

「春川さん…これが…君が経験したこと…なんだね。」

 

「テメーは、よく頑張った。だから、顔上げろよ。」

 

(……違う。私が今 心配してるのは…この後の”絶望”…だ。)

 

「あの…映ってはいませんが、キーボと呼ばれているのは…」

 

「”前回”、あんたと同じ顔と名前のロボットが参加してたんだよ。この映像は…そいつの視点で撮られたものだよ。」

 

「なるほど…そのロボットには録画機能があり、それを次代のコロシアイ参加者に残したということですね!」

 

「……。」

 

「それにしても、驚いたよ。彼女たちもコロシアイに参加していて…まさか亡くなっているなんて。」

 

「彼女たち?」

 

「夜長さんと、茶柱さん…と言ったか。」

 

「……!あいつらを知ってるの?あんた、さっきは知らないって…。」

 

「顔を見て思い出したよ。どうしてだか、彼女たちの名前を忘れていた。大事な研究対象なのにね。」

 

「研究?」

 

「前に話さなかったかい?これからのアートとマーシャルアーツの歴史を創る者…いや、もう無理だろうが…僕はその研究過程で2人を知っていたんだよ。」

 

「まだ取材できるくらいでもなかったから、実際に会ったことはないし、向こうは僕を知らないけどね。」

 

「じゃあ…やっぱりあの名簿は…」

 

今回の参加者と”前回”の参加者の接点…。)

 

「ぶひゃひゃひゃひゃ!そんなの、ただの設定だけどね!」

 

「ああ!?何言ってやがる?」

 

「では、お待たせしました。間もなく、6章の放送を開始します。他のお客様の迷惑になりますので、一声でも上げた方は息の根を止めさせていただきます。」

 

「……チッ。」

 

 

(そして…始まった。)

 

(白銀を追い詰めた私たちが、世界の真実に追い詰められる映像が。)

 

(みるみるうちに…羽成田と綾小路の顔色が変わっていく。キーボも唖然と口を開けたまま、映像を見つめていた。)

 

「…ハイ!これにて放送は終わりです!心の準備が整い次第、裁きの祠に集まってね!それでは、バイナラ。」

 

(”前回”の投票が終わり、人格を消されたキーボによる投票で”希望”が勝利した。そこで、映像は切れてエンドロールが流れ出した。)

 

(エンドロールは、映画なんかで よくあるタイプ。脚本家や美術担当の名前がたくさん出てきて、キャスト欄には私たちの名前もあった。)

 

 コトダマゲット!【ダンガンロンパV3エンドロール】 

 

「……。」

 

「………。」

 

「………。」

 

「……衝撃的でした。まさか…こんな。」

 

「……。」

 

「……。」

 

「羽成田クン、綾小路クン?だ、大丈夫ですか?」

 

「……こんなモン…信じられねーぞ。」

 

「そうだね…。それを信じてしまえば…僕らも…。」

 

「……とにかく、裁きの祠へ…向かいましょう。」

 

 

 

【裁きの祠】

 

(全員で、裁きの祠まで来た。羽成田と綾小路は一言も発さない。顔面蒼白で、立っているのが不思議なくらいフラフラしている)

 

(それでも、体が覚えているかのように、いつも通り現れたエレベーターの道を通ってエレベーターに全員 乗り込んだ。)

 

(最後の裁判が始まる…。)

 

(白銀を引きずり出せるのか。『ダンガンロンパ』を終わらせることができるのか。)

 

 

(今度は私に”超高校級の生存者”を演じさせようとした『ダンガンロンパ』。)

 

(絶対に…終わらせてやる。)

 

(この、嘘ばかりの学級裁判で……。)

 

 

 

コトダマリスト

 

【校舎5階の様子】

校舎5階の各教室には、飲食の跡など人が生活した形跡が見られない。羽成田が1度 動く影を目撃している。

【和戸の手記】

校舎5階の”超高校級の探偵助手”と思しき研究教室に置かれていた。和戸と赤松に面識があったらしい記載がある。

【タマの動機ビデオ】

校舎2階の”超高校級の保育士”の研究教室から繋がる隠し部屋に置かれていたタマの動機ビデオ。動機ビデオでは、タマは”超高校級のスパイ”であると言及されている。

【参加者の名簿】

“超高校級のVチューバー”の研究教室のコンピューターから発見された。今回のコロシアイと前回のコロシアイの参加者の名前が並べられている。内容は、

朝殻 奏…星 竜馬

綾小路 菊麿…茶柱 転子、夜長 アンジー

壱岐 霊子…真宮寺 是清

市ヶ谷 保…キーボ

鱏鮫 理央…白銀 つむぎ

絵ノ本 夜奈加…獄原 ゴン太

大場 大吾郎…王馬 小吉

雄狩 芳子…入間 美兎

タマ=アミール・ナオル…天海 蘭太郎

羽成田 宇宙…東条 斬美

麻里亜 郵介…百田 解斗

和戸 新始…赤松 楓

【オーディション通知】

図書室から発見された『ダンガンロンパ』のオーディション通知。次回のコロシアイについてのオーディションの案内と、規約が書かれている。規約の中には、「参加者は参加する前回のコロシアイを視聴できない」とある。

【ダンガンロンパV3エンドロール】

前回のコロシアイの映像のラストに流されたエンドロール。寺澤 善徳、小高 和剛、小松崎 類、高田 雅史など、製作者の氏名が記載されている。また、キャスト欄には春川やキーボなど、16人の名前があった。

【事件の痕跡】

これまでの事件 全て、学級裁判が終わると、死体や証拠が消えている。まるで事件がなかったかのように、血痕や血の匂いも残っていなかった。

 

 

学級裁判編へ続く

 

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「第6章 左様ならば、ダンガンロンパ 非日常編【創作ダンガンロンパV4if/創作論破】danganronpa」への2件のフィードバック

  1. 更新お疲れさまです!
    ううん…名前の表記が”鱏鮫理緒”なのが気になる。本編中だと”エイ鮫理央”だった気が…
    他に誤字は見たことない気もするのでそこが引っかかる。これでただの誤字ならアレですけど…
    そして天海と鱏鮫(エイ鮫?)…もしかして鱏鮫が最後に思い出したのは「参加者は参加する前回のコロシアイを視聴できない」項にある記憶操作で消されてた部分=前回のコロシアイだったり?天海推しで似たネックレス探した的な…うーん、全然わからない…
    だらだら変なこと話してすみません!!次の更新楽しみにしてます!!!

    1. トラウマウサギ

      あやこと様
      コメントありがとうございます。すみません!鱏は常用漢字じゃない上あまり使われないので分かりやすいよう会話の中では「エイ」で表記してました^^;逆に分かりにくくなってしまいごめんなさい!そして名前の方は完全に誤字です。ごめんなさい;;
      いえいえ、考察いただけて嬉しいです!最後までお付き合い頂ければ幸いです◎

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