日本で話される日本語とはそもそもなに?
日本語とは、主に日本列島・日本人同士で話される言葉。
日本国在籍者・出身者を母語話者とする比較的狭い範囲で使用される言語です。
しかし、人数が1億二千万と多いため、世界的に見ると母語話者数の多い言語。
日本は公用語を法令で定めていないものの、公文書は全て日本語で記述され、学校教育は日本語で行われます。
もうご存知の通りですね。
実は日本は多言語国家!?
「日本では日本語だけが話される単一言語国家だ」多くの人がそう思っていますが、実は間違い。
実は、日本はさまざまな言語を有した多言語国家なのです!
ほぼ運用される言語は日本語のみですが、多言語国家なんですね。
起源解明に不可欠?日本語はどの言語の仲間?
さて、英語やドイツ語、フランス語やスペイン語が言語的に近しいものであることは、既に「〇〇語から日本語になった言葉」シリーズでお伝えしてきました。
ヨーロッパ言語の多くは、インド=ヨーロッパ語族に属し、何らかの関わりや類似性を持つ言葉です。
言葉の起源を知るのに、この「語族」を調べることは必要不可欠といっても過言ではありません。
では、日本語の語族は何なのでしょうか。
語族不明・起源不明の日本語
ズバリ、日本語の語族は未だに不明とされています。
日本語と同一起源の言語は、今のところ明確に発見されていません。
ただし、音韻の面では、日本語とオーストロネシア諸語(マレー語・インドネシア語・ハワイ語など)には類似点があります。
文法の面では、朝鮮・韓国語、モンゴル語などとの類似点が多いです。
日本語をアルタイ諸語(トルコ語・モンゴル語)に分類する学者もいますが、やはりそれに決定打をうつものはありません。
日本語の起源は?韓国語起源説とは?
前項で述べたとおり、日本語は語族不明の謎多き言語。
したがって、 起源についても諸説あり、未だ明らかになっていません 。
日本語起源の説は主に以下の2つ。
両者はたびたび論争が繰り返されています。
石器時代列島起源説
1つ目は、3万年~1万2000年前の列島の石器時代文化に起源があるという説。
この時代はアジア大陸からの干渉・流入などがなく、自然的に日本語の祖語が発生したという説です。
石器時代に日本語の祖語が生まれたのであれば、言語発達において列島の外からのほとんど影響はなかったはずだ!というのが、この説の主張。
したがって、この説を主張する人は、「日本語とは非常に強い独自性を持った言語だ」という考えを持っています。
大陸・朝鮮半島(韓国語)起源説
2つ目は、今の韓国語/朝鮮語に起源があるという説。
比較言語学的に、日本語が朝鮮語やモンゴル語と類似性を持つことから、起源を北方の諸言語に求める学説は多数あります。
両方の系統の言語が混ざった結果、日本語が成立したという説もあります。
参考:英語はなぜ共通語なの?いつから?メリット・デメリットは?世界共通語の意外な理由と事実を徹底分析!
これらの主張は、紀元前200年ごろに朝鮮半島から大量に流入した渡来人が来た時代に、日本語の起源が見えると言う説が大多数。
約2000年前に渡来し農業を伝えた「最初の農民たち」が日本語の起源に深い影響を及ぼしたとしています。
これは何も、韓国人の学者のみによる仮説ではありません。
この説を唱える日本人の学者もいます。
【海外の反応】日本語の起源はどこ?韓国語?
日本語の起源について、海外の反応はこんなかんじ↓
みなさん断定形で話してますが、もちろん証拠もなければ専門家でもありません(笑)
日本語の起源が分かる日は来るのか?
前項のとおり、日本列島起源説・韓国語起源説と、日本語の起源にはいくつかの説があります。
海外の反応、学者・専門家の意見もバラバラ。
どちらかの説が決定的となる証拠はどこにもなく、日本語は未だ起源不明の言語のままです。
日本語の起源が明らかになる日は来るのでしょうか?
この方程式から考えれば、言語が誕生したのは十万年ほど前のこと。
誕生時の言語がどのようなものだったか知る方法は存在しません。
残念ながら、日本語の起源が明確に決定づけられる日は来ない気がします。
結論…日本語の起源=分からない
ここまで日本語に関する歴史や見聞をご紹介しましたが、結論として、「日本語の起源は分かっていない」というのがファイナルアンサー。
これは多くの学者が調べた上での結論だったり、さまざまな説が提唱されるも「コレだ!」というものがなかったりということ。
今のテクノロジーで明らかになっていないことが、今後明らかにできるのか疑問ですが・・・
いつか日本語の起源が分かることを祈るばかりです。
前回記事:【海外の反応】日本人はなぜ並ぶの好きなの?電車や行列店で並ぶ日本人の謎|特徴とその理由を検証
比較言語学では日本語の語源は無理とすれば、クレオール語によるアプローチがあります。