こんにちは!幼児教室講師のトラウマウサギです!
今日は図形のお話。
図形は小学校の中学年頃から学問として登場します。
が、ここでつまづいて「算数嫌い!」となってしまう子の多いこと多いこと。
そうならないために、幼児期に図形センスを養っておきたいものです。
ここでは、図形を家庭で伸ばす上で親御さんに知っておいてほしいことをご紹介。
そして、具体的にどのような取り組みをすれば良いのか、3歳、4歳、5歳、6歳の年齢別でご紹介しましょう。
図形はIQ値に影響する
これまでの記事で、IQ(頭の良さを数値化したもの)について説明してきましたが、このIQの高さは次の5つの要素に支えられています。
参照:IQの高い子どもを育てる!知育(知能教育)は幼児教室じゃなくても家でできる!
・思考力
・概念センス(表現力や語彙力)
・図形センス
・記号的センス(数、色の理解)
はい、バッチリ入ってます、図形センス。
図形センスのない子どもはIQがあまり高く出ません。
逆にいえば、幼少期に図形に触れてきた子どもはIQ値が高く出ます。
では、どのように図形に触れさせていけば良いのでしょうか?
子どもに図形を苦手にさせない図形センスとは?
そもそも、図形センスとはなんでしょうか?

ハイ、意味が分からない。頭の良い人特有の、相手に分からない言葉でマウント取ってる感アリアリの説明ですね。
私は上の偉(い人の傲慢な)文を10度見しましたが、親御さんたちに噛み砕いて説明できるようになるまでだいぶ時間がかかりました。
上の文章を10度見ている時間はもったいないので、かみ砕いてご説明すると…
ズバリ、 図形センス=空間を認識する能力 です。
こんな風に言えば少し分かりやすくなるでしょうか?

もっと簡単に言うと、「図形をじっと見て、どうすれば良いか考えられる」ってことですね。
年齢に応じて「どうすれば良いか」の問題部分は変わりますので、後述します。
図形が得意な子どもは、図形全体を捉えられる子が多いです。
部分的な形に囚われず、全体をよく見てイメージし、図形を動かす。
それが出来ている子を見ると、「図形のIQ値高いな」と思います。
図形問題(おもちゃ、プリント、アプリ)学習前に知っておくこと
ここまでの話で「じゃあさっそく図形パズルやプリント・ドリルを買ってきて、子どもに学習させようじゃないかー!」と意気込む方もいらっしゃるでしょう。
その前に、次のことを知っておいてください。
1. 図形は経験則で養われる
図形センスは、図形に触れるだけ、経験則から養われるものです。
逆に言えば、 図形は経験則からでしか学べません 。
8歳までにさまざまな図形に触れておくことで、少なくとも小学校で図形問題を見て「なんじゃこりゃぁ!?」となることはなくなります。
とはいえ、2歳、3歳で図形プリント・ドリルなどで学習させるのは時期尚早。
まずは、四角形や三角形の実物に触れることです。
具体物を使わないと図形は基本的に伸びません。
三角形2つで四角形を作るような平面パズルや、積み木など立体の具体物に触れることから始めましょう。
4歳、5歳、6歳であっても、具体物に触れる機会が今までなかったのであれば、ドリルよりもまずはパズルやマグネットや立体積み木を使いましょう。
が、ドリルの図形問題なんて、もともと図形が好きでない限り3歳児には絶対不可能。
図形問題の上をぐちゃぐちゃに落書きされるのがオチです。。
2. 年齢に合わせた楽しめるものを
図形ドリルを低年齢に与えるのと繋がりますが、年齢に合わせた楽しめるものを用意しなければ、効果的な学びには繋がりません。
図形に限った話ではありませんが、「楽しい!」「もっとしたい!」と思わせることをまずは考えましょう。
そのためには、親が必要以上に口出しせず、適切なヒントを与えて子どもが自ら答えを導いたという達成感を作ること。
例えば、子どもがパズルをしていて、目の前で間違えたら直したくなるのが親心。
けれど、本当に図形センスを伸ばしたいなら、①訂正するのをグッと我慢して、本人が気付くのを待つ。
②どうしても、というときにヒントを出す。
そして③出来たときにうんと誉める!
これが子どもの「出来る!」「楽しい!」「もっとしたい!」に繋がるのです。
それぞれの年齢に合った図形問題については後述します。
3.図形センスを伸ばすなら8歳くらいまでがリミット
図形に限らず、 IQ値は8歳くらいまでなら効果的に伸びる とされています。
逆に言えば、8歳以降は効果的ではないということ。
しかも、 11歳、12歳頃にはIQ値の伸びはストップ してしまうという研究結果もあります。

もちろん、12歳以降に猛勉強により知識を獲得することはできます。
ですが、イメージする力や頭の中で図形を操る力は育ちにくいです。
いわゆる「頭の固い」状態になってしまいます。
図形を得意な子に育てたいなら、苦手にさせないためには、8歳までの効率的な時期の学習がおすすめ。
そのためには、8歳まで適齢の図形問題に触れさせていきましょう。
子どもの年齢別・適切な図形問題とは?
ファッ●ン弊社のご紹介もしましたが、年齢に見合わないただただ難しい、親御さんに「わぁこんな難しいことしてるのね♫」と言われたいだけの問題をさせてもあまり良いことはありません。
残念ながら、そんなものは百害あって一利なし。

それでは、年齢に見合った問題に即した図形問題を見ていきましょう。
丸、三角形、四角形など基本図形を知る
ステップ2.
基本図形を使ったパズルができる(三角形2枚で四角形1つを作るなど)
ステップ3.
犬のシルエット、クレヨンのシルエットなどから「犬、クレヨン」を当てられる
ステップ1.
基本図形以外の形でパズルができる(台形、L型、凸型など)
ステップ2.
絵に描かれた見本を見ながら、積み木を作れる
ステップ3.
枠内に作る平面パズルではなく、枠がない状態で見本を見ながら机上に作ることができる
ステップ1.
変わった形、解き方の平面パズルに挑戦(線だけのもの、織り込むタイプのものなど)
ステップ2.
「動かす平面パズル」に挑戦する(パズル内のどれか1ピースを動かすと、次の形になるようなもの)
ステップ3.
縮図の見本を見て、サイズの違う形を完成させられる
ステップ1.
平面図形から立体図形が作れる(サイコロの展開図から立方体など)
ステップ2.
「動かす立方体パズル」に挑戦する
ステップ3.
積み木が描かれた絵を見て、何個でできているか当てられる
ステップ別にしてますが、得意不得意があるので順番でなくても良いと思います。
年齢はあくまで目安。
もし図形がすでに得意でどんどん先に挑戦できるなら、難しすぎない程度に先を挑戦してみてください。
逆に、年齢より遅れてるように感じても気にしないこと。

8歳まで時間はたっぷり。じっくり取り組んで頂きたいものです。
年齢別の問題やステップを箇条書きにしてみましたが、実際にどんなものがいいのか、知育玩具、おもちゃ、プリント、アプリのおすすめリンク紹介はこちら↓↓
図形が得意な子どもに育てるために!【年齢別】幼児期におすすめのおもちゃ教材
年齢別でおもちゃを買うと部屋が大変なことに・・・という方はレンタルもおすすめです↓↓
子どもを図形苦手にさせない方法=幼児期に図形にたくさん触れる
いかがでしたか?
子どもの図形能力を伸ばすなら、さまざまな図形に触れること。
年齢に合った図形パズルや問題を解くこと。
地道にこれを続けることで、図形を理解するポテンシャルが高まります。
そういえば、ポテンシャルポテンシャルって言ってると、どうしてもクリリンがナメック星の偉い人に潜在能力を引き出された絵を思い出します。
私たち大人もグイーンってされて、育つの止まったIQを伸したいものですね(*´꒳`*)
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