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第◆章 047は∞度фぬ 学級裁判編I

 

コトダマリスト

【モノクマファイル】

被害者は爆撃を受けている為、身元不明。死体発見現場となったのは格納庫。死亡推定時刻は午前2時半〜3時半頃。

【哀染のモノパッド】

死体近くに落ちていた。起動時に哀染の名前が出現した。

【動機の写真】

哀染のモノパッド内の写真フォルダには写真データが10枚入っている。2つ目のステージで全員のモノパッドに送られたクラスメイトの動機の写真だが、哀染自身は写真に写っていない。

【プレス機】

格納庫内のプレス機。事件後は真っ黒になっていてグニャグニャに曲がっている。

【プレス機のリモコン】

モノクマが用意したプレス機昇降スイッチのリモコン。格納庫内ならどこでも受信できる。シンプルな上下三角のボタンで、押し込み式。押すと裏側まで押し込まれる。

【プレス機近くの傷跡】

プレス機の目の前の床に残った傷跡。何かで床を深く削っている。発見前、周囲のススは擦れていた。見覚えのない数字が並んでいる。

【シュラスコ串】

2つ目のステージにあったシンプルなシュラスコ串。3つ目のステージで起きた事件によりおしおきされた佐藤が持っていたものを、哀染が持ち込んだ。今回の現場の目立たないところに落ちていた。

【音楽プレーヤー】

格納庫で発見された。2つ目のステージの牛の腹から出てきたものを、哀染が持ち込んでいた。中には夕神音の子守唄が入っていたらしい。

【ヘッドホン】

格納庫で発見された。1つ目のステージの事件でおしおきされた永本のものを、哀染が持ち込んでいた。ノイズキャンセラー付きで、つけると外界の音が聞こえなくなる。

【焦げたボール】

格納庫内で発見された。真っ黒でべこべこになっているが、手に乗るサイズのボールだったと思われる。

【格納庫の正面シャッター】

普段は電子バリアが張られているが、警報装置は切られている。シャッター横のボタンで開閉が可能。ボタンはシンプルな上下三角ボタン。死体発見時、シャッターは歪んで閉まっていて、開閉できなかった。

【入り口センサーの記録】

シャッターのモーションセンサーが感知した時間を示す記録。人がシャッターを出入りした際にその時間が記録される。夜時間の記録は、

01:49 in

02:13 in

02:43 out

【メカメカしい部屋の爆弾】

“メカメカしい部屋”にあった爆弾。起爆装置はモノクマによって回収されている。モノクマが設置した貸出機には、夜時間に爆弾が1つ貸し出されたという記録と共にID-710931という番号が残されていた。

【5階の薬品】

校舎5階の”ノスタルジックな部屋”の薬品棚には、薬品が並べられている。爆弾と同じく貸出機が設置されており、昨日の夜時間『貸出:赤くてドロドロした生臭い薬品 ID-710931』という記録が残っている。

 

 

学級裁判 開廷

 

「それでは、学級裁判のルールを せ…」

 

「現場は格納庫だ。爆発によって丸コゲになってた。」

 

「被害者も…爆発に巻き込まれて…」

 

「モノクマファイルには、爆発によって死体は判別不明ってあったわねぇ。」

 

「こ、こらー!まだ説明が終わってないでしょ!先走るなー!覚えたてか!」

 

「……。」

 

「おい、気を取られんな。とりあえず始めるぞ。判別不明とあったが、被害者は哀染 レイ。アイドルで間違いねーだろ。」

 

「……!」

 

「………。」

 

「死因は爆発物による一次爆傷だったね。」

 

「……第一発見者は、俺以外の みんなだったっすね。」

 

「ああ。焦げ臭ぇって芥子が起こしにきたからな。一緒に格納庫へ向かったら、火事だった。オレは現場に向かい、芥子はテメーらを起こしに行った。」

 

「だが、既にモノクマが消火活動してて、ほぼ鎮火してたな。」

 

「私たちも すぐ格納庫に向かって、シャッター前で合流したわねぇ。それで壊れたシャッターの先に…。」

 

「哀染クンを発見した。ボクら全員で。」

 

「……あれ、本当に哀染お兄ちゃんなのかな。」

 

「え?」

 

 

 

ノンストップ議論1開始

 

「だって…あの死体、真っ黒だったじゃん。それなら…哀染お兄ちゃんかどうかなんて分からないよ。」

 

「そ、そ、そうですね!!哀染先輩じゃないかもしれません!」

 

「じゃあ、あいつは どこにいるってんだよ。」

 

「それは…どこか安全な所…に。」

 

「そう思いたいのは分かるわぁ。」

 

「思いたいってだけじゃないよ…。とにかく、あの被害者は、哀染お兄ちゃんじゃないかもしれない!」

 

 

【哀染のモノパッド】→死体は真っ黒だった

【哀染のモノパッド】→被害者は哀染じゃない

【焦げたボール】→被害者は哀染じゃない

 

 

 

「お姉ちゃんのバカ!もう知らない!」

 

「それは”お姉ちゃんのセリフ”じゃない?」

 

 

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「それは違うっす。」

 

「死体の近くには哀染君のモノパッドが落ちてたんだよ。」

 

「でも!みんな同じデザインでしょ?哀染お兄ちゃんのものじゃないかも…」

 

「モノパッドは起動時に名前が一瞬 出るっす。」

 

「モノパッドは熱に弱い設定なんだけどね。奇跡的に…というか、ご都合主義的に無事でしたっと!」

 

「でも、他の人が哀染先輩のモノパッドを持っていたという可能性も…!」

 

モノパッドは携帯するのが校則だよ。もし万が一あの死体が哀染君じゃなくて、モノパッドが哀染君のものだとしたら…」

 

「モノパッド携帯の校則を破った哀染クンは…処刑されるはず。」

 

「……。」

 

「妹尾さん。前谷君。痛い程…気持ちは分かるわ。だから、犯人を見つけましょう。」

 

「は、はい…!」

 

「……。」

 

「……。」

 

 

「昨日の哀染君の行動が知りたいんすけど…。」

 

「昨日の朝、みんなで朝食をとりましたね。その後、哀染先輩は1人で颯爽と どこか行ってしまいました。」

 

「昨日の午後、わたしは校舎5階の”ノスタルジックな部屋”で哀染君と話したよ。」

 

「……うん。つむぎお姉ちゃんと哀染お兄ちゃん、2人で話してた。」

 

「夕飯も全員で食べて、各自 部屋に戻ったわよねぇ?」

 

「その後、哀染君に会った人はいるっすか?」

 

(彼の問いに、みんな黙り込んだ。天海君は難しい顔をしたまま、こちらを見た。)

 

「……哀染君は、何で夜中の格納庫なんかにいたんすかね?」

 

(可能性が高いのはーー…)

 

 

1. 格納庫の捜査をしていた

2. たまたま散歩をしていた

3. 誰かと約束をしていた

 

 

 

「……それは違うと思うっす。」

 

(溜め息まじりに。)

 

 

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「哀染君は、誰かと格納庫で約束していたんじゃないかな。」

 

「どうして?呼び出しのメモとかもなかったよ。」

 

「あったとしても焼けてんだろ。」

 

「……そう思う根拠はあるんすか?」

 

「…哀染君の持ち物だよ。彼は音楽プレーヤーやヘッドホンを現場に持ち込んでる。格納庫を調べたり散歩するのに持っていくのは不自然だよ。」

 

「うーん…誰かと会うために持っていくのも不自然じゃない?」

 

「でも確かに、格納庫の調査にしては、妙な持ち物よねぇ。」

 

「哀染先輩は遺品代わりと言ってました。きっと、肌身離さず持ち歩いていたんですよ!」

 

「いえ…哀染君、普段 持ち物は部屋に置いたままだったみたいっすよ。前谷君からの手紙は部屋にあったっす。」

 

「それを わざわざ持ってったってことだな。」

 

「…それなら、どうやって使うのか。何のために哀染君が格納庫に持っていったのか考えてみようよ。」

 

 

 

ノンストップ議論2開始

 

「うーん…やっぱり、人と会うにしても変な道具ばっかだよ。」

 

「じゃあ、1人で探索してたのかな。」

 

「いえ!音楽を聴きながらパーティーしてたのかもしれません!」

 

「音楽を楽しみながら…夜のデートかしら?」

 

「何にしても、哀染は音楽プレーヤーとヘッドホンを音楽 聴くために持ち込んだんだろ。」

 

 

【音楽プレーヤー】→1人で探索していた

【音楽プレーヤー】→パーティーしていた

【音楽プレーヤー】→音楽を聴くために持ち込んだ

 

 

 

「音楽プレーヤーがなくても、音楽は作れるわよねぇ。」

 

「gleeだね!ハーモニーが大切だよ!」

 

 

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「それは違うっす。」

 

「音楽プレーヤーとヘッドホンを、音楽を聴くために持っていたとは思えないよ。」

 

「どうして?彼はアイドルだし、音楽を聴くのは自然だわ。」

 

「音楽プレーヤーには歌が入っていたんだけど…それを哀染君が聴くことはできなかったはずだよ。」

 

「どうしてですか?」

 

「……入っていたのが、夕神音さんの子守唄だったからっす。」

 

「……え?」

 

「モノクマが校舎2階で確認したらしいんだけど、音楽プレーヤーの中に夕神音さんの子守唄の録音が入ってたらしいんだよ。」

 

