こんにちは!幼児教室講師のトラウマウサギです!
子どもの言葉の発達を促す方法のひとつに絵本を挙げました。
「じゃあどんな本がいいの?」
という問いに答えた前回は、3歳までにおすすめの本をご紹介しました↓
【0歳・1歳・2歳向け】知育に良い絵本人気ランキング!言葉のIQを伸ばす幼児教室講師おすすめ絵本|赤ちゃん〜幼児用
もちろん、どんな絵本でも使い方次第で、ある程度成長した子どもの知育に効果的です。
ですが、「読むだけ」ならやはり適切な年齢が設定されています。
今回は3歳~6歳の幼児期の子どもが気にいるおすすめ絵本を紹介していきましょう。
ランキング形式で、年齢別の人気絵本をまとめました。
3歳は読み聞かせが効果的知育に!おすすめ人気絵本5選
3歳は脳の土台がある程度決まる頃です。
脳科学や発達心理的にいうと、シナプス回路の機能が決まる時期。
赤ちゃんから3歳までは、見るもの触るものをできるだけ増やして、経験値を積ませる時期でした。
しかし、3歳になれば今度は出来上がった脳をトレーニングするときです。
語彙力を増やしたり、想像力・記憶力の発達を促したり、3歳は読み聞かせの時間が知育に効果的です。
親子でのコミュニケーションにもおすすめの人気絵本をご紹介しましょう。
第1位. 親子に愛されるベストセラー絵本『ぐりとぐら』シリーズ
なかがわりえこ
対象年齢:0歳~
読み聞かせ用から自分で読み始める用まで役立つ絵本がこちら。
赤ちゃんから小学生までの子どもがいる家庭で、購入されるランキング上位の人気絵本。
誰もが知っているシリーズ第1作目も含む7冊セットは、料理すること食べることが大好きな野ネズミぐりとぐらの楽しい世界が広がります。
作中のお話はリズム感が良く、おもしろいフレーズが子どもの耳に残ります。
長く使える知育絵本・知育玩具として、3歳児に購入しておいて損はありません。
第2位. ディズニー絵本で知育『プーさんとはちみつ』
ディズニー
対象年齢:2~4歳
ディズニー作品は、忙しいママパパの味方。
子どもが大好きなキャラクターがいっぱいで、絵本に興味を示しにくい子どもでも好きになることが多い作品です。
特に『くまのプーさん』シリーズは、男の子も女の子も気にいる人気作。
100エーカーの森で暮らす動物たちの物語を、子どもと一緒に楽しみましょう。
本作は、ハチミツを取るプーさんらしさに溢れた優しい世界のお話。
英国生まれの『くまのプーさん』は、3歳からの英語教育にも役立ちますね。
第3位. あり得ない展開にたくさん笑う絵本『おばけのてんぷら』
せなけいこ
対象年齢:0歳~
「食欲の秋」「読書の秋」に読みたくなる絵本。
読み聞かせの後にお腹が空いてしまいます。
うさこが天ぷらを揚げている横で、こっそりつまみ食いするおばけ。
つまみ食いしているうちに、おばけが天ぷらにされちゃったり、メガネを揚げてしまったり…あり得ないことに大笑いできるロングセラー人気絵本です。
実は、この「あり得ない」が分かるのも3歳児のすごいところ。
現実の常識が理解できて、「メガネの天ぷらなんてないよ!」とツッコんだり笑ったりできる子は、それだけで賢く成長しているのです。
親子のコミュニケーションに最適な絵本です!
第4位. 日本昔話に挑戦!3歳におすすめ『桃太郎』絵本
松居直
対象年齢:3歳~
日本昔話は、普通の絵本と異なり、難しい言葉がたくさん出てきます。
『桃太郎』ひとつとっても、「稽古」「退治」「家来」など、難しい言い回しが多いですね。
しかし、3歳はそんな日本昔話に挑戦しても良い頃です。
たとえ理解していなくても、途中で聞いてないと思っても、最後まで聞かせましょう。
日本に昔から語り継がれてきた口承文学から学ぶことはたくさん。
「〇〇って何?」に丁寧答えてあげることで、言葉のIQが向上します。
また、昔話は口承で語り聞かせしやすく、耳だけで想像力を働かせるのにももってこい。
お気に入りの日本昔話を作っておきたいですね。
第5位. 寒い地に伝わるほっこり温かい人気絵本『てぶくろ』
ウクライナ民話
対象年齢:3歳~
ウクライナの民話の絵本が1965年に日本語翻訳されたベストセラー。
繊細なタッチで描かれた雪国の冬の厳しさと動物たち。
ひとつの手袋を住処にする動物たちが増える度のドキドキ感。
ページをめくる度に、どこが変わったのか、次はどうなるのか、ワクワク半分ハラハラ半分。
そんな絶妙な面白さと緊張感のある人気作品です。
ただ面白いだけではないからこそ、お話にグッと引き込みまれます。
3歳児の想像力をかきたてるのにぴったりの絵本ですね。
読み聞かせ終わったら、「どんな動物がいた?」といった質問で記憶力を鍛えるのも知育に良いです。
クリスマスプレゼントにぴったり。
