今日は子育てや知育の悩みを解決してくれるスペシャルゲストにインタビューしてきました。
私の職場の上司です。幼児教育に携わって20年!発達心理学や児童心理学のスペシャリスト。小児カウンセラーの経験もあるすごい人です!
お母さんやお父さん、お子さんの役に立ちたい!と思って がむしゃらにやってきました。
がむしゃらにやるうちに、いつの間にか「やる気と達成感が報酬♡」なブラック企業で働いてました。
今日は本音でいきたいので!何なら知育現場の裏事情もお伝えする所存です♡
今日は、育児相談・知育に関する相談に答えて頂きます!
育児についてよくある質問・相談
まずは、育児に関するよくある相談。
知育系の幼児教室でも、0~3歳のお子さんを持つ親御さんからは、知育よりも育児相談が多い気がします。
特に多い悩みは「ご飯を食べない」「トイレトレーニング」「イヤイヤ期」など。
ベテラン先生に聞いてみましょう!
ご飯を食べません…(1歳/女の子)
1歳さんですし、この場合は、「離乳食を食べない」ということでしょうね。
ミルクを飲んでいるのであれば、離乳食を食べたがらなくても心配はありません。
ミルクも離乳食もどちらも…だったり、体重が極端に減っている場合は、お医者さんに相談しましょう。
「~歳になっても母乳離れができない」という声も多いですよね。
母乳を与える時間は「母子の愛着形成の時間」でもあるので、「早く離乳食にしなきゃ!」と焦る必要はありません。
日本では、6ヶ月頃から離乳食を始める家庭が多いですね。そして、1歳半頃になると「まだ母乳飲んでる…」なんて思ってしまうお母さんが多いようです。けれど、国によっては3歳まで母乳!なんて国もあるんですよ。
お国柄でも違うんだから、個人差があってもおかしくないんですね。
もちろんです!昔は「離乳食は早くなきゃ」神話があり、もしかしたらおばあちゃまから「まだ母乳?」のような心配という名の圧(笑)があるのかもしれませんが…今は2歳で母乳という家庭も増えています。
子どもの体は栄養を欲していれば母乳を求めますし、必要なくなったら母乳から離れていきます。
子どもが自然に離れていくのを待てばいいんですね。でも、3歳以上で母乳を欲しがったらどうしたらいいですか?
栄養面で母乳を必要としない子どもが母乳を欲しがる場合、愛着形成の時間を欲しがっている可能性があります。
そういうときはたくさんハグをする。たくさん「愛してるよ」を伝える。たくさん一緒に楽しいことをする。これが1番です。
トイレトレーニングが進みません…(3歳/女の子)
これも「まだオムツ?」という圧が関係してそうですね…。
はい。日本人の性なのか、他の家庭やよそのお子さんと比べがちなんですね。
そうです。トイレトレーニングが進まないというのは、トイレ自体を嫌がるんでしょうか?パンツを嫌がるんでしょうか?お漏らしが多いでしょうか?色んなパターンがありますね。
トイレ自体を嫌がるなら、トイレトレーニングは難易度高いですね…。
例えば、トイレを楽しい空間にするのはひとつの手です。「トイレに行くとお母さんの声が面白く変わる」「トイレに行くとお父さんの面白い話が始まる」など。
トイレできたらシールを貼れる…なんていうのも有名ですよね。
その時、例えば出なかったりこぼしたりしても叱らないでくださいね。叱られることでトイレが嫌になる子もいます。
日頃から「パンツかっこいい」と刷り込ませとくんです。パンツ関連の絵本を読むのもいいですね。
先生そういえば、自社制作の絵本でパンツの絵本かいてましたね。
リンク
リンク
指しゃぶりをやめないんです…
指しゃぶり、爪を噛む、鼻をほじるなどのクセは、できれば早めにやめて頂きたいですよね。
このときも、「やめなさい!」って言っちゃいけませんか?
