こんにちは!幼児教室講師のトラウマウサギです!
前回は、図形センスについてお伝えしました。
参照:【年齢別・図形問題】図形が苦手な子どもにしない!おもちゃ・プリント・アプリで学習前の鉄則
しかし、実際どんなおもちゃやプリント、学習アプリを使えば分からない…という方もいらっしゃるはず。
そこで今回は、前回ご紹介した年齢ステップ別に、どんな知育玩具・おもちゃ、学習教材がおすすめなのかをご紹介していきます。
ここでは、商品の他、インターネットで無料ダウンロードして使える教材をまとめました。
【0歳〜3歳】基本図形で遊び親しむ
3歳までは、とにかく基本図形に触れて頂きたい時期です。
基本の丸・三角・四角を平面や立体で触ってもらう。簡単な平面パズルや積み木がおすすめです。
よく市販されているジグソーパズルのピースが少ない子ども用は、「絵を合わせる」という意味では図形を伸ばしますが、基本図形ではないので、息抜きなどに取り入れましょう。
ステップ1. 基本図形を知る
対象年齢:1歳~
さまざまな形にまず触れてもらうためにおすすめなのは、積み木。
積み木は結構こだわって頂きたいおもちゃのひとつです。
基本図形の丸・三角形・四角形が入ったものがおすすめ。
この積み木は分類分け遊びをしたり、積み木を数えることに使ったり、長く使える積み木ですね。
ステップ2. 基本図形を使ったパズル
対象年齢:3歳~
基本図形の中でも三角形は基本中の基本。
このパズルは三角形を通して四角形を、その他さまざまな形を作る楽しみを教えてくれます。
自分で好きな形を作らせたり、見本通りに作らせて楽しみましょう。
ステップ3. シルエットから物を当てられる
ちびむすドリル
https://happylilac.net/silhouette/
色もヒントもない完全なシルエットから、その物を当てるのも図形センスのひとつ。
見たまま図形を受け入れる受容能力と、既存知識から何かを当てる推察能力が必要になります。
インターネットや絵本を使う他、親御さんが描いた線画から当てっこ遊びも楽しいですね。
【年少3歳~4歳】複雑な図形に触れる
年少さんになったらもう少し難しい課題を。
基本図形だけでなくさまざまな図形に触れる機会を作りましょう。
平行四辺形や台形など基本図形の変形だったり、L型だったり凸型だったり。
そんな形で自分で好きな形を作ったり、見本通りに作る遊びをしましょう。
見本の枠内に作ることができたら、今度は枠外にも挑戦したいですね。
ステップ1. 基本図形やさまざまな形のパズル
ちびむすドリル
https://happylilac.net/tanglam.html
基本図形はもちろん、さまざまな形を使ったタングラム。
優しいもの~難しいものでレベルに合わせやすいです。
最初の③くらいまでは未就園児でも挑戦できます。
幼児学習ゲーム(形、大きさ、色)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bomsoft.matchs
幼児期に絶対経験したい形、大きさ、色の問題がたっぷりの無料アプリ。
楽しく学べるツールです。
ステップ2. 見本を見ながら、積み木を積む
対象年齢:3歳~
平面の見本を置いた状態で立体を同じように作るのは、子どもにとって難しいことです。
こちらのキューブ積み木は、平面パズルとして遊ぶこともできるので、段階を経て立体に移行できます。
積み木を積んだ後は何個でできたか聞くようにしてくださいね。
いくつあるかな?
https://fantamstick.com/psg/howmanyblocks
こちらは立体図形の幼児向け学習アプリ。
数を数えることに特化しているため、立体の数的理解にも繋がります。
ステップ3. 枠がない状態で見本を見ながら机上に作る
対象年齢:3歳~
枠なしで作る。これができたら図形的能力はかなり進んでいます。
こちらは、問題がたっぷり77つあるタングラムパズル。
初めは枠内に作り、後から枠外に見て作れるようになれればバッチリです!