「言われる前に言っとくけど、嘘じゃないからね。」

 

「夕神音お姉ちゃんの子守唄って…100%寝ちゃうヤツじゃん!」

 

「どうして哀染が夕神音の歌を持ってやがる?」

 

「私は哀染君に録らせたりなんてしてないわよ?」

 

「2つ目のステージで牛の中からプレーヤーを発見した時、プレーヤーに入ってたのは牛の声だけだったっす。」

 

「じゃあ、彼は一体どうやって夕神音さんの子守唄を録音した?」

 

(夕神音さんが、みんなの前で子守唄を歌ったのは…)

 

 

1. 1つ目のステージ

2. 2つ目のステージ

3. 3つ目のステージ

 

 

 

「白銀サン、ボクらの軌跡お忘れかな?」

 

「うん、今 思い出すよ。」

 

 

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「みんなの前で夕神音さんが子守唄を歌ったのは、1つ目のステージでだったよね。」

 

「……ええ。最初の事件の前日と…事件の直前ね。」

 

「ええと…お姉ちゃんが歌わない宣言したのは、3つ目のステージだったよね?」

 

「2つ目のステージでは子守唄を歌いましたか!?」

 

「子守唄は歌わなかったわぁ。」

 

「なら、夕神音の歌は1つ目のステージで録音されたってことか?どうやって?2つ目のステージでプレーヤーを手に入れたんだろ?」

 

「はい。あれは録音もできる機種だったっすけど…1つ目のステージにはなかったっすね。」

 

「ボク達の部屋には才能に合わせたアイテムがあった。」

 

「けど…哀染君の前だけで歌ったりしてないわよ。」

 

「哀染お兄ちゃんが歌を聴けたのは、あたし達と同じタイミングだったんだね。最初に夕神音お姉ちゃんが子守唄 歌ったのは…最初の事件の前日だっけ。」

 

「その日、哀染君は俺と白銀さんと一緒に小学校へ行って、みんなが子守唄で寝てるのを発見したので、その時じゃないはずっす。」

 

「事件直前の…夕神音さんの子守唄放送が流された時、哀染君は白銀さんと校内にいて眠ってるっすね。」

 

「ええと…哀染君に録音ができたとは思えないけど。」

 

「…どうやって哀染君は子守唄を手に入れることができたんすかね。」

 

(1つ目のステージで哀染君が子守唄の音源を手に入れることができたのは…)

 

 

1. 夕神音の声帯模写

2. 音楽室の残響

3. 放送室の録音

 

 

 

「そんな方法で手に入るなら非課税の1億円だって手に入るよ!」

 

「妙に生々しい言い方するね…。」

 

 

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放送室の録音じゃないかな。」

 

「放送室…ですか?」

 

「1つ目のステージの放送室で、私は子守唄を歌ったわねぇ。」

 

「そういえば…あの放送は録音されてたよね。夕神音お姉ちゃんの寝言も入ってた。」

 

「哀染君は放送室の機械を手慣れた様子で操作してたっすね。」

 

「うん。たぶん、彼は放送室の録音にあった夕神音さんの子守唄をCDに入れたんだよ。」

 

「それで、音楽プレーヤーと一緒に持ってやがったのか。」

 

「何のために?」

 

「眠れぬ夜を過ごさないため…でしょうか?」

 

「寝不足は良くないものねぇ。」

 

「…哀染君が子守唄のCDを持っていた理由はーー…」

 

 

1. 誰かを眠らせるため

2. 子守唄を布教するため

3. 熱いグルーヴに震えるため

 

 

 

「し、白銀先パイ…ちゃんと寝てください!自分が手刀で眠らせましょうか!?」

 

「遠慮しとくよ。」

 

 

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「哀染君が子守唄を手に入れたのは、誰かを眠らせるため…じゃないかな。」

 

「……え?」

 

「な…何でですか?」

 

「……。」

 

「ヘッドホンはノイズキャンセラー付きっす。プレーヤーと繋げるんじゃなくて…プレーヤーから流れる音を遮断させることにも使えるっす。」

 

「ちょっと待って、ちょっと待って?不自然だよ?睡眠薬を盛るのは、普通は犯人。」

 

「ああ。哀染は被害者だ。被害者のあいつがンなこと…」

 

「そうねぇ、被害者じゃなかったみたい…。」

 

「あるある。アイドルが誰かをヤろうとして返り討ち。あるある探検隊!」

 

「……。」

 

「…哀染君が、誰かを殺そうとしてたってこと?」

 

「そんなはずないよ!」

 

「そうです!!それに、人を昏倒させるなら手刀一発で十分なはずです!」

 

「それはテメーだけだろ。」

 

「手刀やクロロホルムやスタンガンで気を失うなんてフィクションだけ。ローズさんが言ってたわよ?」

 

「え!?自分が手刀を打てば みんな気絶してましたよ!?」

 

(”超高校級”もフィクションだからね。)

 

「そんなこと どうでもいいよ!哀染お兄ちゃんが誰か殺そうとしたなんて おかしい!ズルズルに穴抜けだよ!」

 

「哀染お兄ちゃんのことだから、睡眠不足の人のために使おうと思ってただけだよ!」

 

「いや、人のために使おうってんなら、クマがヤベぇ天海や白銀に声掛けてるはずだ。」

 

「お呼びですかな?」

 

「お呼びじゃねぇ!」

 

「そっちのクマじゃなくて、こっちのクマ。哀染クンは人を よく見てたから…特に白銀サンの顔色に気付かないはずはないよ。」

 

「…それなら、やっぱり自分で使うためだよ!」

 

「そうですね。哀染先輩、いつでもアイドルらしくスッキリ快眠という顔でしたから!!」

 

「…眠るための子守唄だったら、わざわざCDに入れなくても、私に頼めばよかったのにねぇ。まるで内緒でCDを作ったみたいよねぇ。」

 

「うん。1つ目のステージにいた時は夕神音さんに頼めば歌ってもらえたはずだよね。」

 

「でも、音楽プレーヤーが手に入るか分からなかったのに、わざわざCDに子守唄を入れるのは変だよ。誰か殺したいなら、もっと確実な方法を探すでしょ?」

 

「逆にも考えられないかな?プレーヤーが手に入るか分からないのに、子守唄を準備していた。慎重に何かを計画していて、機会をうかがってるみたい。」

 

「……。」

 

「……。」

 

「…これは、あくまでも推測にすぎないっす。他の持ち物についても検証してみましょう。」

 

 

「えーと、えーと、現場にはシュラスコ串もありました!」

 

「シュラスコ串…バーベキューしようとして火事に…ってことはないよね?」

 

「肉がねーだろ。」

 

「昔々、腹を空かせた輩の前にウサギが現れました。ウサギは大層 頭が悪く、『私をお食べ』などと宣って火の中に自ら飛び込んだのでした。」

 

「な、何で今、そんな話するの!?」

 

「いやいや、カニバリズムの話なんてしてないよ?人肉を美味しくいただくのはクマだけで十分だからね!」

 

「でも、もしオマエラが人肉だと気付かず食べてるものがあったら どうするー?ひき肉使った料理とか、なんか怖いよね!」

 

「……哀染君はシュラスコ串で、あのメッセージを書いたのよねぇ。」

 

「ああ、あのワケの分からねぇメッセージか。」

 

「書いたというより、地面を削ってた。」

 

「……爆発後も残ってたっすね。」

 

「まさか爆発があるなんて思わないし、書くために持っていったんじゃないよね。あのシュラスコ串の特徴といえば…」

 

「鋭いことでしょうか。肉を刺すものですから!」

 

「え。やっぱり、哀染君は誰かを呼び出して…殺そうとした?」

 

「前谷お兄ちゃんのバカ!!余計なこと言わないの!」

 

「え!?あ、いや!今のは違います!!」

 

(前谷君に怒りの言葉を投げかけた妹尾さんが急に肩を落として、力のない声を出した。)

 

 

「やっぱり…あたし、あの死体は哀染お兄ちゃんじゃないって思うの。」

 

「それは、あいつが死んだって考えたくねーってことか?」

 

「……確かに、自分も同じ気持ちです。」

 

「しかも、現場にあった道具は、相手を殺すためとも考えられるもの。」

 

「哀染君が…なんて、信じたくないわねぇ。」

 

「……信じたくないだけじゃないよ。」

 

「だって…哀染お兄ちゃんが死ぬって…よく分からなくて。」

 

「どういうことっすか?」

 

「……。」

 

(天海君の疑問に、妹尾さんは押し黙った。わたしは代わりに前谷君の方へ視線を向けた。彼は戸惑った顔で、こう言った。)

 

「……哀染先輩は確かに自分たちのクラスメイトなんですが、自分たちの知る先輩と姿が違った気がするんです。」

 

「姿が違う…?」

 

「細かい記憶があるわけではないんですが…哀染先輩の容姿が違ったような気がして…。」

 

「整形してたってこと?」

 

「そういうことではなく…。確かに、哀染先輩はクラスメイトで、あの哀染先輩で間違いないんですが……。」

 

「え?え?どういうこと?」

 

 

 

ノンストップ議論3開始

 

「……あそこで死んでたのは哀染お兄ちゃんじゃないんだよ。」

 

「いや、モノパッド落ちてたんだろ。」

 

「モノパッドは…真犯人が偽装したんだと…思う。」

 

「でも、携帯しなきゃいけないモノパッドが手から離れていたら…校則違反なのよねぇ?」

 

