こんにちは!前回は、お子さんの言葉の発達を促す方法の一つとして「絵本」の読み聞かせをおすすめしました。
参考:幼児のIQを伸ばす言葉遊び!なぞなぞ・カード・しりとり・絵本
しかし、「うちの子、最後まで聞いてくれないんです…」というご相談も多くいただきました。実際、子どもは聞いていないように見えても意外と耳に入っていることが多いもの。とはいえ、子どもが夢中になる絵本を選んであげると、さらに集中してくれますよね!
そこで今回は、0歳、1歳、2歳のお子さんが夢中になるおすすめの絵本を年齢別にご紹介します。
3歳以上向けの絵本が気になる方はこちらもご覧ください↓↓
知育に良い絵本ランキング!【3歳~5歳用】幼児教室講師おすすめ絵本15
0歳の赤ちゃん向け:視覚刺激で脳を育てる!おすすめ人気絵本5選
0歳の赤ちゃんは、見るもの全てが脳の刺激になります。視覚や色彩の変化に反応しやすい時期なので、絵本は知育の強い味方です。たくさんの絵と声かけで、言葉の発達もサポートしてあげましょう。
声かけのやり方は前回記事を参照ください↓
子どもの言葉の理解はいつから?発語が遅いと感じたら…0歳からのIQトレーニング
1. 赤ちゃんの初めて絵本に最適!『じゃあじゃあびりびり』
まついのりこ
対象年齢:0歳~
赤ちゃんの初めての絵本(ファーストブック)に選ばれている人気絵本のがこちら。はっきりした色使いとたくさんのオノマトペ(擬音語・擬態語)で溢れていて、赤ちゃんが喜ぶ絵本です。
本の大きさが赤ちゃんの視野とちょうど同じくらいなので、効率的に脳刺激を与えられる知育に効果的な絵本。一語文+擬音でシンプルに構成されているので、言葉を読み聞かせるにはぴったりです。
2. 視覚と聴覚に訴える赤ちゃん向け絵本『もこ もこもこ』
谷川俊太郎
対象年齢:0歳~
詩人作家と画家による不思議な世界観の人気絵本。少し難解にも思えますが、カラフルな色彩で赤ちゃんが喜んでくれる絵本。
こちらも、「しーん」「もこもこ」「にょきにょき」など音の表現が満載。楽しく読んだり溜めて読んだり、読み方を変えると、赤ちゃんでもとても集中して見てくれます。外国人にとっては日本語のオノマトペはとても難解だそうです。幼いうちに色々なオノマトペと出会わせてあげましょう。
3. 歌いながら読める色のお勉強『どんないろがすき』
100%ORANGE
対象年齢:0~2歳
赤ちゃんに色の名前をインプットするのにぴったりな人気絵本。歌に合わせて読み聞かせできるのもポイントです。
色鮮やかな絵は赤ちゃんが大好きな上、効果的な脳刺激にも繋がります。見せながら「赤」「白」と声かけするのも良いですね。色と音楽、言葉によって知育が期待できる絵本です。
4. 動作と言葉を一致させる『くっついた』絵本セット
三浦太郎
対象年齢:0歳~
赤ちゃんに言葉を聞かせるときに重要なのは、繰り返すこと。そして、「手を叩く」と言いながら赤ちゃんの手を叩かせるように、動作と言葉を一致させることです。
『くっついた』は、「くっつく」のくり返しが楽しい赤ちゃんのための人気絵本シリーズ。ページをめくるたびに、楽しい!が詰まっています。「くっついた」と言いながら、お母さん、お父さんとくっついてみてください。絶対キャッキャと笑うはずです!
