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大きな・小さなの品詞は?【大きい】【大きな】の違い【小さい】【小さな】の違い?使い分けdifference ookina

トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生、学校の前に大きい犬がいました!
そうですか。
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
スーパーの前にも大きな犬がいました。今日は犬によく会う日です。
そんなトラウマウサギくんに質問です。「大きい」と「大きな」…どちらの方がよりbigだと思いますか?
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
えっ、昔話とかにも出てくるし…「大きな」でしょうか…?
そうですか。私は「大きい」がまさにbigの形容詞ですから、「大きい」も良いと思います。
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
僕のは間違いですか?
いいえ、これは特に答えのない質問です。どちらがよりbigな印象を受けるかは、人によって違います。
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
なんだ~…って、じゃあ「大きい」と「大きな」は意味に違いがないってことですか?
今日は「大きい」「大きな」の違いや品詞名を見ていきましょう。
先生
先生

 

 

【大きい】と【大きな】の違いと品詞

【大きい】と【大きな】の違いはなんでしょうか。まずは、2つの品詞と使い方を見ていきましょう。

 

【大きい】の意味と品詞

品詞: イ形容詞(形容詞) 

使い方:(活用しない場合)名詞の前、または文尾にくる

目の前のものだけでなく、一般的に大きいもの、想像したもの、思い出したものにも使う

【大きな】よりよく使われる

「大きい犬だったね。」

「校庭の大きい木の下にいるよ。」

「大きいゾウは、小さいネズミに言いました。」

「この犬は大きい。」

「校庭の木は大きい。」

「ゾウは大きい。」

先生
先生
また、形容詞ですので、過去形などで形が変わります。活用する場合、動詞につくこともあります。

「大きくなったね!」

「大きく動き出した。」

「今日見た犬は大きかった。」

「大きくて、こわい犬だった。」

「大きくても、恵方巻きはこうやって食べるんだ。」

「小型犬にしては大きすぎる。」

 

【大きな】の意味と品詞

品詞: 連体詞 ※ナ形容詞(形容動詞)とする場合もある

使い方:必ず名詞の前にくる

思い出して「大きかったなぁ」という印象

歌や物語などでよく使われる

「大きな犬だったね。」

「校庭の大きな木の下にいたよ。」

「大きな大きな桃が川を流れてきました。」

「大きなゾウは、小さなネズミに言いました。」

 

【大きい】と【大きな】の違いと例文

【大きい】と【大きな】には、 意味的な違いはない といえます。ただし、聞く人によって、受ける印象が違います。

「大きなのっぽの古時計」の歌を知っていますか?

「大きなのっぽの古時計」

「大きいのっぽの古時計」

感じ方は人それぞれですが、【大きな】古時計の方が、より懐古的(懐かしい感じ)だという人は多いのではないでしょうか。

先生
先生
歌の内容にひっぱられた印象ですね。以下はどうでしょうか。

「大きな大きなカブが抜けました。」

「大きい大きいカブが抜けました。」

これは、『大きなカブ』という物語の一説です。この話を知っている人なら、【大きな】の方がより大きいような印象を受けるかもしれません。

【大きい】と【大きな】の違いは、その人がこれまでどんな文章を読んだかで変わります。それは、【大きな】が、歌や物語でよく使われるため。

先生
先生
歌や物語を知っているかどうかで【大きな】の印象が決まりそうです。【小さな】はどうでしょうか?印象は違いますか?

 

【小さい】と【小さな】の違いと品詞

【大きい】と【大きな】の違いが品詞の違いであるのと同じく、【小さい】と【小さな】も形容詞か連体詞かの違いです。【大きい】【大きな】と同じく、受ける印象は人によって違います。

「小さい子猫がイスの上で寝ている。」

「小さな子猫がイスの上で寝ている。」

「ふと足下を見ると、なんとも小さい人がこちらを見上げている。」(一寸法師)

「ふと足下を見ると、なんとも小さな人がこちらを見上げている。」

先生
先生
「これが正解!」というものはありません。周りの人にどんな印象を持つか聞いてみるのも楽しそうですね。

 

【大きい】【大きな】の違い=イ形容詞か連体詞か

グループ①

きれいな、清らかな、元気な、大ざっぱな

グループ②

大きな、小さな、おかしな、いろんな

グループ①と②の違いが分かりますか?

グループ①は、ナ形容詞(形容動詞)「~だ」が変化した形です。

先生
先生
【大きい】は、イ形容詞(形容詞)です。

グループ②は、連体詞。では、連体詞とは何なんでしょうか?

連体詞とは

活用ができない自立した言葉

「ある」「その」「いわゆる」「同じ」など

先生
先生
ただし、「大きな」を連体詞とする辞書と、ナ形容詞とする辞書があります。

ええーー!?結局「大きな」も形容詞に分類されることもあるってことじゃないですか!!
トラウマウサギ
トラウマウサギ

先生
先生
日本語はあいまいなんですよ。

先生
先生
ちなみに「元気」も、「元気」という名詞でもあり、「元気だ」というナ形容詞でもあります。

ひえ~!ややこしい!!覚えられませんよ!
トラウマウサギ
トラウマウサギ

先生
先生
これらの品詞の細かい違いは覚えなくても良いですよ。ただひとつ注意したいのは以下のことです。

 

【大きい】【大きな】のよくある間違い

【大きな】は「な」が付くからナ形容詞!元の形は「大きだ」だ!これは間違いですね。

【大きい】は、たまたま【大きな】という別の言い方を持つ言葉です。【小さな】も同様に、元の形が「小さだ」というのは間違い。

それぞれ「大きな」「小さな」という言葉があると覚えましょう。

 

まとめ

  • 【大きい】【小さい】と【大きな】【小さな】の違い

意味の違いはない(受ける印象は人それぞれ)

【大きい】【小さい】の品詞は、イ形容詞(形容詞)

【大きな】【小さな】の品詞は、連体詞

  • 【大きな】【小さな】のよくある間違い

なで終わる?→ナ形容詞だ!→元の形は大きだ」だ!×

 

前回記事:【なんで】【どうして】【なぜ】の違いとは?

次回記事:い形容詞・な形容詞の違いとは?

 

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