「それで処刑されないのは特別扱いだよ。このコロシアイで特別扱いなんて…哀染クンは何者って話。」

 

「そうじゃなくて…哀染お兄ちゃんは姿が違った!だから…今も お兄ちゃんは姿を変えて生きてるんだよ!」

 

 

【動機の写真】→特別扱い

【プレス機】→哀染は姿が違った

【動機の写真】→哀染は姿が違った

 

 

 

「姿が違う…か。オレにはアイドルは全員 同じように見えるけどな。」

 

「わたしも…最近 若い子は同じように見えること増えたよ…。」

 

「テメーは いくつなんだ!?」

 

 

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「それに賛成っす。」

 

「え?賛成?…なの?」

 

「哀染君のモノパッドを調べた時に見たんだけど…クラスメイトの写真に哀染君の姿がなかったんだ。」

 

「2つ目のステージでの動機…写真を見て、クラスメイトを思い出したわよねぇ。」

 

「はい!自分も写真を見た瞬間、記憶が流れ込んできて…。その時、哀染先輩のことも思い出したし、あの哀染先輩が同一人物だと理解しました!」

 

「写真もねーのにか?」

 

「写真はなくても!顔が違う気がしても!確かに、確信したんです。自分と彼はクラスメイトだ…と!」

 

「うん。思い出はあるの。あの人は絶対、あたし達のクラスメイトなの。でも…哀染お兄ちゃんって こんな顔だっけ?みたいに思うことも多くて。」

 

「でも、間違いないんです!あの哀染先輩はクラスメイトでした!」

 

「どういうこと?顔が違う気がしても本人に違いないって…。」

 

「まあ…分からなくもねーな。オレも顔は分かってねーから…魂で繋がってるとか、そういうことだろ。」

 

「分かる分かる。ボクも視覚より大事なものがあると思う。」

 

「えっと…よく分からないのは私だけ?」

 

「姿が違うのに同一人物だと確信できるかは俺も分からねーっす。白銀さんのコスプレした姿にも気付ける自信はないっすね。」

 

「……。」

 

(あの動機は…”彼がクラスメイトである”。そういう記憶を植え付けられるものだから…たとえ見ず知らずの他人でも、クラスメイトだと思ってしまう。)

 

(ーー妹尾さん達だけじゃない。みんなだって。わたしだって…そうだ。)

 

「つむぎお姉ちゃん。哀染お兄ちゃんが生きてて…違う姿で どこかにいるって…ないのかな。」

 

「ないよ。」

 

「……。」

 

「さっきも言った通り、モノパッドは携帯するのが校則だよ。姿を変えたとしても…哀染君はモノパッドを携帯しなきゃいけない。」

 

「でも!その姿をモノクマに知られてなかったら…!」

 

「モノクマが知らないはずないよ。」

 

(特に、才囚学園のカメラでは、あり得ない。)

 

「何で…?みんな、何で そんなに…。哀染お兄ちゃんが死んだとか…悪い人だったとか言うの?」

 

「あ…妹尾先パイ、な、泣かないでくださいっ!」

 

「オイ、白銀!ピンク…妹尾が泣いちまったじゃねーか!もうちっと優しい言い方しやがれ!!」

 

「あたしがジュビズビグジュジュク泣いてるのは、お姉ちゃんだけのせいじゃないもん!みんなが哀染お兄ちゃんを悪く言うからだもん!!」

 

「うおっ、何だよ。泣くか責めるか庇うか、どれかにしやがれ。あと泣き方 汚ねーな。」

 

「それでも…哀染お兄ちゃんが死んだなんて…」

 

「哀染君が生きていたとしたら、あの焼死体が どこから出てきたかって話になるっす。」

 

「人の焼死体なんて豚の骨と肉、炭素、アンモニア、カルシウム、リン、ナトリウムで作れるっちゃ作れるけどね〜。」

 

「……。」

 

 

「もし…。」

 

「もし、首謀者が哀染クンなら?」

 

「おい、芥子。」

 

「だって…モノクマは言った。ボクらの中に嘘吐きがいるって…。」

 

「……。」

 

「そうね。これまでの死体を使って死を偽装したなら。永本君や…松井君の死体なら、哀染君と区別は付かないわ。」

 

「そんなはずない!」

 

「そうですよ!哀染先輩が首謀者なんて、あり得ません!!」

 

「でも、動機の写真に哀染君が写っていなくて、貴方たちの記憶も あいまい。これって、おかしくないかしら?」

 

「うん。首謀者だから妹尾サンと前谷クンの記憶操作もーー…」

 

「それはないよ。」

 

(わたしが言うと、周囲から困惑の声が上がった。)

 

「どうして そう言いきれる?」

 

