コンテンツへスキップ

目的を表す「~(する)ために」と「~(する)ように」の違いとは?例文と用法で徹底解説

先生
先生
明日は朝7時から特別補習です。
え~…行けたら行くようにします…。
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
それは「行かない」という意味ですね?
早く起きるように、目覚ましかけます。でも、もし万が一行けなかったらすみません!
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
さて、今のキミの発言、厳密にいうと間違いなのは気付きましたか?
え!?ど、どこがですか?
トラウマウサギ
トラウマウサギ
先生
先生
続きは、明日朝補習で!

 

「~(する)ために」と「~(する)ように」は、区別なく使われることも多くなりましたが、明確な違いがあります。

 

 

「~ために」と「~ように」の違いと用法

「~(する)ために」と「~(する)ように」は、どちらも目的を表す動詞に付く接続詞。

区別なく使われることも多いですが、正しい使い方が存在します。

 

「~ために」の意味と用法

強い目的成就の気持ちが伴う

英語:in order to, so as to

用法:V(辞書形)+【ために】、N+の【ために】

※否定形:「〜しないために」は誤用とされるがよく使われる

自分の意志で実現可能な動作を表す 意志動詞に接続 

前の文と後ろの文の主語が同じ

「に」は省略できる(やや硬いニュアンスになる)

「明日早く起きるために、目覚ましをかけておこう。」

「勝つために、手段を選ばない。」

「早く学校に行くために、早いバスに乗った。」

「明日のために、早く寝よう。」

「デートのために、念入りに下見する。」

 

「~ように」の意味と用法

頑張って何かをする目的を表す

英語:in order to, so as to

用法:V(辞書形/可能形)+【ように】

否定形:「〜しないように」

自分の意志が入らない 無意志動詞(降る、忘れる、なる、できるなど)に接続 

前の文と後ろの文の主語は同一とは限らない

「に」は省略できる(やや硬いニュアンスになる)

「明日雨が降るように、てるてる坊主逆さにしておこう。」

「早く氷が溶けるように、日向に置いておいて。」

「負けないように、全力で頑張る。」

「このガム?たばこを吸わないように噛んでるんだよ。」

「確実に起きられるように、目覚ましを3つかけておく。」

「旅行に行けるように、たくさんお金を稼ぎます。」

 

例えば・・・

「起きる」を接続したいとき、「起きる」は意志を伴う意志動詞なので、【ために】はOK、【ように】はNG。

「明日早く起きるために、目覚ましをかける。」

×「明日早く起きるように、目覚ましをかける。」

「起きる」に【ように】を接続するためには、可能形・ない形にする必要があります。

「明日早く起きられるように、目覚ましをかける。」

「子どもが起きないように、静かに話した。」

「汚れを落とすために、たわしを使う。」

×「汚れを落とすように、たわしを使う。」

「汚れが落ちるように、たわしを使う。」

×「汚れが落ちるために、たわしを使う。」

意志動詞「落とす」に【ように】に接続するためには、可能形・ない形にする必要があります。

「汚れを落とせるように、たわしを使う。」

「色を落とさないように、慎重に磨く。」

 

「~ために」と「~ように」の実際の使い分けは?

「~ために」と「~ように」の区別を見てきましたが、実際に使い分けはされているのでしょうか?

誤用を含めて詳しく見ていきましょう。

 

[誤用]無意志動詞+ために

無意志動詞に【ために】を接続すると、多くの日本人は違和感を抱きます。

×「雨が降るために、〜」

×「ライトが光るために、〜」

×「ドアが開くために、〜」

これらは、明らかな誤用です。

しかし、以下のようにニュートラルに感じられるものもあります。

「彼を忘れるために、~」

【ために】は元々、強い目的意志を表す接続詞です。

ここに「忘れる」という無意識の無意志動詞をいれるのは文法的には間違いのような気がします。

が、この場合、「忘れる」ことに大きな意志が働いています。

本来なら意志が入らない「忘れる」という動詞が、意志動詞のような働きを持ちます。

したがって、この場合、文法的にはグレーでありながらも、日本人が違和感を持つことはありません

 

[誤用]可能形+ために

可能形+【ために】を接続するとどうでしょうか。

×「起きられるために、〜」

×「食べられるために、〜」

これも明らかな誤用で、日本人からも違和感のある言い回しです。

 

[誤用]ない形+ために

一方、「しないために(ない形+【ために】)」はニュートラル。

「起きないために、〜」

「食べないために、〜」

「見ないために、〜」

「起きない!」「食べない!」「見ない!」という強い意志があるほど、日本人は違和感を持ちません

例えば、以下のような場合に使われます。

「この恐ろしい景色を見ないために、僕はギュッと目を閉じた。」

「テストで赤点を取らないために、何をすればいいと思う?」

 

[誤用]意志動詞+ように

【ように】の使い方は、日本人でも誤用が多い文法です。

×「早く起きるように、目覚ましをかけよう。」

×「勉強するように、机に向かう。」

日本人が違和感を感じないのは、「~ようにする」と混ざっているため

~(V)ようにする/~(Vない)ようにする】

努力して何かするという意味

英語:to make a conscious effort to do

「頑張って起きるようにする。」

「早めに行くようにしましょう。」

「勉強するようにします。」

これらは、目的を表す「~(する)ように、~」とは異なる形です。

しかし音が同じであるため、誤用が生まれ、使う人も多いのでしょう。

聞く人が聞けば、目的を表す「意志動詞+ように」は違和感があるのでご注意を。

 

まとめ

  • 「~(する)ために」は、「辞書形(意志動詞)+ために」と接続
  • 「~(する)ように」は、「辞書形(無意思動詞)+ように」「可能形・ない形+ように」と接続

前回記事:【見せる】【見させる】の違いとは?

次回記事:「てある」「ている」「ておく」の違いとは?

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA