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【意外】と【案外】の違いを徹底解説!似た意味の語句・類義語【思いの外】【存外】との違い・英語の言い換えも

トラウマウサギ
トラウマウサギ
いやあ、あそこのお店、意外と美味しかったですね!
あんまりおいしくて案外長居しちゃいましたね。
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
本当に。思いの外 時間がたっててびっくりしました。
そうですね、存外遅い時間になってしまいました…。
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
意外、案外、思いの外、存外…似た言葉のオンパレードですね!これらの類義語に意味の違いがあるんでしょうか?

 

「意外」と「案外」は、日常生活で頻繁に使われる表現です。また、これらには似た意味の語句として「思いの外」や「存外」なども存在します

日本語中上級で登場する単語です。ここでは、「意外」と「案外」意味の違いや共通点、類義語、英語の言い換えについて見ていきましょう。らに似た意味の語句「思いの外」「存外」についても詳しく解説します。

 

【意外】と【案外】の違いとは?

まず、「意外」と「案外」の違いに注目してみましょう。これらの語句は「予想外」「驚き」を表す際に使用されますが、ニュアンスが異なります。

「意外と寒い」「案外寒い」

「意外に重い」「案外重い」

これらの例には、どこに違いがあるのでしょうか?ネイティブも【意外】と【案外】は類義語として扱われ、違いをあまり意識することはありませんが、それぞれ繋げ方やニュアンスの違いがあります。

 

【意外】の例文・英語言い換え・類義語

思いもかけないこと、驚きまたは驚嘆を引き起こすさま

【案外】より少し弱く、予想に反している場合に使用。思っていたことから外れる状況を表す。「意(気持ちや思い)」の「外」にある

必ず「意外と」「意外な」のように活用して接続

類義語、言い換え:意想外・予想外・不意・思いがけない・唐突・予期されない・以ての外・ ひょんな・出し抜け・思いも寄らない・慮外・思わぬ・心外・驚くべき・異様・存外

英語:unexpected,surprisingly

「意外と君は数字に強いんだね!」

「意外な彼の一面を見た。」

「彼女にそんな特技があるなんて、意外だ。」

「意外に君は太ってるんだね。」

 

【案外】の例文・英語言い換え・類義語

計画や期待に反する事態に使われる。「案(アイデアや計画)の「外」にある

【意外】より少し強く、驚きの度合いが強いことが多い。

「案外の」「案外な」と変化させることもあるが、「案外」のまま副詞的に繋げることが多い

類義語、言い換え:意想外・予想外・不意・思いがけない・唐突・予期されない・以ての外・ ひょんな・出し抜け・思いも寄らない・慮外・思わぬ・心外・驚くべき・異様・存外

英語:unexpected,surprisingly

「案外すぐに君の意見は通るんじゃないかな。」

「案外早く帰って来られた。」

「案外高かったので、思わぬ出費になった。」

 

類義語【意外】と【案外】の違い

「意外と寒いね!」は、思っていたよりも寒い!「案外寒いね!」は、これは計算外で計画と違う!という意味も含みます。

これらの例からもわかるように、「意外」は単に予測が外れたことを表し、「案外」は計画や期待を裏切る結果に対して使われます。

先生
先生
案外寒いから、着ているものを変更すべきかもしれないし、これからの予定を変える必要があるかもしれない…なんてニュアンスでしょうか。

とはいえ、どちらもかなり近い形で使われるので、ニュアンスを気にして話す日本人はほぼいないと思われます。

 

【意外】と【案外】の使い方と例文

意外は必ず「意外と」「意外な」といった形で使用されます。「意(気持ちや思い)」の「外」にあるという意味で、具体的な例文は以下の通りです。

例文:

「意外と君は料理が上手なんだね!」

「意外な彼の趣味に驚いた。」

「彼女にそんな一面があるなんて、意外だった。」

案外は副詞として「案外」のまま使われることが多いですが、名詞に付ける場合は「案外の」「案外な」と変化させることもあります。「案(アイデアや計画)」の「外」にあることを意味します。

例文:

「案外簡単に終わったね。」

「案外早く結果が出た。」

「案外高くついたので予算オーバーした。」

【案外】を名詞に付けるときは、「案外の」「案外な」と変化させます。しかし、現代では【意外】を使うことが多く【案外】は副詞的に使うことが多いため、ネイティブには不自然に聞こえてしまいます。以下も、「意外な出来事」と言うことがほとんどなので、「案外な出来事」というと違和感を持たれます。

「意外な出来事」

「案外な出来事」(文法的には間違いではない)

 

類義語・似た意味の語句【思いの外】【存外】との違い

「思いの外」や「存外」も「意外」「案外」と同じく「予想外」「驚き」を表す類義語・似た意味の語句です。これらの語句も使い方によってニュアンスが異なります。

思いの外:意外よりも驚きが強い。思っていたよりもはるかに、という意味を強調。

例文:「思いの外、早く終わった。」

存外:案外よりも驚きが強く、少し古風な表現。使う頻度はやや低い。

例文:「存外な結果に驚いた。」

使う頻度や意味の強さの違いは以下の通り。

使う頻度

>>>【意外】>【案外】【思いの外】>【存外】>>>

意味の強さ

>>>【思いの外】>【存外】>【案外】>【意外】>>>

類義語・言い換え表現の【思いの外】【存外】【意外】【案外】の違いは、頻度や意味の強さの違いなんですね!
トラウマウサギ
トラウマウサギ

これらの違いを理解し、適切な場面での使い分けを心がけることで、より豊かな日本語表現が可能になります。

 

まとめ

「意外」と「案外」、そしてその類義語・似た意味の語句についてまとめると、以下の通りです。

  • 【意外】と【案外】の違い

【意外】は《思っていたことに反して》

【案外】は《計画していたことに反して》で少し強い意味

  • 【案外】は「案外の」「案外な」と使っても間違いではないが違和感を持たれる
  • 類義語【思いの外】【存外】も同意語。使う頻度や意味の強さに違いがある

 

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