(それは…わたしが首謀者だから。…なんてことは、もちろん言えない。)

 

 

「哀染君は…コロシアイを止めようとしてたよ。」

 

「……!」

 

「哀染君のこと、信頼してるのねぇ。」

 

「そうだよ!つむぎお姉ちゃんの言う通り!哀染お兄ちゃんが首謀者とか、あり得ないから!」

 

「はい!哀染先輩は そんな人じゃありません!!」

 

「……。」

 

「そうっすね。この中に首謀者がいるとは思えないっす。」

 

(天海君がハッキリと言い放つ。居心地の悪さに気付かないフリをして、わたしは続けた。)

 

「とりあえず、被害者は哀染君で、哀染君は首謀者じゃない。そう仮定して、何があったのか考えていこうよ。」

 

「この前提が間違ってたなら、何か食い違いも出てくるはずだよ。…妹尾さん、前谷君。それでいい?」

 

「は、はい!!」

 

「……うん。」

 

 

「でも…何から話し合う?」

 

「…凶器は どうだ?哀染は爆死だったんだろ。」

 

「そうねぇ。爆弾…は どうかしら?あれ、このステージにあったものよねぇ。」

 

「うん。凶器の爆弾は、前に爆弾を発見した場所…あのメカメカしい建物から持ち出されたんだよね。」

 

「被害者が…哀染お兄ちゃんだったとして…クロは何で爆弾なんて使ったの?」

 

 

 

ノンストップ議論4開始

 

「爆弾ならアリバイが作れた…ということではないでしょうか?」

 

「けど、犯行は夜中。みんなアリバイはない時間。」

 

時差が必要だったんじゃねーか?犯人が格納庫にいたら爆発に巻き込まれる。」

 

「現場を爆発させて、証拠を残さないようにしたのかも。」

 

「哀染君を動けない状態にして、後から起爆スイッチを作動させたってことねぇ。」

 

 

【メカメカしい部屋の爆弾】→アリバイが作れた

【メカメカしい部屋の爆弾】→時差が必要

【メカメカしい部屋の爆弾】→起爆スイッチを作動させた

 

 

 

「人生の最期が爆発オチっていいよねー!最高!」

 

(普通に嫌だけど、圧死よりはいいのかもしれない。)

 

 

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「それは違うっす。」

 

「爆弾が発見された部屋から爆弾は確かに1つなくなっていたけど…起爆スイッチはモノクマが片付けたよね。」

 

「あ!そ、そうです!犯人は好きな時に爆発させることはできなかったはずです!」

 

「あの爆弾は落としたくらいじゃ爆発しないってモノクマは言ってたっすね。」

 

「じゃあ、どうして爆発したの?」

 

「強い衝撃があったからだよ。爆発の原因はーー…」

 

 

1. エグイサル

2. プレス機

3. シャッター

 

 

 

「それで どうやって衝撃を与えるんすか?」

 

「ほら、何か こう…見えザル神の手で…。」

 

「……落ち着いてください。」

 

 

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プレス機だよ。」

 

「プレス機?あのグニャグニャに曲がっていた?」

 

「プレス機の下に爆弾を置いて、プレス機を降下させることで爆発させたんでしょう。」

 

「おい、じゃあ何だ。クロはプレス機の操作台でプレス機を降ろして、その間に格納庫から逃げたってことか?」

 

「犯人にとっても綱渡り。」

 

「自分も爆発に巻き込まれる可能性もあるんじゃない?」

 

「それに、哀染先輩の動きを どう封じたんでしょうか?現場は焼けて証拠は残ってなかったですが…縄のようなものは切れ端すらありませんでした!」

 

「やっぱり…子守唄……かしら。」

 

「…あ!哀染先輩には子守唄がありましたね。」

 

「クロは夕神音お姉ちゃんの子守唄で哀染お兄ちゃんを眠らせて、それから爆弾を爆発させた…?」

 

「クソ…。また夕神音の歌が利用されたのかよ。」

 

「いや〜、ここまでコロシアイに便利な才能って なかなかないよね。特にトリック作るタイプのコロシアイでは利用者No.1かもね!おめでとう!」

 

「……。」

 

「…夕神音さん。」

 

「……大丈夫よ。私はファンやローズさんの言ってくれた言葉を信じるわ。つまり、犯人は私の歌を使って、哀染君を眠らせたのね。」

 

「犯人が子守唄を使ったっていうのは おかしくないかな。だって、子守唄もヘッドホンも、哀染君の持ち物だったんだよ。」

 

「クロが奪って使ったんじゃねーのか?」

 

「そうだとすると…クロは哀染君が子守唄を持っていたことを知っていたってことになるっすね。」

 

「そんなはずありません!自分たちクラスメイトすら聞かされていなかったんですから!!」

 

「もし哀染君が誰にも子守唄の存在を話してなければ、犯人が子守唄を利用して哀染君を眠らせることはできないよ。」

 

「彼が誰にも話していなかったところを考えると、もちろん犯人も子守唄の存在を知らなかったはずだよ。」

 

「つまり、現場にあった子守唄を使った人は…。」

 

 

▼子守唄を使った人は?

