




日本語能力試験(JLPT)は、日本語学習者にとって最も重要な試験の一つです。この記事では、各レベルの特徴や問題例、どのレベルを受験すべきか迷っている方へのアドバイスをお届けします。また、2025年版の受験情報や過去問を参考にした学習法についても解説します。
日本語能力試験(JLPT)とは?
JLPT(Japanese-Language Proficiency Test)は、日本語を母語としない学習者向けの試験で、以下の特徴があります。
運営機関: 国内では日本国際教育支援協会、国外では国際交流基金が実施。
試験形式: マークシート方式。
試験範囲: 読解と聴解。
レベル: N1(最上級)からN5(初級)までの5段階。
JLPTを受けるメリット
1. 就職や留学に有利
日本企業や教育機関では、N2以上の取得が要件になる場合が多いです。
2. ビザ取得の優遇
高度人材ポイント制では、N1やN2が評価され、入国管理上の優遇措置を受けられることがあります。
3. スキルの証明
日本語能力を客観的に証明する手段として、履歴書にも有効です。
JLPT各レベルの概要と問題例
N5(初級)
対象: 日本語を学び始めた方。
目安: 約80時間の学習。
特徴: 簡単な単語やフレーズが理解でき、ゆっくりした日常会話が聞き取れる。
英検:初歩~英検3級 CEFR:A1レベル 漢字:80字 みんなの日本語:初級Ⅰ
新しい くるまですね。
①あたらしい ②あだらしい ③あらたしい ④あらだしい
N4(初級上級)
対象: 基本的な日本語を習得した方。
目安: 約300時間の学習。
特徴: 基本的な文法や語彙を用いて会話ができる。
英検:3級~準2級 CEFR:A1~A2レベル 漢字:300字 みんなの日本語:初級Ⅰ,Ⅱ
あには バスで 会社に 通って います。
①むかって ②かよって ③わたって ④もどって
N3(中級)
対象: 日常生活に必要な日本語が身についている方。
目安: 約600時間の学習。
特徴: 日常的な場面で使用される日本語をある程度理解できる。
英検:準2級~2級 CEFR:A2~B1レベル 漢字:600字 みんなの日本語:中級〜
父が短気なの( )、母の方は気が長い。
①において ②に対して ③について ④によって
N2(上級)
対象: より高度な日本語を理解したい方。
目安: 約1,000時間の学習。
特徴: 新聞や雑誌の記事、ニュースなどがある程度理解できる。
英検:2級 CEFR:B1~B2レベル 漢字:1,000字
最終バスに間に合わなくて困っていた( )、運良くタクシーが通りかかり、無事帰宅できた。
①あげくに ②ために ③とたんに ④ところに
N1(最上級)
対象: 高度な読解力と聴解力が求められる方。
目安: 約2,000時間の学習。
特徴: 抽象的な内容やアカデミックな日本語を理解できる。
英検:準1級 CEFR:B2~C1レベル 漢字:2000字
私の主張は単なる( )ではなく、確固たる証拠に基づいている。
①模索 ②思索 ③推測 ④推移
自分に合ったレベルを選ぶには?
1. 過去問を解く
JLPT公式サイトや問題集を利用して、現在の実力を測りましょう。
2. 目標を設定する
就職や留学など、試験の結果をどう活かすかを考えると、最適なレベルが見えてきます。
3. 少し上のレベルを目指す
現在の実力よりやや難しいレベルを選ぶことで、モチベーションが高まります。
2025年の日本語能力試験(JLPT)受験情報
試験日: 2025年7月(日)および12月(日)。
受験料: 7,500円(日本国内の場合)。
申し込み期間: 各試験日の約2~3か月前に開始。
まとめ
JLPTは、あなたの日本語力を世界に証明する重要な試験です。2025年の受験を目指すなら、まずは過去問や問題集に挑戦し、自分に最適なレベルを見極めましょう。そして、試験のメリットを最大限活用し、就職や留学、キャリアアップにつなげてください。
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