そうですね。「やめなさい!」と言われたから親御さんがいないところでするというパターンもあるので得策ではありません。
指しゃぶりをしてる子に対して、口から指を出す仕草をして、「マネできる?…あ、できた!えらい!!お兄さんだね!」なんて声かけは教室でよくありますね。
あれを続けるだけで、習慣化したクセの時間を減らすことができます。
その日1日の指しゃぶりの時間が減るように、だんだん調節して声かけしていけば、悪いクセというのは取れていきます。
何にでもイヤイヤ言います…(2歳/女の子)
イヤイヤ期は大人から見たら「反抗期」ですが、実は成長の証なんですよ。
それまでは親(特に母親)と自分との区別もあいまいだった子どもが、自者と他者の区別がはっきりして、自分の主張を通そうとするわけです。すごい成長だと思いません?
それはそうですけど、毎回「イヤイヤ」言われる身になると…。
もしかしたら、「イヤイヤ」の前の親御さんの言い方が命令形になってませんか?
「ご飯食べなさい!」「静かにしなさい!」「ドタドタするのはやめなさい!」って感じですね。
はい。もしそうなら、「Don’t!」ではなく「Let’s」「Shall we」にしてみましょう。
「ご飯食べよう!」とか「静かな人が勝ち!」とか「『ドタドタドタ』…ピタッ!止まるができた~えらーい!(ハグという名のはがいじめ)」とか。
あとは、どこまで大人に許されるか、単に試して「イヤイヤ」言ってることもあるので、家庭内で境界線を決めておくと良いでしょう。
「このイヤイヤは通らない!」を作っておくんですね。
言葉が遅いんです…(2歳/男の子)
言葉の発達も個人差があります。2歳くらいなら単語をいくつか話す、2語文話すくらいで十分です。
それでも心配なら専門機関に相談するのをおすすめします。
私のクラスでも2歳半からようやく話し出し…たとたん止まらない…という子もいました。
個人差なのか発達の問題なのか、不安になるところですよね。
言葉の発達が遅い子でも、問題ない子でも、自宅での「言葉の発達を促す知育」は効果的です。絵本を読んだり、声かけしたり、親子で話す時間をたくさん持ってくださいね。
2歳までの言葉の発達に関する記事はこちら↓↓
子どもの言葉の発達はいつから?すぐできる!表現力を育てる0歳からの過ごし方
2021年知育に良い絵本ランキング!言葉を発達させる【0歳~3歳】幼児教室講師おすすめ絵本15
夜なかなか寝てくれません…(2歳/男の子)
当然のことながら、寝る前のスマートフォンやタブレットの光はよくありませんね。
そうですね。大人でもそうですが、朝起きたらまずカーテンを開けて太陽光を浴び、日中はたくさん動き、夜お風呂に浸かれば、自然と眠くなります。
はい、太陽光を浴びることで眠りのサイクルができるのは知っているのですが…。
そうですね。あと、日本の家は電気が明るすぎる場合がありますね。寝る時間の1時間前くらい(できれば2時間前)から明るさを落として、何かリラックスできることをしましょう。
そうですね。あまりエキサイティングな内容ではなく、親御さんがゆっくり話してちょうど良い物語が良いでしょう。
高校や大学の受験生なんかは寝る前に勉強する人も多いですね。記憶に残るから。けれど、幼児はそんなことしなくても覚えます。夜寝る前に脳を活性化させない方が、眠くなりやすいですよ。
お友だちを叩いてしまう…(2歳/男の子)
ポイントは2つです。まず1つ目は、叩くことを習慣化させないこと。親御さんならお子さんが手をあげる瞬間が分かると思います。その瞬間にお子さんの手を止めましょう。
間に合わなかった場合は、まずは相手と相手の親御さんに謝ります。そして、お子さんを相手が見えないところに連れて行き、なぜ叩いたのかを聞きましょう。
「おもちゃを取られた」「何か言われた」「邪魔だった」などが考えられますね。
そうだとしても、「暴力は絶対ダメ」という姿勢を崩さないでください。2歳頃ですと、言いたいけど言葉が出なくて、代わりに叩いてしまうということもあります。
言葉がうまく出ないことは、お子さんにとってもストレスですもんね。
はい、ここで2つ目のポイント、お子さんの気持ちに寄り添いつつ、「暴力ダメ、絶対」です。
「そうか、〇〇がしたかったんだね。」「でも、叩くは絶対しない。」「ごめんなさい、できそうかな?」これで謝れるようなら、叩いてしまった相手に謝りにいきましょう。
親御さんがもう一度謝りましょう。お子さんも反省の気持ちは絶対持っているので、ごめんなさいがその場でできなくても、強く言いすぎないように。後日お手紙(もちろん字じゃなくても絵でも記号でも)を渡すなどでも良いですから。
知育に関するよくある質問・相談
続いて、知育に関する質問にお答えしましょう!