 

 

 

「『子守唄には何故か暗く残酷な歌詞のものが多い。そこには故郷に帰ることが許されない使用人たちの恨みが込められていると言われている…』」

 

「……真宮寺君が言ってそうっすね。」

 

 

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「子守唄を使ったのは…哀染君。被害者自身だよ。プレイヤーもヘッドホンも、哀染君の持ち物なんだから。」

 

「ちょっと待ってください!どうして、哀染先輩が子守唄を使うんですか!?」

 

「そうだよ!誰かを眠らせたってこと?それで哀染お兄ちゃんが死んじゃうのはおかしいよ!」

 

「眠らせようとしたけれど、反撃にあった可能性もあるわねぇ。」

 

「ヘッドホンを奪われて、哀染クンが寝てしまった可能性もあるよ。」

 

「ああ。哀染が子守唄を持ってることは知らなくても、ヘッドホンつけてたら さすがに気付く。」

 

「哀染お兄ちゃんからヘッドホンを奪って、眠った哀染お兄ちゃんを爆弾で殺害した。そういう可能性があるのかな?」

 

「……。」

 

(現場にあったものが哀染君の残したものなら、その推理は崩れる。)

 

 

 

ブレインサイクル 開始

 

Q. 現場に哀染が残したものとは?

1.格納庫のシャッター

2.プレス機近くの傷跡

3.プレス機のリモコン

 

Q. 哀染がダイイングメッセージを書いたことで分かることは?

1.犯人は現場に戻らなかった

2.哀染は字が下手

3.哀染は爆発が起こることを知っていた

 

Q. 爆弾を格納庫にセットしたのは?

1.白銀 つむぎ 2.哀染 レイ 3.天海 蘭太郎

 

繋がった!

 

 

 

「プレス機近くの彫られたような傷跡が哀染君が残したものなら…犯人が哀染君を眠らせて爆弾を爆発させたというのは おかしいよ。」

 

「……。」

 

「哀染先輩が書いたもの…あ、あのダイイングメッセージみたいな傷跡ですね!」

 

「何で それが哀染が眠っててヤられたっつー推理を崩すことになんだよ。」

 

「哀染君は、わざわざメッセージを深く地面に彫っているんだよ。血で書くとか紙に残すとかじゃなくて。」

 

「それは、爆破によって消えないように…だよね。」

 

「つまり…哀染君は爆発が起こると知っていた。そう言いたいんすね?」

 

「…うん。」

 

「え…と、どういうことですか?」

 

「何で被害者の哀染が爆破を知ってたんだよ。」

 

「爆破予告でもあったのかしらぁ。」

 

「…お姉ちゃん、哀染お兄ちゃんが爆破を知ってたなんて考えられないよ。たまたま眠る前に たまたまシュラスコ串で地面にメッセージを残しただけだよ。」

 

「そんな たまたまあるのかな…。」

 

「…たまたまじゃないよ。哀染君が爆弾を格納庫に持ち込んだんだよ。」

 

「え、ええ!?」

 

「そ、そんなはずないよ!」

 

「でも、夕神音さんの子守唄やシュラスコ串を格納庫に持っていってたことや、ヘッドホン、ダイイングメッセージから考えて…そうとしか考えられないよ。」

 

「でも…本当に哀染君がダイイングメッセージを床に彫ったのかしら?」

 

「クロが爆発前に書いて立ち去った可能性もあるよ。」

 

「……哀染君がシュラスコ串を持っていたんだよ。彼が隠し持っていたなら、犯人だって気付かないんじゃないかな。」

 

「ああ?哀染は やっぱり誰かを殺そうとしていたってことか?」

 

「今は そこまで断言できないけど、哀染君が爆弾とかを持ち込んで何かをしようとしていたのは確かだよ。」

 

(格納庫の様子を思い出しながら、言葉を紡ぐ。そんな時、)

 

「いくら お姉ちゃんの言うことでも…信じられない!!」

 

(悲鳴に似た妹尾さんの声が裁判場に木霊した。)

 

 

 

反論ショーダウン 開始

 

「哀染お兄ちゃんが そんな物騒なことするはずない!」

 

「あの人は”胡散臭いくらい爽やかクリーン”が売りだったんだから!」

 

「あたしはクラスメイトだから、哀染お兄ちゃんのことは よく分かるんだよ!」

 

「哀染お兄ちゃんは、そんなことする人じゃない!!」

 

「…でも、顔が違ったんだよね。あなたが知っている哀染君が彼じゃなかった可能性もーー…」

 

 

「そんなの関係ない!」

 

「そもそも、つむぎお姉ちゃんの言ってることなんて単なるムラムラ妄想じゃない!」

 

「爆発前にクロがシュラスコ串に気付いた可能性だってあるし!」

 

「クロが後から来た人がダイイングメッセージを偽装した可能性だってあるよ!」

 

 

【プレス機】→後から来た人がダイイングメッセージを偽装

【格納庫の正面シャッター】→後から来た人がダイイングメッセージを偽装

【シュラスコ串】→後から来た人がダイイングメッセージを偽装

 

 

 

「そんなこと言う お姉ちゃんなんて…グチャグチャのヌルヌルにしてヒーヒー言わせちゃうんだからっ!」

 

(な…何をされるんだろう。)

 

 

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「少なくとも、爆発後に誰かがダイイングメッセージ偽装したとは考えられないよ。」

 

「……。」

 

「な、何でっ…!」

 

「だって…郷田君が格納庫に行った時、シャッターは閉じていて開かなかったんだよね?」

 

「ああ。爆風でイカレたらしい。スイッチ押してもシャッターは開かなかった。」

 

「爆発後に私たち全員で入るまで、誰も格納庫に入れなかったのよねぇ。」

 

「うん。つまり、少なくとも爆発後にダイイングメッセージを偽装することは不可能なんだよ。」

 

「じゃあ…爆発前だよ。クロが哀染お兄ちゃんが持ってる串に気が付いて…それで、わざわざセコセコダイイングメッセージを書いたんだよ。」

 

「そうだとしたら、もっと捜査を撹乱するようなことを書くんじゃないかな?他の人の名前とか。あのメッセージの意味、未だに よく分からないし…。」

 

「それは、哀染お兄ちゃんが書いたとしても同じことが言えるよ!分かりやすく書けばいいじゃない!」

 

「哀染お兄ちゃんが書いたって、哀染お兄ちゃんがドッカン爆弾魔だって、クロは そう思わせたいんだよ!」

 

「えっと…そこまで予想できるものでしょうか…?白銀先パイの言う通り、他の人に濡れ衣着せる方が楽な気が…」

 

「お兄ちゃん!」

 

「す、すみません!」

 

「でも…そうねぇ。これまでの裁判の経験から、白銀さんなら推理できるって犯人が思ったのかもねぇ。」

 

「犯人は白銀先パイなら分かるって思った人ですね!…って、あれ?白銀先パイの推理力を買ってたのって…哀染先輩じゃ…?」

 

「……!」

 

「それか、クロ自身がダイイングメッセージから哀染クンが爆弾魔だと誘導すればいい。」

 

「じゃあ、白銀じゃねーか。」

 

「……!!」

 

シャッターが壊れたのは偶然だよね?シャッターが壊れてなかったら、哀染君以外が後から偽装した可能性も高くなる。」

 

「『哀染君以外 不可能になる』という偶然までクロが予想してダイイングメッセージを偽装することは難しいっすね。」

 

「ヘッドホン、シュラスコ串は哀染君の持ち物。子守唄の存在も哀染君以外 知らなかった可能性が高い。哀染君が純粋な被害者だったとは思えないよ。」

 

「で、でもーー…」

 

「妹尾さん。これは学級裁判なんだよ。」

 

「……。」

 

(わたしが言うと、彼女は黙って俯いた。)

 

(仲間が死ぬ。信じた仲間の信じられない一面が露呈する。生き残るために仲間を切り捨てる。そんな絶望。それこそが学級裁判の醍醐味…)

 

(ーーわたしは、そう思ってた。でも…)

 

「亡くなった仲間のために議論を尽くす。その結論が…信じた仲間を追い詰めることになっても。」

 

 

「違うと言うなら反論してくれ…。コロシアイの首謀者じゃないと反論してくれ…!」

 

「今の推理に間違いはありますか?あるなら…言ってください。」

 

「違うんだったら、それを証明して。」

 

「頑張れ!白銀よ!頑張るんじゃ!」

 

 

「……。」

 

「それができる人が…きっと、このコロシアイを終わらせられる人だよ。」

 

「……。」

 

 

(裁判場が静まり返る。隣で小さく息を呑む音がした。次いで聞こえたのは、妹尾さんの小さな声。)

 

「分かった…。じゃあ…格納庫で何があったのか…その謎を解いて…。お願い、つむぎお姉ちゃん。」

 

(消えそうな声に、わたしは首を振った。)

 

「……謎は みんなで解こう。」

 

「……。」

 

(被害者となった哀染君。彼が何を考えていたのか。)

 

(彼の言動を思い返しながら、わたしは みんなの緊張した顔を見回した。)

 

 

 

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