4歳の知育絵本は想像力を広げる効果あり!おすすめ人気絵本5選
4歳は、幼稚園でいうと年中さんになる時期。
体つきもしっかりしてきて、大人のように話す姿も垣間見られるときです。
そんな4歳児におすすめなのは、物語の世界に入りこんで一緒にドキドキしたりワクワクしたり、時には悲しかったり、想像力を深める絵本。
さまざまな気持ちと出会えて、想像力や好奇心をくすぐる絵本がおすすめです。
親子で一緒にハラハラドキドキするものは、コミュニケーションツールにもぴったり。
第1位. 想像力膨らむ大冒険の人気絵本『こんとあき』
林明子
対象年齢:4歳~
優しい絵と優しいお話、優しい世界が広がる人気絵本。
おばあちゃんが孫の「あき」に作ったぬいぐるみの「こん」。
こんとあきが、大冒険するお話です。
大人がいない中でのお出かけは子どもにとってドキドキハラハラするもの。
そんな1人と1匹をドキドキしながら見守るお子さんにも注目してください。
あきの成長やあきを見守る家族の愛、読後だれもが優しい気持ちになる1冊です。
こんのぬいぐるみは市販されているので、気に入ったらそちらをチェックしてみるのも良いですね。
第2位. 怖そうな本でハラハラドキドキ『三びきのやぎのがらがらどん』
ノルウェーの昔話
対象年齢:4歳~
独特なタッチが印象的なノルウェーの昔話。
恐ろしく描かれたトロルの存在感は北欧ならでは。
幼児の「怖そう…でも読みたい」を刺激します。
恐ろしいトロルに挑むのは、3匹のヤギ。
その機転と勇気で困難を乗り越える姿は、子どもに少なくない影響を与えることでしょう。
「怖かった?どんなところが怖かった?」など、読後の感想を具体的な感情を切り取って話してみると知育に効果的です。
第3位. 女の子に人気のプリンセス絵本『6にんのディズニープリンセスのおはなし』
ディズニー
対象年齢:3歳~
4歳児は、好きなもの興味のあるものがかなり固まってくる頃。
男の子だと虫や恐竜、動物などの生き物、電車などの乗り物好きが多いですが、男の子より女の子は興味の幅が広いようです。
そんな女の子たちが好きになる確率が高いのが、ディズニープリンセス。
こちらは、『白雪姫』『シンデレラ』『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『塔の上のラプンツェル』など人気プリンセスが登場する6つの映画の絵本集。
キャラクター紹介や、映画についてのコラムページなども付いて、大好きなプリンセスをもっと知れる1冊です。
「シンデレラってどんな女の子?」というように質問すれば、大好きなプリンセスの話をしながら表現力アップの知育に繋がります。
第4位. 家族で協力する姿にほっこりな人気絵本『からすのパンやさん』
かこ さとし
対象年齢:3歳~
読んだ後にパンが食べたくなる人気絵本。
4匹の赤ちゃんが生まれたパン屋さん。
仕事をしながらパン屋として働く姿が印象的です。
そして、子どもも大人も見開きいっぱいに登場するさまざまパンに夢中になる!
お話が面白いのはもちろん、魅力いっぱいのパンの絵を楽しめる絵本ですね。
働くお父さんお母さんの姿や、家族愛など、たくさんのことを発見できる1冊。
親子のコミュニケーションにも取り入れたいですね。
パン好きなら誕生日プレゼントにもおすすめです。
第5位. ユーモア溢れるドイツの絵本『うんちしたのはだれよ!』
ヴェルナー・ホルツヴァルト
対象年齢:3歳~
ドイツといえば、グリム童話などMärchen(メルヘン)を思い浮かべますが、メルヘン以外も良作はたくさん。
こちらは、ユーモアたっぷりの「うんち」にまつわる絵本。
ある日モグラくんの頭上に降ってきたうんち。
その犯人を見つけるために頑張るモグラくんが面白くて、子どもたちがゲラゲラ笑う話です。
鳩、馬、ウサギ…子どもに犯人を聞きながら読み進めて、推理力を磨くのも良いでしょう。
ひとつご注意頂きたいのは、読後子どもが所構わず「うんち」を連発する可能性があること。
「うんち」にそぐわないシーンでは、スルーするか事前に約束して「うんちで楽しむのは絵本のときだけ」とする必要があります。
5歳の知育は探究心を高める!おすすめ人気絵本5選
5歳児6歳児は、幼稚園や保育園では1番お兄さんお姉さん。
その自覚もあり、頭も回り、言葉も大人顔負けになってきます。
知育もより本格的にできるので、読み聞かせが楽しいですね。
そんな5歳向けに絵本を読み聞かせるねらいは、探究心や好奇心を満たすこと、語彙を増やすこと、自らにキャラを置き換えて想像力を育てることです。
5歳に読み聞かせをするなら、探究心や好奇心が強い分「なんで?」「どうして?」に真剣に答えなければなりません。