3歳以上のお子さんを持つ親御さんに多い知育の質問は、「数」「図形」「言葉」の3つと、「家でなかなか知育ができない」というもの。
こちらも、ベテラン先生に聞いてみましょう!
3以上を数えられません…(3歳/男の子)
まずは、数に関する相談です。1、2、3…いっぱい!って子は多いですよね。
はい。3歳児にとって「4」は意外と難しいんですよ。1、2、3…まできて、4は「よん」と「し」2つありますし。
「いっこ」「にこ」「さんこ」「しこ」と言う子もたまにいますもんね。どうすればいいでしょうか?
まずは、焦らないことです。幼児期に100まで数えられる必要はありません。4歳代で実物(おはじきでも積み木でもトマトでも何でも)を10個数えられれば十分です。
『20個までの数を知っていればこの世の計算の99%できる』ですね!
…そうですね。何より数の知育で大事なのは、「苦手意識をもたせないこと」。
数を数えるのが楽しくならないなら、やめても良いですか?
無理にお子さんにさせなくても、親御さんが楽しく数えるのを聞かせてあげれば良いんですよ。
なるほど~!数の問題が出ると逃げちゃう子がいたら、どうしますか?
私たち講師も親御さんも肝に銘じておきたいのは「やらせようと思わないこと」です。「やってくれたら儲けもの」「やったときはたくさん褒める」を繰り返すうち、お子さんも強制の雰囲気を感じなくなって、楽しんで知育に取り組むようになります。
数の知育について詳しくはこちら↓↓
子どもを算数好きに!幼児期の教え方のコツ5つ+年齢別数の取り組み12
算数が得意な子どもに育てる!【年齢別】幼児期におすすめのおもちゃ教材+教え方解説
うちの子はどうやら図形が苦手なようです…(3歳/女の子)
うわっ!びっくりした!…IQは8歳まで有効に伸びるんですよね。
はい、ですから、「苦手意識」はあっても「苦手」は存在しません。いくらでも伸びますから。
例えば、教え込まされた経験や間違いを叱られた経験、強制的な雰囲気、成功経験がないことなどが考えられます。
苦手意識があると、取り組み始めも大変ですよね…。大人はどうしたらいいですか?
まずは、「楽しいことをやるよ」と図形を見せます。嫌がったら無理させず、大人が楽しそうにやっているところを見せます。
図形の前にパズルの形で好きなものを作るのもいいですよね!子どもは自由創作好きですし!
でも、例えば、図形の問題で子どもが間違ったら「違うよ」って言いたくなりますよね。
間違ってもしばらく様子を見ます。自分で気付くようなら思い切りほめ、気付かないようならヒントを出しましょう。
この時に、子どもの間違いは指摘せず、「どうかな~?」くらいがいいんですよね。
そうです。そして、ヒントありでも、できたらやっぱり思い切り褒めます!
すごいね~!すぐできるようになったよ!〇〇君/ちゃんは図形が得意なんだね~!!
子どもは素直なので、大人に「得意だね」と言われると本当に得意になるんですよね。
図形得意なお子さんの知育に関してはこちら↓↓
図形が得意な子どもに育てるために|知育玩具やドリルの前に知っておく鉄則とは
子どもを図形好きにする!【年齢別】幼児教室講師が選ぶおすすめ知育玩具・おもちゃ
家では話すのに外であまり話さないんです…(4歳/女の子)
お子さんによっては、家庭の外でお話したがらない子もいますよね。
そういう子は知育塾に行っても仕方ないんじゃ…という声もありますが…。
もちろんそんなことはありません。言葉を発さない子も、頭の中では言葉を発しています。何かの拍子に言葉がたくさん出てくるものです。
お子さんの性格を見る必要もありますが、「挨拶は!?」「シャキッと話しなさい!」「ウチの子シャイなんです~」は言わない方がいいですね。
それよりも、家庭で「挨拶は大事だよね」「今度〇〇さんと会ったら何お話したい?」という会話をしておく方がよほど効果的です。
気にしないそぶりでまた同じように繰り返しましょう。1度殻を破るとたくさん喋るようになります。
「ウチの子シャイなんです~」って他の人に向けた「だから挨拶できずごめんなさい」ってことですよね?いけませんか?