【年中4歳~5歳】平面移動や立体図形など高度な問題
図形にたくさん触れてきた子どもは、年中さんくらいになると、かなり難しい課題にも挑戦できるようになっています。
変わった形や解き方のパズルが登場しても、十分楽しんでくれることでしょう。
また、平面図形を頭の中で移動させる力、縮図を見ながら同じ形を作る能力などを育てたい時期です。
ステップ1. 変わった図形パズルに挑戦
対象年齢:4歳~
初めて見る難しそうなパズルが出てきても、十分楽しんでくれるのがこの頃。
この頃には、さまざまな操作や思考が必要になるパズルを与えましょう。
こちらのパズルは、形状がそれまで見てきたものと全く違うと思います。
平面から立体まで遊べるので、徐々に立体を取り入れる意味でGOOD。
ステップ2. 平面の移動パズル
ちびむすドリル
https://happylilac.net/zukei-puzzle-2.html
こちらはプリントドリルです。
4歳頃から少しずつドリルを取り入れるのも◎
2つの図形を頭の中で移動させてくっつけるという操作が必要です。
難しいようなら図形を切り取って、実際に手を動かして作らせましょう。
その他、タングラムパズルがいっぱいあるなら、親御さんが適当に作った図形Aから1個動かした図形Bを見せるというのもOK。
子どもにはAを作らせた後、Bの見本を見せながら「1個だけ動かしてBにしてね」と設問します。
ステップ3. 縮図の見本を見て、サイズの違う図形を完成させられる
対象年齢:3歳~
見本が縮図になっているものを実際に自分の持つ大きさで作る。
大人には簡単ですが、子どもにとっては難易度が高いものです。
今まで枠内に入れる形でパズルをしていたお子さんなら特に。
タングラムをすでにお持ちなら、見本を縮小コピーしたり、親御さんが作った図形を写真に撮って見本にすれば良いので、買い直しは必要ありません。
【年長5歳~6歳】平面図形から立体図形へ
これまでご紹介してきたことを続けて年長さんくらいになれば、平面図を立体に、立体図を平面に戻せるだけの力がついているはず。
このころは、立体図形の問題や頭の中で図形を動かすような問題を中心に見ていくとよいでしょう。
ステップ1. 平面図形から立体図形
対象年齢:6歳~
マグネットブロックは最初から立体を組み立てる子どもが多いと思いますが、年長さんになったら、まず平面を作り(展開図)組み立てて立体にするという操作も経験して頂きたいもの。
観覧車や車などを作るのももちろん良いですが、ガイドに簡単な立方体や三角錐などの展開図がのっているので、そちらも作らせてみましょう。
それか、よくある展開図を切り取ってサイコロを作るなどしても良いですね。
ステップ2.「動かす立方体パズル」に挑戦する
対象年齢:5歳~
[/su_table]図形の移動については、ドリルで行うだけでなく、親御さんが積み木で1つの立体Aを作り、そこから1個だけ動かした立体Bを見せるだけでも挑戦できます。
子どもにはAを作り、「1個だけ動かしてBを作ってね」と設問。
これができたらかなり図形理解が深まってます。
こぐま会のドリルは回転させた時のイメージを促すもの。
小学校受験などにもペーパーで出てきますね。
算数忍者〜3D図形の巻〜
https://fantamstick.com/psg/ninja_3d
アプリで立体図形の問題をお探しならこにら。
平面に描かれた立体図形に慣れるのにもってこい。
立体図形を数える・頭の中で動かすという図形問題にとって重要な要素が満載。
ステップ3. 積み木が描かれた絵を見て、何個でできているか当てられる
ちびむすドリル
https://happylilac.net/zukei-tumiki-1.html
こちらは、積み木の絵を見て何個でできているか当てる学習プリント。
4歳くらいから年長さんまでの間に、簡単なものから少しずつ取り組んで頂きたいもの。
https://happylilac.net/zukei-tumiki_4-40.html
同じサイトの40個までの積み木を数えることも、年長さん後期~小学校低学年で挑戦してみましょう。
図形を苦手にさせないためにおもちゃやアプリを活用しよう
いかがでしたか?
ここで示したのはあくまで一例です。
年齢やステップも目標レベルなので、「うちの子全然追いついてない!」なんて焦らないでくださいね。
重要なのは、8歳までにどれだけ図形に触れたのか。
なぜ8歳?という方は前回の記事もご参照ください。
今は無料アプリや、インターネット上でタングラムを動かせるようなサイトも存在します。
あまり画面に夢中になってほしくはないですが、時間を決めて行うのであれば程よく取り入れても良いかもしれませんね。
ぜひ、お子さんの図形センスを伸ばし、図形嫌いにさせないよう取り組んでみてください!
前回記事:【年齢別・図形問題】図形が苦手な子どもにしない!おもちゃ・プリント・アプリで学習前の鉄則
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