知育の指導案としては、読み聞かせだけでなく、子どもがストーリーテラーになってお話するのも効果的です。
また、ひらがなが読める子なら自分で少しずつ本を読む時間も作るのも良いでしょう。
第1位.人気作品パロディで大いに笑う絵本『3びきのかわいいオオカミ』
ユージーン・トリビザス
対象年齢:3歳~
パロディ作品とは、「元ネタ」を知っていて初めて楽しめるもの。
今作は『3匹のこぶた』のパロディ作品。
これを知っている上で、「比較して楽しむ」という高度な思考力を求められます。
お母さんに言われて家を作るオオカミたちと、それを壊しに来る悪い大ブタ。
レンガの家はハンマーで、コンクリートの家は電気ドリルで、鋼鉄と鉄条網の家はダイナマイトで破壊。
このブタ…悪すぎる!!という展開はコミカルで現代的。
犯罪学者と人気絵本画家という異色のコンビが送る傑作。
子どもと一緒に「『3びきのこぶた』はどんな話だっけ?」と比較して、コミュニケーションを取りながら読んでみてください。
第2位. 新しい遊びを生む人気絵本『きょうはなんのひ?』
瀬田貞ニ
対象年齢:5歳~
子どもの探究心をくすぐり、物語の主人公と一緒に「なんだなんだ」と考える人気絵本がこちら。
ある日お母さんは娘のまみこから「きょうはなんのひだか、しってるの?……しらなきゃかいだん三だんめ」という謎の言葉を残されます。
階段の3段目には、次の目的地を書いた手紙が。
家中を行ったり来たりしたお母さんが、ゴールで目にしたものとは…。
このお話を真似て、宝物探しゲームをする子が多数。
絵本から遊びを拾い上げて応用する力、まさしく知育で高めたい思考力です。
お話もさることながら、そんなところも評価の高い絵本ですね。
第3位. 「ちょっと変わったねずみ」の人気絵本『フレデリック』
レオ・レオニ
対象年齢:0歳~
冬に備えて食料を集めている仲間の野ネズミを尻目に、フレデリックだけは何もせず、ぼんやり過ごしています。
冒頭だけを読んだ瞬間、『アリとキリギリス』を思い起こさせる本作。
「あの人、ちょっと変わってるよね」と言われる人の中には、「何かを変えられる人」も紛れています。
フレデリックはそんな「ちょっと変わったねずみ」だったのでしょう。
慌ただしく過ぎゆく日常の中で、ふとした瞬間フレデリックを思い出し、その発想力にヒントを得る。
そんな子どもに育ってほしいと思いながら、今日もこの絵本を読んでいます。
フレデリックは、英語版やグッズなども豊富。
さまざまな形で知育の助けになってくれる人気キャラクターです。
第4位. 心温まるカエルの友情絵本『ふたりはともだち』
アーノルド・ローベル
対象年齢:5~8歳
友達の大切さや、何気ない日常の尊さを実感できる人気絵本。
仲良しな、がまくんとかえるくんのユーモラスな友情物語です。
子どもにも大人にもファンがいる児童図書。
シリーズは4冊、セットで揃えるのがおすすめです。
小学生の国語の教科書にも登場する本作。
温かい気持ちや友達の大切さを、思い起こさせます。
「あなたの親友は?」「もしあなたが、かえるくんならどうする?」など、身近なお友達を思い出させながらお話するのも良いでしょう。
英語版も販売されていて、英語教育の教材としても使えそうですね。
第5位. 1冊で世界を知る人気絵本『マップス 愛蔵版 新・世界図絵』
アレクサンドラ・ミジェリンスカ 他
対象年齢:4歳頃~
世界300万部のベストセラー最新版。
その国で有名な人物や食べ物、歴史的建物に動物などが描かれた地図絵本。
地理や歴史、風土に文化ぎ一目で分かる世界の国々は、『マップス 新・世界図絵』に20か国プラスした62か国。
物語を読むというよりは、絵を楽しみ、教養を付けるための絵本です。
絵の情報からその土地の人々の暮らしを想像することで、想像力が高まりますね。
また、どの国で何が有名なのか、記憶力を高めるなど、知育にも効果的。
この絵本で、外国に興味を持ったという子どももいます。
将来もしかしたら、海外留学して世界で活躍するビジネスパーソンになるかもしれませんね。
知育におすすめの人気絵本で親子のコミュニケーションを
いかがでしたか?
良作ばかりをまとめた知育にぴったりの絵本集。
お母さんお父さんも、子どものとき読んだことがあるロングセラー作品も多く入れてみました。
ぜひ、お子さんのお気に入りを見つけて、親子で楽しんでください!
3歳以降の幼児には、読み聞かせの後にお話の記憶がどれだけ残ったか、質問してみてくださいね。
(もちろん答えられなくても良いので)
4歳頃からは、お気に入りの作品を自分でお話してもらうのも言葉のIQを育てるのに効果的です。
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