これは言いがちですし、周りの大人への気遣いとしては良いかもしれませんが、お子さんがそれを理由に余計話さなくなる可能性があります。
「こんにちは~!〇〇君大きくなったね~!」「……」「すみません、ウチのシャイで…」よくある状況ですね…。
大人へのフォローは「すみません」くらいで、お子さんが聞いてないときでもいいかもしれません。
そしてもし、挨拶やお話ができたら思い切り褒める!ですね!!
言葉や表現力の知育について、詳しくはこちら↓↓
幼児期に言葉のIQを伸ばす!知っているだけで子供の表現力を育てる3歳からの過ごし方
2021年知育に良い絵本ランキング!言葉を発達させる【3歳~5歳】幼児教室講師おすすめ絵本15
家でなかなか知育が進みません…(5歳/男の子)
教室ではノリノリでも「家ではしない…」って子いますよね。
教室=勉強する場所、家=ゆっくりする場所という感覚がついているのかもしれませんね。家庭にはそれだけ誘惑が多いですし。
習慣にすると簡単ですが、また強制してしまっては意味がありませんね。
最初は「今日からこの時間、ママ/パパはお勉強しまーす!」とでも言って、お子さんの知育玩具なりドリルなりを広げてみるといいかもしれません。
はい。お子さんが好きなテレビ番組の時間帯は避けましょうね。知育玩具が負けますから。
それでも見向きもしない場合は、「家で無理にさせなくても良い」と思っておきましょう。ただし、親御さんの「今日からこの時間勉強します」は有言実行して習慣化してくださいね。
仕事が忙しくて、知育まで手が回りません…
まずは、知育を負担に思わないでいただくことが、大前提です。
知育は、子どもも親も楽しんで初めて効果を発揮できます。「やらなきゃ」と親御さんが負担に思ったりストレスになるくらいならやらない方がいいくらいです。
そう。ただ、日常生活や会話の中でできる知育もあります。例えば、家路に着く途中で言葉遊びをしたり、数うたを歌ったり。
買い物で「トマトと卵、牛乳買うよ。覚えていてね」と言ったり、お手伝いで「6このプチトマトを3人の皿に分けておいてね」と言ったり…。
何も座って頭を使うだけが知育ではありません。トラウマウサギちゃん、日常生活でできる知育の記事、まとめておいてね♡
育児・知育の悩み相談を募集中!
子育ては本当に本当に大変なことです。
それなのに、この国では「誰もが経験するであろうこと」という認識の人が多いですね。
職業の適性検査はあるのに、子育ての適性検査はない。
そのせいで、「誰でもできること」と勘違いしてる人も多いです。
特に、子育て経験がなかったり、子どもがいても関わってこなかったり、子育てから離れたところにいる人がそう思いがちですね。
このブログでは、子育てや知育に関する質問や相談も募集しています。
各自治体や機関の電話相談はちょっと…という方は、気軽に「お問い合わせ」からメッセージをくださいね。
もちろん無料。お代として、相談内容を宜しければブログに記載させてください。
個人情報などはメッセージ送信時も必要ありません。
育児・知育の悩みは「他人事」な専門家にも相談を!
育児や知育の悩みを相談できる人はいますか?
友だちや育児経験者のご家族に話されることも多いでしょう。
周りの人は、親身になって経験談や自分の意見をたくさん話してくれることでしょう。
それで親御さんの悩みが解決に向かったり、心が晴れるのであれば素晴らしいことです。
ですが、「他人事」の姿勢を崩さない専門家の意見もぜひ取り入れてみてください。
言葉はあまり良くないですが、「他人事」だからこそ客観的に提示できる情報とデータがあります。
今なら無料相談の電話窓口やライン相談なども利用できますよね。
子育てに関してはぜひ、ひとつの正解ではなく、たくさんの答えの中から個人に合った「最適解」を導いて頂けたらと思います。
前回記事:【3歳~4歳向け知育玩具】人気ランキング!男の子も女の子のIQを高めるおすすめおもちゃ
次回記事: