【倫理】と【道徳】の違いとは?モラル、道徳哲学って?英語、例文、法律から使い分け


トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生、あの政治家の献金問題のニュース観ましたか!?開き直っちゃって、道徳的に考えてありえない!倫理観が狂ってます!
そうですね。残念ながら、日本の政治の歴史はこの繰り返しです。ところで、道徳と倫理の違いってご存知です?
先生
先生
トラウマウサギ
トラウマウサギ
え?先生、前回「倫理とは道徳のことである」と言ってませんでした!?
そうですね。基本的に違いで使い分けることはないのですが、細かく見れば実は違うんですよ。
先生
先生

 

前回【論理】【理論】【倫理】の違いをお伝えしました。

【倫理】とは、道徳やモラルのこと。

ですが、【倫理】と【道徳】の違いも、実は存在します。

細かく意味を確認していきましょう。

 

 

【倫理】と【道徳】の違い

どちらも「人がふみ行うべき行為の規範」であり、辞書としては同義語として扱われます。

それでは、【倫理】と【道徳】の違いはどこにあるのでしょうか。

 

【倫理】とは

 人間生活の秩序の中で行うべき規範の筋道 

英語では、ethic(エシック)

特定の集団や職業における善悪の判断基準を指す。

客観的に正しいと思われる規範

「あの政治家の倫理観が問われる。」

「犯罪は倫理に反する行為だ。」

「倫理にかなった行動をすることで、正しい秩序は保たれる。」

 

【道徳】とは

 社会秩序を守るための善悪を決める規範 

英語では、moral(モラル)

社会全体における善悪の判断基準を指す。

個人が内的に自発的に持つ規範

「道徳的に考えて、浮気はいけない。」

「君の道徳心を疑うよ。」

「社会道徳に基づくことで、物事の善悪をはかることができる。」

 

例えば・・・

①「倫理的に考えて、それは行うべきではない。」

②「道徳的に考えて、それは行うべきでない。」

①は、特定集団内での発言であり、その違反行為は、客観的に見ても正されるべきことです。

②は、その違反行為は、個人的に「良くないこと」と咎められているわけです。

「職業倫理」「政治倫理」というと、客観性のある事項であり、違反すると罪に問われる可能性があります。

逆に「社会道徳」というと、法律などの圧力はなく、個人の裁量によるところです。

 

【倫理】と【道徳】は同じ意味で使われる

ここまで、違いを見てきましたが、倫理も道徳も同義語として使われます。

その理由は、「特定の集団」と「社会」に違いがないためでしょう。

日本の社会というものは、日本に住み、日本の文化と社会性を踏襲した人々の集団です。

また、個人の善悪の基準も、概ね法や社会的なルールによって決められます。

それゆえ、「犯罪」「人を貶める行為」「ウソ」などを指してなら「倫理的」にも「道徳的」にもNGといえます。

けれど、例えば「連絡なしの5分の遅刻」「ベビーカーを電車の中で畳まない」「壁のない喫煙所での喫煙」などは、個人の判断や所属するグループにより善し悪しが変わってくるでしょう。

先生
先生
新常識や忖度の多い日本では倫理なのか道徳なのかあいまいな例が多いですね。ぶっちゃけ後者は外国に住むとどうでもよくなりますよね。

 

倫理と道徳哲学の違いとは?

道徳哲学とは、いわゆる倫理学のことです。

倫理と倫理学(道徳哲学)の違いは、学問かそうじゃないかだけではありません。

倫理学とは、倫理に叶うかどうか考えることにあります。

倫理はその考える材料です。

 

まとめ

  • 【倫理(エシック)】とは、特定の集団を指す規範。客観的。
  • 【道徳(モラル)】とは、社会通念上の規範。主観的。
  • 倫理学・道徳哲学とは、倫理や道徳について考えること。

 

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