5. 人気ゲームキャラが絵本化!『スライムぴぴぴ』
スクエア・エニックス
対象年齢:0~2歳
こちらは、ともすればパパが喜びそうな絵本。人気RPGゲーム『ドラゴンクエスト』の名物モンスター・スライムの絵本です。実は、スライムの白黒の目やニヤリと笑う口、丸みのあるボディは、赤ちゃんの興味を引きやすい要素だそうです。弱オタ性の私も、これを知ったときはニッコリ笑顔。
そんなスライムが色を変え形を変え、大きくなって…赤ちゃんを喜ばせてくれる本書。視覚や聴覚をいっぱい刺激して、効果的な知育を促せます。
ちなみに、私のイチオシドラクエソフトも紹介させてください。こちら↓↓
これまでのシリーズキャラも登場する『ドラゴンクエストⅪ』と、『ドラクエⅡ』の世界観を引き継いだ「ドラクエ版『マイクラ』」の『ドラゴンクエスト ビルダーズⅡ』、どちらもプレイしながらむせび泣きました。
1歳の子ども向け:言葉や物の名前を学ぶのにぴったり!おすすめ絵本5選
1歳になると、徐々に言葉を理解し始めます。絵本を通じて、日常生活でよく使う言葉や名前に出会う機会を増やしてあげましょう。
1. 楽しく助詞が学べる人気絵本『だるまさん』シリーズ
かがくいひろし
対象年齢:0歳~
動き回る1歳児におすすめなのは、動きながら読める絵本です。こちらは、「だ、る、ま、さ、ん、が、」に続く「どてっ」と転んだり「ぷしゅ~」としぼんだり。ページごとに表情と動作を変えるダルマが可愛い絵本。
大人気の『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』の3点セット。じっくり読むのはもちろん、ダルマと同じ動きをしながら楽しんで読んでも良いでしょう。楽しいだけではなく、日本語を学ぶ上で重要な助詞を自然に学べます。
2. 幼児がハマるベストセラー絵本『もうぬげない』
ヨシタケ シンスケ
対象年齢:0歳~
コミカルなタッチで笑いを誘う、ヨシタケ シンスケの大人気絵本。服が脱げなくなって面白いことになっている子どもが奮闘する様子が、なんとも癒されます。大人も子どもも思わず笑ってしまうほど。
面白い絵が描かれていて、活発な1歳児も思わず見入ってしまうでしょう。サラッと読めるので読み聞かせにもバッチリ。似っこしちゃうお子さんも結構いるみたいです(笑)「ここからどうなるかな〜?」「どうしたら脱げるかな〜?」と溜めて読むことで、想像力を刺激できます。
3. 野菜嫌いも治っちゃう!『やさいさん』
PETIT POCCA
対象年齢:0~3歳
野菜がたくさん登場して、子どもは楽しめ、大人には独特のタッチが人気の絵本。味のある顔を持つ野菜がスポーン!と抜ける様が楽しい絵本です。ページ作りも凝っていて、1歳児も興味津々。
何よりたくさんの野菜の名前を覚えるのに役立ちます。知育に効果的な「分類をしながらの日本語の獲得」が期待できます。『くだものさん』など、シリーズ累計60万部の大ヒット作です。
4. 持ち運びにも便利な人気しかけ絵本『とびだす!うごく! どうぶつ』
わらべ きみか
対象年齢:0歳~
活発な1歳児の動きを止める(笑)しかけたっぷりの動物絵本。キリンの首が伸びたり、コアラの木が立ち上がったり、飛び出したり動いたりする動物を楽しめます。動物園にいる人気動物ばかりで子どもたちが喜ぶ絵本です。
動物の名前やその属性(説明)が端的に書かれていて、言葉の発達を促します。楽しいので効果的な知育が見込めますね。しかも、小ぶりなのでお出かけ時の持ち運びにも便利。『とびだす!うごく!たべもの』や『とびだす!うごく!うみのいきもの』もおすすめ。
5. ヤンチャ君も黙る人気電車絵本『カンカンカンでんしゃがくるよ』
津田光朗
対象年齢:0歳~
どうしても絵本に集中させたい、でもできない…という男の子さんにおすすめ。(男の子は乗り物、生き物に興味が絞られることがとても多いです。一方、女の子は興味に幅があるとされています。)踏み切りから見た電車の様子、お客さんの様子が楽しい絵本。
男の子人気の高い電車の魅力が詰まったロングセラーです。電車好きなら夢中になること間違いなし。電車好きでない子も、踏み切りから電車を見るのが楽しみになるような絵本です。
2歳の子ども向け:「イヤイヤ期」も楽しめるおすすめ絵本5選
2歳になると自己主張が増えてくる「イヤイヤ期」。それでも夢中にさせる絵本があれば、集中して聞いてくれることも多いです。
イヤイヤ期の対応法はこちらもチェック!↓↓
特にこの時期は「本読む?」なんて聞いても、意味もなく「イヤ!」と言われがちかもしれません。そんな時は、前振りなくサラーッと読み始めるのもひとつの手ですよ!
1. 子どもが楽しい大ヒット人気絵本『ぜったいにおしちゃダメ?』
ビル・コッター
対象年齢:2~6歳
押しちゃダメと言われるとしたくなるもの。そんな欲求を刺激する人気絵本です。2歳頃のイヤイヤ期の子どもにぴったりかもしれません。読み聞かせに集中できない子どもでも夢中になる、好奇心を刺激してくれる一冊。
ボタンを押すたびに何かが起こる!子どもがゲラゲラ笑う大ヒット絵本。もともと英語の絵本なので英語育児にも使えそうですね。
2. 超ロング&ベストセラーの人気しかけ絵本『はらぺこあおむし』
エリック=カール
対象年齢:0歳~
ママやパパも読んで育った超ロングセラー作。現在てその人気は衰えることなく、幼児教室でもたびたび読まれています。2歳児くらいの「本読むから聞いてね」「イヤイヤ」に有効なのは、しかけのある絵本です。
『はらぺこあおむし』には、あおむしが食べた丸い穴が開いていて、それを使ったしかけがいっぱい!楽しくて「イヤイヤ」どころではありませんね。数字や曜日を自然と覚えられ、知育効果抜群なのもGOOD。
3. イヤイヤ期も人気ヒーローアンパンマンにお任せ!絵本版『あんぱんまん』
やなせ・たかし
対象年齢:0歳~
2歳児なら、アニメは見ていなくても、おもちゃなどでアンパンマンを見たことがある子も多いのではないでしょうか。そんな子どもに大人気のアンパンマンの絵本なら、子どもも集中して聞いてくれるはず。少し長いお話なので、1歳期よりは2歳期から読み聞かせるのがおすすめです。
『あんぱんまん』シリーズは、子どもが楽しめて、大人が感動できるお話が満載です。作者のやなせ・たかしさんが子どもに伝えたい想いをギュッと凝縮した一冊。アニメ『それいけアンパンマン』の原点となる絵本です。
4. 子どもとの触れ合いの時間にぴったりな絵本『だっこして』
エクトル・シエラ
対象年齢:0歳~
こちらは、幼児教室に通うママからおすすめされた絵本です。ギューッとしているタコの親子が微笑ましい、優しい気持ちになれる絵本。「だっこして、だっこして!」とお母さんタコに甘えるちっちゃいタコ。
お母さんタコは足が8本あるから、だっこのときも便利だそう。いわゆるイヤイヤ期やグズリ、赤ちゃん帰り、癇癪のときにたくさんしてほしい愛着形成(アタッチメント)、つまりスキンシップの時間を増やせそうですね。読んでいるうちにお子さんとの距離も近付くはず。子どもをギュッと抱きしめる時間を作るのにぴったりな絵本です。
5. 食いしん坊の大好き人気絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』
わかやまけん
対象年齢:0~3歳
1970年からのロングセラー絵本・こぐまちゃんシリーズ第1作目。可愛いこぐまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作る人気のお話です。ホットケーキを焼く12の工程が、楽しい音と一緒にずらり。
食いしん坊さんが「読んで読んで」とせがむ絵本です。読んだ後に、一緒にホットケーキを作るのも良いかもしれませんね!「幼児とホットケーキを実際焼くと、コンロ掃除が大変」という方はこちらで「ごっこ遊び」をどうぞ(笑)
0歳~2歳年齢に合った人気絵本で効果的な知育を
いかがでしたか?今回ご紹介したのは、まだまだ世の中に溢れる良質な絵本の一部。私が知るほんの一握りの絵本たちです。
図書館で無料で借りるのも良いですが、0歳~2歳は破ってしまうなどのハプニングも多いもの。良本を1冊買っておくと、いつまでも知育のお供として活躍してくれます。
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